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「いつか、富良野に住みたい」だけで、単身無職で北海道に移住した話

初めまして。このページにたどり着いてくださってありがとうございます。

オバマといいます。
冗談じゃないんですよ。小さい浜(旧字体)とかいてオバマといいます。もちろん下の名前がありますが、だいたいみんなオバマと呼ぶのでここでもそうします。

1980年生まれの松坂世代。
鹿児島県鹿児島市で生まれ育ち、仕事は30歳まで西日本でやっていました。
それが、31歳の2011年11月1日、それまで縁もゆかりもなかった北海道へ、単身、しかも無職の状態で移住してしまいました。
よく、「どうして北海道へ?」と聞かれるんですが、理由は一つ。

「なんか住みたくなっちゃって」
本当にこれだけです。

最初の記事は、そう思うようになったエピソードをお話します。
ちょっと長いですが、プロフィールになるので、一気に書きますね。



ーちょっと休憩していた2010年、北海道に出会う

大手印刷会社で、ディレクターをしていた私。仕事はとても楽しくて、昼夜を問わず全力で働いていました(ブラックだとかは置いといて)。
プライベートも充実していて、20代はとっても楽しかった。
ですが、やっぱり30歳手前で体が悲鳴を上げ、休職~退職を余儀なくされることに。大学卒業ぶりに実家に戻り、アルバイトをしながらのんびり過ごしているときに、北海道に出会いました。

いやあ、本当に最初のきっかけはミーハーなんです。
北海道の演劇集団、TEAM NACSさんにハマったこと。
彼らの北海道でのイベントに参加するために、ちょっとだけ北海道に遊びに行くようになりました。

九州から北海道に行くって、実際のところ、精神的にけっこうハードル高いんです。海二つ越えますからね。私の母親は、いまだにその理由で北海道に来る勇気が出ないと言っています。
でも行ってみたら、鹿児島~東京の倍、飛行機に乗ればいいだけ。一度行ってみると、一気に近く感じるようになりました。
ただ、そのイベントが毎年12月に行われるので、冬しか行く機会がなかったんです。ですので、いつか夏も行ってみたいなあ、と思っていました。

実際この時には、「住んだら面白そうな街だなあ、札幌って」と、ほんのり思っていたと思います。

ー2011年、札幌市の移住体験に参加してみた

2011年、Twitterで、札幌市が「移住体験モニター」を募集していることを知ります。一か八かで応募してみたところ、なんと当選!
8月下旬~9月に、2週間限定で札幌市に滞在することになりました。

札幌市に滞在中は、市役所の方や旅行会社の方、地元のインフルエンサーの方々にとってもお世話になりました。今でもその皆さんとは交流があります。

8月下旬の札幌は、もう涼しくて、蒸し暑い九州からやってきた私には天国のような気候。大通公園では常に食関係のイベントが開催されていたし、ススキノの美味しいお店にもたくさん行きました。定山渓でカヌーをしたり、みんなで温泉に入りに行ったりもしました。

実はこの滞在中に不動産屋さんへ行って、札幌の住宅情報をゲットしていたので、半分移住を考えていたのも事実です。内見もしていました(笑)。

ー滞在を1週間延長。適当に選んだ富良野に感激!

せっかく北海道にいるので、自費で滞在を延長しました。適当に買ったガイドブックで、「9月上旬に、車2~3時間で行くことができて、何を見ても失敗しなさそうなところ」というなんともざっくりとした基準で選んだのが、富良野でした。
(ちなみに、富良野を舞台にした昭和の超有名ドラマは一切見たことがありませんでした)
そういえば、北海道情報を得るようになってからネット上で知り合ったカフェのご夫婦が、ゲストハウスをオープンしていたはず!と思い出し、そこに3~4泊しました。彼らも「まさか本当に来るとは思わなかった」と驚いていましたね(笑)。
ちなみにこのカフェ・ゲストハウスが、今では超人気店である「カフェゴリョウ・ゴリョウゲストハウス」です。

滞在中はゴリョウご夫妻とお話したり、観光シーズンをはずした富良野をのんびりドライブしたりと、本当に楽しく過ごしました。

そんなある朝、ゲストハウスの寝室の小さい窓から見えた景色。

縦長の長方形の木枠の窓の向こう、確かあの時は麦畑で、その向こうに広がる雄大な十勝岳連峰。さらにその上を覆いつくす青空と、白い雲。

それを見た瞬間、
「あ、これが見られるなら北海道に住もう」
と決断したんです。

嘘のような理由かもしれませんが、本当にこれだけでした。
その結果、私は、2か月後の11月1日付けで、札幌市民になりました。
滞在中にお世話になった不動産屋さんの担当のお兄さんが、「本当は郵送ではできないんですが…」と言いながらなんとか賃貸契約を結んでくださり、小さいお部屋を無事に借りることができました。またこのお兄さんとも、この10年で2回引っ越していますが(転勤)、その時のお部屋探しでもお世話になっています。
一つひとつのご縁をちゃんと結んでいくと、うまくいくんですね。

本当は、富良野に行きたかったけれど、さすがに手に職という人間ではなかったので、まずは札幌で様子見しよう、という気持ちです。

ーただ、問題は職探し!

最初にも書きましたが、実は無職で北海道に来てしまいました。
なぜなら、鹿児島県から北海道へ履歴書を送っても、「本当に来るんですか?」と疑われて断られ続けたから。

10年経った今では、リモートワークとか移住とかが当たり前になっているので、少なくとも札幌ではこういった対応はされないと思うのですが…、当時はまだまだ少なかったようです。たった10年なんですけどね。

ということで、「だめだ、埒が明かない!行ってしまえ!」ということで、なんとか11月4日ごろに取り付けた面接だけを頼りに、移り住んでしまいました。
この職場は3月末までの期間限定の臨時事務員のような仕事でしたが、今の旅行会社での仕事(2022年6月、再転職して別の仕事をしています)と少しつながる部分もあって、これも運命なのかなあ、と思ったりもしています。

そして、アルバイトを掛け持ちしたり貯金を崩したりしながら、定職探しももちろんですが友人をたくさん作ることに専念して半年。
ある食事会で出会った社長さんが私の経歴を聞き、「そういう仕事ができる人を探している会社を知っている。紹介してあげるよ」と!

見事、その年のゴールデンウィーク明けから、最初の仕事である編集者の仕事に就くことができたのです!

貯金はその時点でほぼゼロになってしまいましたが、なんとか、なんとか生きていけるという保証ができて、ひと安心。
編集者のお仕事では、札幌のタウン情報誌や、北海道全域の観光・まちづくり系の情報誌を作ることになりました。
この会社にいる間に、旭川市へ転勤~札幌へ戻ってくる、ということもあって、実は札幌より旭川が好きになってしまいました(笑)。

旭川にいる間のお話はまた別の記事で。

ー富良野に住む夢は、まだ追っている

以上、わたしが北海道に移り住んで、定着するまでの半年のお話でした。
あれっ、富良野は?と思われたかもしれませんが、あきらめていません(笑)。10年かけて、いろいろな経験を重ねて、やっぱりいつか住めるように、ちゃんとやろう!と思っています。

さて次は何をテーマにしようかな。趣味の話、仕事の話、お友達の話・・・
いっぱい出てくるので、思いつくがままに書いていこうと思います。
ご興味ありましたら、ぜひフォローしてくださいね。

ではっ!

2021年8月1日 オバマ

#あの選択をしたから

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