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弁護士から届いた事実婚書類の草案を読んでみた

先月、事実婚のやり方を弁護士の方に聞いて、実際に使う書類の制作をそのままお願いすることにしました。その書類が届いたので、今日はその記事を書こうかと思います。

前回の話はこちら↓

ちなみに、事実婚のための書類の正式名称は「婚姻契約公正証書」と言い、弁護士に婚姻する両者の「名前、生年月日、住所、本籍」を伝えることで草案が出来上がりました。

書類が完成し事実婚の契約を行うため公証役場に行く際は、両者それぞれの戸籍謄本、身分証明書の写し(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等の写真付きのもの)が必要となるそうです。

婚姻契約書を読んでみた感想

細かくいろんなことが定められていてびっくりしました!!
ちなみに、今回もらった草案は、まず網羅的な内容を記載したものをいただき、内容を確認しつつ私たちで協議、それを弁護士の方に相談し、加筆修正を行っていただくという流れで進めています。なので、我々の意志は現段階では反映されていません。基本的には、婚姻に関する民法や日本法、過去の裁判例等を参考に制作されている文面と思われます。
その内容について、私が見た感想が「民法や日本法でこんなにたくさんの決まりが既にあるのか〜婚姻すごいな…」という感じなので、普通に入籍する場合でもちゃんと該当する法律に一回目を通したほうがいいな…こわこわ、と思いました。

契約書の項目で、これは!!と思ったもの

いくつか「これも婚姻で決められるんですか!?」と思った、意外性のあったものを並べていきます。

1. 持っている不動産の居住権限と、相手の生活水準の維持
夫婦のどちらかが持っている・借りている不動産について、居住する権限を与える項目があります。基本的に居ていいよ、ということを規定することができるようです。また、自分と相手の生活水準を同じにする内容も含まれています。生活の基本的なことは保証されてるんですね…!(結婚という状態を規定する内容なので、ある意味当たり前なのかもしれない)

2. 永代供養
相手が死んだ時の墓や法事など…のことのようです。葬儀、納骨、埋葬も一緒に記述があり、そこまでは理解できるけど墓のことは全く考えてなかった… そういえば、相手のおうちの墓のこととか、自分のおうちの墓が相手に関係するとか、考えてなかったよね…ここは要検討です。

3. 離婚時の財産分与の対象に一方の持つ特有財産を含む
個人で貯めたお金を、離婚の際に分けるということです。確かにこれは、どちらかが主夫・主婦だった際に必要な内容だと思います。それでも、今自分で個人事業主として働いている立場で考えるとやばい… どちらかの稼いだ金は、どこまで行っても本人のモノなのではないかと考えてしまう。ただ、この項目は離婚の際のものであり、そのタイミングで両者の仲が良いとは限らないため、どう言う風にしておくのが互いにとってリスク管理できてる状態になるのでしょう。検討が必要。できるなら、パターン分けにしてもいいと思う。

また、項目とは関係ないけど、死亡した際の遺産相続についても、子供がいる時とそうでない時で、誰にあげたいか変わるなあとも思いました。これも追加で定義を記載してもいいのかも。遺言で別に定義してもよいか。

契約書の項目で、これは考えなければ…と思ったもの

1. 自己の治療等に関する希望を伝え、相手の希望を理解するよう努める
これは、一旦相手と話し合わないといけないと感じた項目でした。私は普段から、安楽死はもっと進められたらいいのにな〜的なことを言ってますが、それだけだと有事の際に病院で「そうは行ってたけど、実際どうなん?」となりそうな気がしました。ちゃんとあるタイミングで相手に「こうしたいです」的な伝え方をしておいた方がよさそうです。

2. 判断能力が低下した際に、任意後見契約を結ぶ
例えば脳溢血などで、寝たきりや障がいが出てしまった時に、相手の後見人となる手続きをとる、という話のようです。これは結構難しくて、時期によりますが、実家の方に見てもらいたいパターンなどもありそうな気がします。でも、面倒見る人が誰かというより、今後の後見人を誰とするのか…という話なのだろうか。いずれにせよ、判断が難しい項目です。

3. 死亡者が当事者となる契約の全部または一部の解約及精算
これは一覧にしておかないと、全くわかりません。でも一覧にしておくのもセキュリティ的にどうなんだろう?要検討です。

まとめとこれから

主に、死亡時・離婚時等の有事の際の項目について、どうするか話し合っておくべきと感じました。まあ、契約書類はお金を払えば後で書き換えることもできる気がするので、間違ったなと感じたら都度修正しても良いのかもしれません。

婚姻契約書のいい点は、内容を自分たち向けにカスタマイズすることで、現行の法律より自分たちにあったルールを作り、結婚をハックできそうなことかなと思います。普通の結婚より幸せになれるかも。まず、いろいろ読んで考えると楽しい。

とりあえず、これらの内容について相手と協議し、弁護士の方に相談してみようと思います!回答いただいた内容が面白かったら、また次の記事にします〜

続編はこちら↓


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