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60歳を過ぎると人生はどんどんおもしろくなります

80過ぎて、シニア向けのゲームアプリを作り、そして、アップルのイベントにも招待されたことで、注目を浴びた、若宮正子さんの著書。
60を過ぎると、とありますが、60になる前からおそらく明るく前向きに
かつ自分らしく生きていらしたのだろうな、とうかがえる1冊です。

むろん、著書の中心は60になってからの話が中心です。でもその前も銀行で時代の変化に柔軟に対応しながら女性初の管理職にもなっていらっしゃいます。退職後、お母様の介護に携わる際、とじこもらないように、とパソコン通信と出会い、そこからプログラミングを学んでいかれます。

明るく書いてらっしゃいますが、常人ならいろいろ言い訳をして、後ろ向きに、やらない理由をいくらでも探せる境遇だなと、逆に思います。女は活躍できない、介護で時間をとられて何もできない・・・。そこをしなやかに、できることを探し、しかもそれを楽しんでいらっしゃる。その生きる姿勢に今の若宮さんのご活躍があるのかなと思います。

退職したらあとは老後、と考えるのはもう古い。人生100年時代、とリンダグラットンは説き、多くの人がこの考えに賛同しました。つい数年前まで会社を辞めたらどうなるのだろう?と不安に思っていましたが、いや会社をやめたら老後、ではなく、そこからまだ別の形で社会に関われるはずである、とここ数年で私も考えが変わってきました。しかしどこまでそんなことが可能なんだろうか、という後ろ向きな思いが頭をよぎることもあります。そんな私に「なんとかなるわよ」と明るく若宮さんが背中を押してくださった気がします。若宮さんの年代になるまでまだ時間は十分ある。今からいろいろチャレンジをしていこう。そんな思いを新たにしました。

叶わない夢かもですが、いつか若宮さんとお会いしてお話がお伺いできるといいなあ。私たちが学ぶだけでなく私たちから、若宮さんがさらに刺激を受け、何か新しいことが生まれる。そんなウィンウィンナ対面がいつかかないますように。

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