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#きょうのコピー205日目

新聞に見開き1面の広告が掲載されていて、なかなか迫力のあるコピーだったのでご紹介します。

単純な話ですが、大きいと迫力があるしインパクトが強いなと改めて思いました。
広告はインパクトが大事だと思いますが、改めて大きさも重要だと思わされた広告です。

人間に戻ろう。

我々はもっと面白い生き物だったはずだ。こんなに情報がなかった頃は、もっと自分で考えて、もっと工夫して、色々なものを生み出した。周りの目だってそんなに気にしなかった。直感的で勇敢だったし、仲間とも正面からぶつかりあった。よく笑い、よく泣いた。

それなのに、いつしかネットの情報を頼り、ささいなことでも失敗を恐れ、世の中の空気に合わせて生きるようになってしまった。

もう一度、面白かった「人間」に戻ろう。いまこそ五感の力を蘇らせよう。もっと気持ちでつながろう。これからの時代を、世界を、心を豊かにする「いいもの」を創ろう。届けよう。

さあ、今日から新しいものづくりのはじまりだ。


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この広告は、大手芸能事務所・アミューズが山梨県に本社機能を移転して「アミューズヴィレッジ」を開設したのを知らせる広告でもあります。

まずはじめに、ドーンと「人間に戻ろう」というコピーが目をひきます。
そしてボディコピーも文章量が多いものの、大きいから読みやすいです。

単純に大きければなんでも良いとは思いませんが、目立つ・見やすい・読みやすい利点があります。

コピーとしては解説するまでもなく、人間としての「原点回帰」とアミューズとしての再出発を掛け合わせたコピーになっています。

そして、コピーライターとして嬉しいのは「言葉だけの広告」であることです。
最近の広告はデザイン性重視で、コピーはオマケみたいな風潮があると個人的に思っていますが、この広告は言葉が主役です。

むしろ、「言葉が大きい」ことがデザインであるのかもしれません。
でも、言葉の力を信じるコピーライターとして嬉しい限りの広告でした。

おしまい
書いた人:和田裕史

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