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責難は成事に非ず|エッセイ

世の中ってさ。言いたくなることたくさんあるじゃない?
ネットやらSNSやらニュースやらで
誰が何しているのか見えるようになった分、
意見したくなることも増えたじゃない?
 
特に政治。
もっとこうしてよ! なんでこうすんの! そうじゃない!
憤ることはたくさんある。
そんなとき私は『十二国記』の一編『華胥の幽夢』を思い出す。
 
「責難は成事に非ず」
とある人物の遺言である。
責めることは何を成すことでもない、とざっくりそんな意味だ。
詳細は割愛するが、(ぜひ読んでくださいぜったい後悔はしないから!)
この物語を読んで、私ははっとした。
日頃の行いを振り返り、心当たりがあったからだ。

自分にとっては責めるべきと思われる事柄でも
もたらされる結果について、責めるだけでなく吟味する。
そうした上で、真の意味でそれを上回る施作を打ち出す。
それが成事だ。
あれがいや、これがだめ、だけでは何も良くはならない。
これは政治のみならず、なにごとについても言えることだと思う。
仕事でも私生活でも。

不満について口に出すことは、別に罪ではないと思う。
ただ、それが状況を改善するかと言えば、きっとそうではない。
自分だったらどうするか、その結果どうなることが予想されるか、
実現可能性はあるのか、できるのか。
非難することで何かを成した気になってはいけない。
それは何も産むことのない行為なのだから。
 
と、言っても今の政治家さんたちには
もっと庶民の生活を理解してほしいと思うけどね!!!

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