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甥の結婚報告

甥が入籍したと報告を受けた。
結婚式は半年先だという。
昨夜遅く義姉から電話があってびっくりした夫が風呂上がりの格好で駆け上がってきた。
わたしはいたって冷静に彼の結婚を聞いた。
よかったねと心から思う。
そして日付変わり先程本人の訪問を受け彼の口から経緯を聞いた。
言っておきたいが、いたって良好な親族関係だ。

どうして義姉と彼が慌てたかというと、
まだ親族の誰にも報告していないところに、ご近所の方が知ったからだ。
新聞に載っちゃったってことだ。
入籍時に新聞欄に載せてもいいよにチェックしておいたからだ。
まあ詰めは甘いんだけれど、
ニオワセが全然無かった。
新聞の結婚欄が一般人の結婚報告のポピュラーな方法で、
その他大勢の他人の中で、
自分を見つけてくれる人への
ご報告なのだ。
叔父叔母祖母へ他人様より事後報告になってしまっては気が悪いと慌てたのだと思う。
悪気は無い。
折を見てゆっくり良い時期に報告を受けても私は構わないと思っているし、
ましてや遠くに住んで仕事で動けない子たちなのに、
なんで報告してこないのって、怒る気もない。
そんな事情は承知している。
逆に慌ててくれてありがとうねって言いたい。
二人が時間がとれた時に紹介してねでいいと思った。

そこで思い返してしまったのだ。
昨秋の推しの一件のことをだ。
祖母と叔母が何も聞いていないとか紹介されてないとか、
苦言を述べたようなことを、
さもありなんという言葉で記事にしてきた。
何者でもない甥でもこうなのだ。
ましてや推しの状況を慮ったら、
おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、
彼に苦言など言わないよねって思った。

また一方でニオワセが全くなかったとか、
口が堅かったとか
褒めちぎるのを見かけたけれど
相手の状況を知り尽くして、
お互いの信頼を築いて、
夫婦になることを誓ったのなら
当然の行動だと思わないか。
ニオワセやってたらその時点で
結婚にまで結びつかないと思わないか。

久しぶりの結婚式参列になる。
甥の照れくさそうな
幸せそうな表情を見に行こう。
祝って来よう。
そしてまたちょっとだけ心に痛みを感じるのだろうな。







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