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【立入禁止】農地はトクベツ

九條です。

突然ですが…

日本では、農地(田んぼや畑など)は国から特別に保護されている土地です。

ですから『立入禁止』などの標識が無くても「正当な理由がなく」(すなわち通常においてはその農地の所有者や管理者等からの許可なく)無断で農地に立ち入れば、ただちに軽犯罪法違反となります。畦道あぜみちについても基本的には「農地(私有地)内/私道」ですので不可と考えたほうが良いようです。

軽犯罪法
第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
(三十二)入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者

(昭和二十三年法律第三十九号『軽犯罪法』より)


ウチは農家ではなくて曾祖父母の代(明治時代)からサラリーマンで、しかも私は大阪の街で生まれ育ったのですが、私が小学生になる頃には両親や祖父母から「田んぼや畑に入るとおまわりさんが捕まえに来るよ」などと何度も注意されてきました。

なぜ国はこのように農地を特別に保護しているのかと申しますと…

「無断立ち入りにより、立ち入った人の靴や衣服などに付着していた害虫や病原虫やその卵、菌などが農地の土壌などに侵入してそこから大量発生し農作物に深刻な被害を与える可能性があり、その場合、農地の土壌を完全に入れ替えなければならないような事態にまで発展するおそれがあるから」

なのです。ほとんどの人は「他人の田んぼや畑に入ってはいけない」ということは常識としてご存知かと思いますが、文化財等を見学される際には今一度ご注意くださいね。今はいたる所に防犯カメラが設置されていますし、捕まってからでは遅いので。念のために。^_^


©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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