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どうしてシャッターを切るのか【フィルムスナップ:日常】

フィルムカメラを手にしてから4年ほど経った。
ぼちぼちではあるけど
趣味にしては長く続いているなぁと感じる。

どうして私がシャッターを切っているのか、
なんか言語化出来そうな気がしてきたので
忘れないうちにnoteに書き留めておく。

カメラマンになりたいの?

「カメラが趣味です!」というと
・カメラマン目指してるの?
・何か表現したいことがあるの?
・ポートレート会に参加してよ!
なんて言われたりする。

カメラマンを目指しているかと言われたら
そんなことはないし
表現したいことはなに?と聞かれると
少し悩むし
ポートレート会も内向的な性格も相まって
ついついやんわりお断りすることもしばしば。

Instagramでキレイな構図で
キレイにレタッチがされた写真や
何かテーマに沿って素敵なキャプションと一緒に投稿された写真を見て
凄いな、素敵だなっては思うけど
自分も同じことをしたいかと言われたら
うーーんって考えてしまう。

じゃあ一体私は何のために
このカメラのシャッターを切っているのか

もう戻らない日々

少し前、実家に帰った時に
親のスマホのカメラロールにある
小さかった弟たちの写真や動画を見せてもらって
懐かしくも微笑ましい気持ちになった。

つい最近の出来事のようにも感じるけど
もう現実の彼らは身長も中身も大人になっていて
画面の向こうでSwitchを買ってもらって
大喜びしている小さな彼らには会えないんだな
ってちょっとしみじみしてしまった。

歳を重ね、成長していくことも
はたまた、何も変わっていないような日常も
今重ねている1分1秒がもう戻ることが出来なくて、儚くも愛おしい時間なんだと思う。

小さなトキメキを忘れたくない

朝起きて、仕事して、ご飯を食べて、寝る。
そんな忙しない毎日の中にだって
絶対にトキメキが潜んでいるはずなんだ。

まだ馴染んでいない、シワひとつない新品の革靴
もう引っ越してしまったお部屋
初めてベースを買った日
全然終わらない朝の準備
小さなタンポポとパンプスとデニム
安くて美味しいピントぼけぼけのたこ焼き
卒業記念として壁に描かれたイラスト。この数日後、工事か何かでこの小学校は取り壊されてしまった。

きっとシャッターを切っていなければ
記憶に残っていないような瞬間ばかり。
でも全て愛おしくてたまらないちいさな日常。

映画や小説のような主人公にはなれないけれど
ちいさなちいさなトキメキにシャッターを切れば
映画の監督くらいはなれる気がする
自分という人生の映画のね(笑)

トキメキの共有

個人的に凄く面白いと思うのが
どんなに仲の良い友人と同じ場所で同じ時間を共有したとしても、
シャッターを切る場所やキリトリ方が全然違うことがある。

「あぁ、この子はこの瞬間にトキメキを感じたんだ」ってとてもセンチメンタルな気持ちになる。

そろそろ暖かくなってきたから
カメラを持ってお散歩に行きたいなぁ

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