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過去をまるごと認める自己開示ログ

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好きなものがないという個性

小学校3年ぐらいのころ、先生が言った。

運動会の景品に下敷きをあげるから、みんな好きな色を選んで。名前の一覧を黒板に張っておくからそこに色を記入してください。

私は困ってしまった。
「好きな色」がなかったからだ。
今となっては好きな色は青だ、と言えるけれど、それはこのときに困ってしまって「青ということにした」、からなのかもしれない。

この手の質問はいつも困っていた。
好きな芸能人は?好きなテ

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わたしの中の男の子。

幼稚園や小学生のとき、室内で遊びたがる女の子たちとは逆で、私は外で遊ぶのが大好きだった。
アルバムにも男の子に一人混ざって砂遊びをしている古い写真が残っている。

小学校で一番わんぱくな男の子と喧嘩をして、先生に2人とも怒られたことがあるのもいい思い出。

わたしの中の男の子はいつまでもそういう部分があって、冒険が大好きなのだ。それをわたしの中の女の子が「でも危ないよ?」と止めている状態。
男の子

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図工が苦手だった小学生のころ。私は個性を育ててほしかった。

小学生のときは、成績がよかった。
ABCの3段階評価。
でも図工だけはどうしてもAが取れなくてとても嫌だった。
何をどうやってもAが取れなかったんだなぁ。
絵のコンクールがあるといつも同じ人しか入賞しないのも嫌だった。

「他の人だって、一生懸命描いているのに」

上手く描ける人だけが入賞して褒められる世界。
上手く描けない人は褒められない世界。
やり方がわからないだけなのに。
そのやり方を教える

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愛されたかった。

10歳前後の私。
親に虐待されてた。
髪をつかまれてハサミで切られたり、爪で太ももつねられたり。今も痕に残ってるし。「出てけ!」って言われて本当に出て行ったり。
最後には「お前なんて産まれてこなければよかったのに」とののしられた。

これはずーっと私の心の中に刺さったままだ。

それは、いちばん言ってはいけない言葉なのではないだろうか。

私の中で呪いとなってずーっと残ってる。

いつか、仕返しを

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自分だけいつまでも苦しいのは、不公平だ。

小学校中学年。
このころは友達も信用できなくなっていった頃だった。

Yという友達がいたけど、いろいろいじわるされていたなぁ。
ログvol.005で書いた、やってないことを私がやったことにした、という貶めたのも主犯格はこいつだった。うちの家の壁にバカだのアホだの書いたのもこいつだと思う。問いただしたら「違う」って言ってたし、確証は今でもないけど。

詳しくは知らないが割とフクザツな家庭に育ったよう

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10歳の私は親を信頼してはいけないことを学んだ。

このあたりから自分の中ではつっかえる、書きにくいことを書くことになる。
小学生のときは、かなりやんちゃだったのもあってか、先生に呼び出されることが人よりも多かった気がする。
たぶん、さみしかったんだろうな。

田舎の小学校というのもあるがさらに私たちの学年は人が少なかったのもあって1クラスしかなかった。クラスが変わらずずっと6年まで行った。
3年生のころ。
同じクラスの女の子がある日、「男の子のか

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習い事を10年続けて得られたものは

10年間物事を続けるとなんだろうと一人前になれる、ということを一度は耳にしたことはないだろうか?
私には今まで習い事で10年以上続いたものが2つある。

エレクトーンと習字だ。

だが、どちらも特に一人前にはなっていない。

文字も謙遜を差し引いても美文字というわけではない。
音楽も聞くことは好きだけど、演奏する側としては全然触っていない。

習字もエレクトーンも、自分の意志とは無関係にいつの間に

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うれしかなしワッペンの記憶

幼稚園の記憶。
送り迎えはバスで、行き先によって帽子につけられたワッペンの色分けで区別されていた。
ふつうは1枚。
私は2枚のワッペンがついていた。

親が共働きで家に帰ってもいないことがあるから、家方面のバスのワッペンと、親の働き先へ行くバスのワッペンで2枚だったのだ。ピンクと青のワッペンだったと思う。

ワッペンを2枚つけている子はそうそういない。
だから、私はちょっとだけ誇らしく、そしてちょ

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一番古い記憶は絵を描くこと

突然ですが、知人が自分の過去をまるごと認めるために過去を振り返る、ということをやっていて面白そうだったので、私も「自己開示ログ」と名付けてそれをやってみようと思う。

自分のためでしかないし、自分語りでしかないけれど。

保育園(4歳ごろ)一番古い記憶をさかのぼると、保育園なのかもしれない。よく覚えているのはマグカップにクレヨンのようなもので好きな絵を描いて、それを焼くと絵がマグカップに焼きついて

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