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人生「まぁ、いっか!」くらいがちょうどいい【あなたの「しんどい」をほぐす本】Poche・もくもくちゃん


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


今回紹介するのは

Poche 著
もくもくちゃん イラスト

あなたの「しんどい」をほぐす本



この本はしんどい状態から自分を許せる人間にしてくれる精神安定剤のような1冊です。


「しんどい」という状態はジャンル違えど心地いいものではないでしょう。

心から楽しいとも思えず、帰って1人になれば無になるといった個人的なもの。
大ピンチになった、何か満たされない気持ちになったなど。
目に見えて恵まれた状態であっても心奥では「つらい、苦しい」という気持ちが拭えない人も多い印象です。

現代に生きている人々、今読んでいるアナタも世の中に対して生きづらさを感じているのではないでしょうか?

そんな現代人が抱えがちな苦しい気持ちを少しでも緩和してくださる有難い1冊を今回ご紹介します。



著者のPoche(ポッシュ)さんは人間関係、親子問題、機能不全家族を専門にメール、対面両方で活動されている超人気カウンセラーです。



絵を担当されたもくもくちゃんは癒しや優しさをテーマに書籍、絵本グッズ販売などを中心に活躍されているイラストレーターです。



著者Pocheさんは精神科クリニックのカウンセリングルームで10年以上勤務していた後に独立し、予約も数ヶ月待ちという凄まじい影響力と実績を持たれている方です。


過去にも同著者の書かれた「あなたはもう、自分のために生きていい」という本も読ませていただき投稿も作らせていただきましたが、当時わたしのメンタルが疲弊しきっていて大変な状況でしたので(今も時々陥りますが)ホントに救われました。


今回紹介する本書を読んで私自身ふたたび救われて完全ではないものの心がだいぶ楽です。
ありがとうございます。

まさに文字でも人を癒すプロである著者が現代人に向けて書かれた ありがたき助言がつまりまくりです!

その助言と共にイラストレーターもくもくちゃんの描かれた「見るだけで癒さざるを得ない可愛いイラスト」達がお出迎えしてくれるという豪華仕様です。

従来の書籍と比べてページ数は少なめ、疲れていてもストレスなく読みやすいテンポという読み手に配慮している点も大きな魅力です。


本書の構成は

1.自分を認めてあげる
2.心や体の声を聴く
3.人との付き合い方
4.過去の自分を否定しない
5.前向きになる考え方


という5段階に分けて話が進んでいき、合計35項目もの「心を楽にする為の助言」が書かれております!

その中から項目ごとに選抜して紹介の形で進めていきます。

それでは解説に移りましょう!



自身に「頑張ったね」と声をかける


世の中には様々な人がいます。

その中でも、あなたがどう頑張ろうと「それはおかしい」「まだまだ」と心ない一言を浴びせる人はどうしても存在します。

だからこそ自分だけは自身の味方となって「頑張ったね!」と声をかけてあげましょう。
あなたの頑張りを1番知っているのはアナタですから。

と書いてもいきなり自分で自分を鼓舞するにも抵抗ある人がほとんどでしょう。

いきなり褒めるのにハードル高いと思った方は「これはできた」「ここまではできた」と少しずつ自分を褒めていくことから始めてください。

次第に「私頑張った!」と前向きになれるはずです。




「何もしていないのに疲れる」は考えで手一杯のサイン


人は何もない状態から「疲れる」ことはないと著者は仰っています。

何もしていないつもりで生じる疲れの正体は「頑張ったと思ってないけど実は頑張っている」状態です。

何かについて考えることは、行動する以上にエネルギーを使う行為なのです。

人の脳は「分からないこと」を不快に感じ、それを解消しようとするクセがあるようです。
国語や数学のように正解があればスッキリしますが人間関係など正解が不明確な問題となればそうはいきません。

自分にとっては何もしてない1日になったとしても脳は回転しているわけです。

何もしていないのに疲れたときは、考えごとや悩みごとで手いっぱいのサイン。「何もしていない」だなんて、自分を責めないでおきましょう。こんなに疲れるほど、しっかり考えごとをしていたのですから。

49ページ


と書かれていますが、それでも「何もしていない罪悪感」は拭えないことでしょう。

何もしない時間をプラスにとらえる方法として「今の自分に必要な時間」と思考を変えるのが効果的とのことです。

必要な時に動くための準備期間、必要な時間として少しずつ取り入れていく。
この思考が大事ということを覚えておいてください。

何もしない状態に慣れることは心を楽にする上で特に重要です。




痛み、疲れは体からのSOS



先程の話が内側の話としたら、こちらは外部からの刺激に関するお話です。

過去に言われたことを思い出し腹痛がおこったり
嫌な予定が近づき頭痛がしたり

人は他人や予定によって異常をきたすことのある生き物です。

この痛みこそが自分の限界を教えるSOSなのです。
そもそも「痛覚」とは傷ついた体を休ませるためのサインなのです。

痛みが無ければ臓器に穴が空く恐れもありますし、骨折することだってあります。
痛みは最悪な状況を前もって教えてくれる重要サインというわけです。

頭痛や腹痛が生じた時の「この人苦手だな」「この場所行きたくないな」などのサインは自身にとっての危機を教えてくれるわけです。

この疲れを「気のせい」と放置すれば体はボロボロ、いや精神まで病んでしまい回復までに数ヶ月を要してしまいます。
痛みは、あなたの心を守ってくれる重要な感覚ということです。

体って、とても正直なんですよ。
だから、もっともっと「体の声」を聴いてあげてみてくださいね。

102ページ




嫌な記憶は自分のために手放す


誰もが持っているであろう「嫌な記憶」についても触れていきましょう。

記憶を忘れる(というよりは吹っ切る)際にも気をつけなければいけない注意点は存在します。
それが自分のために手放すことです。

「あんな人のために悩む時間がもったいない」「あんな人のこと、もう思い出したくない」と心から思えたときに、自分のために嫌な記憶を手放すのがベストです。

124ページ

やってはいけないのは

「相手に申し訳ないから」と誰かのために手放したり、「もう過去のことは忘れなよ」と誰かに言われて手放したりしないこと。心から納得できていないことは、後悔しやすいからです。

124ページ

上記のように誰かのため、相手に申し訳ないという気持ちで安易に許さないことです。

本書の一貫した内容として自分の心に蓋をしてはいけないというメッセージ性がありますし、こちらは特に該当する部分です。

無理やり許すことは例えるなら「腕にできた傷を処置することなく包帯を巻く」と本書でも表現されています。

つまり忘れることにおいて、痛みが取れていない状態となるのです。

分かりやすくまとめますと、嫌な記憶と自分のペースで向き合い、未練を吹っ切れる状態になれば手放すというステップになります。

この本は心をほぐすがメインなので無理せず自分の心と相談しながら決めてくださいってことでしょう。



「平気」と「無理」のラインを見分ける



もし今「元気でも休んでいいよ!」と言われたらアナタはどちらを選ぶでしょうか?

A、よし休むか!
B、それができたら悩んでない。。

もしかするとBを選んだ人が多いと思われます。

幼少期または社会に出てから「頑張らなければならない」という教育や同調圧力で休むことに罪悪感を抱える人も多いことでしょう。

つまりBを選んだアナタは「頑張り屋さん」
元気でも休まず頑張っているのは凄い証拠!

しかし元気があるなら頑張らなければならない決まりなどございません。

元気な時でも休んでもいいんです。

と言われても「それができたら苦労などせん」というアナタの本音が聞こえた気がするので、このまま対処法に移りましょう。

頑張り屋さんは平気と無理のラインが分からない人が多い印象です。

元気なときに休むかどうか決めるラインは「まだ」が付く状態のときです。

「まだいける」「まだ頑張れる」という時にはやめておくと決めてしまえばいいのです。

「まだ頑張れる」と思うときに、やめておく。これが疲れきらないコツです。
「まだいける」と思うときこそ、今日はそこまでにしておく。その方が、明日の調子はいいはずです。

142ページ

わたし達が生きる日本という国は " 頑張ることが美徳 " という精神が刷り込まれていますので、親世代を通じて固定概念として埋め込まれすぎているように思います。

そんな日本よりも労働時間が少ないドイツの方が生産性が高いのも有名な話ですし、かつて根性論で通っていたことが科学的に無駄という結果が提唱されまくっているのも残酷ですが事実です。

話変わってすみません汗

逆に言えば人生はほどほど頑張るくらいが丁度いいのかもしれませんね。

少しずつでもいいので頑張るパーセンテージを下げていけば人生ゆとりのある時間になることでしょう。
私も他書含めてこれに似た内容を読んだ結果、すこしですが人生楽になった気がするので個人的にもこのマインドを取り入れることを推奨させていただきます。



「まぁ、いっか」の精神が大事

この本は全部で5章なので、それぞれ1つずつピックアップする形で説明しましたが、ここどうしても触れたいって所あったので最後に紹介します。

小さなことで落ち込みすぎない魔法の単語が存在します。

それが 『 まぁ、いっか 』 です。

とっても悲しくても、「まぁ、いっか」なんて全く思えなくても、どうしようもなく落ち込んでいても、怒りで爆発しそうでも、最後にそう呟いてみる。
そうすると不思議なことに「まぁ、いっか」と思えてきたり、少し気持ちが軽くなったり、なんとかなりそうになったりします。

164ページ


落ち込むことや嫌なことは誰にでも存在しますし自己嫌悪にもなってしまうでしょう。

そんな時でも「まぁ、いっか」と呟くだけで落ち込んでいる思考をいちどストップできます。

そしてもう1つ大事な助言として本書には
ちゃんと悲しい気持ちを出し切ることも書かれています。


悲しいと感じることは必要です。悲しいときには我慢をせずに悲しんで、泣きたくなったらちゃんと泣いちゃいましょう。悲しい気持ちを抑えると、後でそれが怒りや不満に変わってあなたを苦しめてしまいますから。

165ページ

「まぁ、いっか」といちど割り切るのも大切ですが、感情をちゃんと出し切ることがそもそも大事だとも書かれているのです。


悲しいこと、嫌なこと、辛いことが起こったら感情をそのまま形として出し切ってから割り切る。

これは覚えているか否かでだいぶ変わりそうなので触れさせていただきました。



といった所で解説は以上です。




本書は他にも

・「何もできない」は「休め」という緊急命令
・誰かのために無理やり笑わない
・「できる=やらなきゃ」じゃない
・「嫌われたくない」を手放せば楽
・人生は70点でいい

など沈んだ心、凝り固まった常識や概念を捨てきれないであろうアナタを楽にしてくれる1冊です。

・日常的に生きづらさを感じてる方
・人間関係に疲れた方
・体も精神的にも疲れた方
・やる事に追われまくってる方
・最近、心から笑えてない方
・生きるのを楽にしたい方
・完璧主義で苦しんでいる方
・過去の記憶に苦しめられている方
・自分を許せるようになりたい方

など日常で悩みを抱える全ての人にオススメです!




他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。


【余談】何度でも知識を取り入れることはホント大切


次の投稿作成に移りたいので今回は余談なしにしようか迷いましたが、手短に書くことにします。

今回の本書は人間関係や固定概念に向けて書かれておりましたが、私自身がメンタル凹み気味だったので今のタイミングで出会えて本当に助かりました。

「まだやれる」と思ったときは立ち止まる大切さを改めて理解させられました。

私自身この本要約、というより感想を続けてもうすぐ1年になりそうな段階ですので多くの本書について感想書かせていただきました。
その中でもメンタル本は私の心を何度も救ってくださった類の本書です。


仕事でエグく凹んだ時や

メンタルがちで凹んだ時も

数え切れない数の本に救われてきました。

私自身、読書を続けてきて変わったと思った点は自分の心持ちです。

この投稿および頻繁に読書する前は

・何の資格もないから安月給の仕事しか道は無いんだ
・どんな仕事しても作業程度のサボりとしか見られてないんだ。
・自分は電話対応や人とのコミュニケーションが不得意で周りと比べて何もできない。
・俺サラリーマンとしてやっていけるのか

と自己嫌悪の塊でした。

そんな私の心を救ってくれたのは読書でした。

今も現状は変わらずで仕事面において自信は付かず心しんどい部類ですがこの投稿などの創作活動を通じて私の自己肯定感をあげてくださりました!

「声小さく元気ないと世の中通用しない」
と言われた時も心の中で
「それでも成功してるサラリーマン、フリーランス、経営者もいるしこの世界が全てじゃない」
と自己論破できて心スッキリしますし何より「自分の居場所だけが世界じゃない」「自分は自分で他人は他人で変えようがない」など様々な対応策や知見が広がりました。


メンタルケアおよび読書は心のビタミンです。

今わたしは何の結果も出ていない、しかも1円にもなっていない投稿ですが今のところほぼ毎週じぶんなりに書き上げたものを出し続けています。

それは心の防衛本能でもあり、これらをポートフォリオ(成果物)として希望業界に行きたい時に行動できるように、そして未定ですがブログを始めて同時並行のコンテンツにするかなど様々な未来に向けてワクワクできております。

知識を得て書くことによって、状況は変わらずともわたしは何とか元気にやっております。

と話大幅にズレましたね。失敬

話を本書に戻しますが、メンタルケア本は特にわたし達の人生を大きく救ってくださります。

理不尽なことも多い世の中でも自分を失わない為に読書は精神的な生存戦略です。

そんな素晴らしい読書の魅力がこの投稿通じて1ミリでも伝わっていただけたなら投稿主として幸せです。

といったところで、何もオチ浮かばなくなったんでこれにて以上にします。

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