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追憶

3月11日 14時46分

自宅から手を合わせ
1分間の瞑想を行いました。

何だか胸が熱くなって
氣持ちが溢れ出てきそうな
そんな感覚を味わいました。


10年前の今日、
私は毎月襲われていた生理痛と
メンタル的にも少しずつ動けなくなっていた頃で
会社を休み、家にいました。

当時父親との確執から家を飛び出して
一人暮らしを始めて間もなく
携帯もスマホだったかどうか
ちょっと定かではありません。

家にはテレビを設置していなくて
だいたいの情報は
Fakebookか、ネットニュースから拾っていました。


朝から痛みにうなされて
気絶したように数時間眠り

気がついた時には、時刻は昼を過ぎていて
少し動けるようになっていたので
何の気なしにFacebookを開きました。


そこで目に入ってきたのは姉の投稿。

「東北の方、大丈夫ですか?」

たった一言、そう書かれていて


なんのことを言っているんだろう、と
すぐに閉じようとしましたが

直後に、不思議に思いました。

人に興味を示さない
友だちもそんなに多くないであろう
姉が誰かを心配している。

誰かに何かあったのか。


・・本人に直接聞くほど
仲良くはなかったので笑

なんとなく気になり、PCを開き

東北、と入れて検索しました。


そして出てきたのが
あの映像でした。


北九州に住んでいた頃に
後の熊本地震で震度5弱は経験しましたが
震度7の揺れなんて、いまだに想像もできません。

でも同じ日本で
東北で
実際にこの事態が起こっている。


心臓がどきどきしていました。

たくさんの映像が流れる中
緊急速報が鳴り止まない

多くの命が今この瞬間も
失われていることが信じられずに
数日間、夜は眠れませんでした。

それは私の
これまでどうにか保っていたメンタルを
いとも簡単に破壊しました。


誰かに必要とされているであろう人たちが
どんどん命を失っていく

誰からも必要とされていない私は
今もこうしてのうのうと生きて
身体も動かず、食欲も止まらず
一体何をしているのか

おかしくないか

なんで私じゃないんだ


そんなことばかりを
ぐるぐるぐるぐると考えて

食べたものを吐くようになりました。
仕事中も、吐くようになりました。
1時間の休憩で食事を摂ったあとはトイレに篭り
そのまま動けなくこともありました。

お世話になっていた上司と
久しぶりに食事に行った時も

食べる量が分からなくなり、
何を食べたいのか分からなくなり
初めて上司の前で泣きました。

それを見てから上司は
少し休め、と何度も説得に来てくれて

その年の7月
摂食障害と鬱と診断され
私は会社を休職しました。

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3.11をきっかけに起きた出来事は違えど
このことをきっかけにして
震災に自分を投影して
心を痛めていた人は
全国にいたんだろうと思います。

命の重さは比べるものではないのに
自分の命を軽んじて。


まだ、多くの方が
仮設住宅で暮らしていると聞きます。

そんな中
国はもっとやることがあるだろうにと
正直思うこともあります。

私にとっての震災は
遅かれ早かれ来たであろう
休職するきっかけをくれたもので
自然と共存し、命を守る行動をすることを
再認識させてくれたものに過ぎませんでしたが

あの時に心を痛めた全ての人が
出来事を風化せず、それぞれに自分自身を
癒せる日が来るようにと願うばかりです。


私にできることは
そのお手伝いをしながら
自分を日々癒しながら
一歩一歩進むことだけです。





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