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自分のバウンダリーを明確にする

グローバルチームと協業する中でよく耳にする、「自分のバウンダリーを引く」というアドバイス。
「自己と他者との境界線を明確にする」「自分のスタンスを明らかにし、譲れないラインはしっかり主張する」ということだが、まさに今の私に必要な概念である。

着任初年は、とにかく新しい環境に慣れ、業務を学び、ネットワークを築きながら、自分の足りていない(追いついていない)部分を補うことに必死だった。言語やコミュニケーション、文化、知識経験の差は、「劣等感」「罪悪感」につながり、それは抱く必要がないと頭ではわかっていても心に重くのしかかっていた。そして実際に言動として表れていたと思う。

  • 自信の裏打ちとなる経験や判断基準がないから、まずは相手の意見がもっともらしかろうとして聞いてみる、受け入れてみる、やってみる。

  • なんか変な理論だなと思いながらも、言われたからとりあえずそれを理由としてやる。

  • 遅い時間帯や厳しいタイムラインのお願いがされたとしても、他でできていないぶん無理してや(ってあげ)る。

  • 度を超えた物言いをされても、一言ったら百返ってくることを恐れて、言われるままに聞き流す。

これらは良い意味に捉えると、フレキシブルで寛容、そして従順。
悪い意味では、芯がはっきりせず流されやすい。組織としてのリスクを見逃す可能性がある。それになにより、自身の時間や心を蝕んでいるかもしれない。

「他者とのバウンダリーを引け」「もっとガードレイルを高くして自分を守れ、それが組織にも影響する」などとラインマネジャーに言われたものの、はて、相手や場面に応じて角が立たないように宣言するには、どう言葉を紡ごうかなどと考えてしまう。嫌われたくない、嫌なやつだと思われたくない、という心理がどうしても抜けない。

今年は自分のバウンダリーを示し、「しなやかなNO」を言えるようになりたい。

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