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強い人でも緊張するのだね

noteという媒体に合っていないよなぁと思いながらも、取るに足らない考えやふとした日々の出来事を、ネットに放っている。リアルの日記帳や友人知人との会話ほどの具体性は持たせられないが、抽象度を高めることで、自らの来た道を客観的に振り返る機会にはなっているかな、とは思う。

そういうことで、これまた些細な記録。
昨年目の当たりにした、職場での強い言い争いの主。ここまで侮辱的で強烈な言葉を私自身は直接浴びせられていないが、なにかにつけて揚げ足を取られることがあったので、会議で一緒になったりする度に私はビクビクしていた。

そんな彼女が、たまたま私の隣のデスクに座る日があったところ、彼女がその場所をいたく気に入り、何日間も連続で隣り合うことになった。オフィスはフリーデスクなのでどこに座っても良いのだが、窓際で眺めが良いこと、デスクの島自体が小さく動きが取りやすいこと、さらにチームメンバーの動きが見渡しやすいことなどから彼女のお気に召したようだ。

初日と2日目は隣り合うことにやや躊躇したが、ええいままよ、と座っていたら、否が応でも彼女を近くで観察する機会となり、それは新たな発見ばかりであった。

  • オンライン会議に繋ぐ前は、入室前にスクリーンに映る自身の姿や体勢を入念にチェックし、すました表情にしてから登場していること。

  • 声が上擦る場面もあり、緊張する息遣いが聞こえてくること。

  • 誰に対しても、上から諭すような、マウントを取るような、有無を言わさないような物言いが多く、でもそれはまるで自分が正しいことを否定されたくないような恐怖心が垣間見えたこと。

  • 会議が終わり接続を切る度に、会議相手に対する評価のような、コメントをぶつぶつとひとりごちて、まるで共感を求めているようなこと。(他の同僚であればきっと毎回それに反応していたのだろうが、私に言われても暖簾に腕押しな反応しかできないので、いっそ聞こえないふりをしていた。)

なるほど、彼女はサディストだと思っていたけれど、強い言葉の裏側には自分が相手より弱い・劣っているということを少しも認めたくない心理がありそうだな、ということが伺えた。
わずかでも隙を見せたら自分のプライドやブランディングが崩れるので、徹底的に相手をやり込めてポジションを守ろうとする脊髄反射的な行動。

これらの発見は、彼女の辛辣なジョークのような、ユーモアのようなコメントへの耐性をつけていくヒントになったかもしれない。かといって彼女を「いじる」ということなど到底できないが。

ふむふむ、と横目に観察して考えたのであった。

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