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リクルートテクノロジーズを退職してました

ちょっと前の話なのですが、4年半勤めたリクルートテクノロジーズを3月末付けで退職しました。ボトムアップの環境を求めてこの会社に入社し、何を見てきてこれから何を見たいのか、についてカンタンに残しておきたいと思います。

なぜリクルートテクノロジーズに入社したのか

前職は赤いRの会社で、強烈なトップダウンな会社にいました。某ECを中核とするネットサービス会社なのですが、社長がやると言ったらやるし、社長がボタン赤くしろと言ったら赤くする、そんな場所でした。

それはそれで学ぶべきところが多分にあって、言われたことをどうやって実現するのか?(How)を考える脳みそは鍛えられたと思いましたが、何をやるのか(What)そしてそれは何故なのか(Why)を鍛える機会があまりないなーと感じていました。なので、正反対の、ボトムアップの環境を求めていました。

そんな感じで転職活動をしたところ、リクルートに出会い、面接していただいた方々の知見やものの見方やお人柄に魅力を感じ、また同じような機能組織だったのであまり環境を大きく変えないながらも、ボトムアップを体験できると思い、転職を決断しました。

何をしてきたのか

リクルートテクノロジーズはIT・マーケティングの機能組織です。グループ内の事業会社に兼務出向というかたちで入り込み、サービスやプロダクトを支援します。私はサービスデザイン部という部署に所属していたので、リクルートグループの様々なサービスに、UXデザイナーとして関わってきました。

メインはサービスのKPIを達成するためのグロース実行なのですが、その傍らでリサーチャーの方々と協働してユーザーリサーチをしたり(その示唆をサービス改善に活かしたり)、データサイエンティストの方々と指標をこねくり回してメイン指標の先行指標を探したりと、R&D的なことも担当させてもらいました。

私はこの場所でUXだけでなく、サービス運営や事業運営の様々な面を見る機会をもらい、デザイナーとしてだけでなくビジネスの基本所作も学ばせてもらいました。課題発見、特定、解決策の考案と具体化、というデザイナーに限らずビジネスマンとしての基本的な思考プロセスを(この歳になってようやく)インストールできたと思っています。

また、在職中に妻が2人目の子供を出産したのですが、3ヶ月ほど入院してしまい、双方実家が遠方なため、家族として大きな決断を迫られました。つまり、その間上の子をどうするか?という判断です。私は上の子の環境を大きく変えないことを優先し、妻の入院中は上の子と二人暮しをすることを決めました。その期間、時短に切り替えてもらい上の子との生活に専念したのですが、私のその選択を受け入れてくれてサポートしてくれた会社、上司、同僚には本当に感謝しています。人生で一番大変だった時期に、この会社にいることができたということは、私と家族にとってとても大きい意味を持ちました。

また家族が増え、自分の仕事観をアップデートし自分のための仕事から周囲のための仕事に切り替えるきっかけをくれたのもこの会社でした。そのおかげでリーダーという仕事や新卒新人の育成など、今の私を構成する要素?を作ることができました。

なぜ退職するのか

端的に言うと、自分がチャレンジしたい場所に出会うことができました。

これまで10年ほどの間、いわゆる大企業の機能組織に所属して様々なサービスのお手伝いをする立場で働いてきました。どうしても「このマーケットを変えたい」「こういう世界を作りたい」と思えるような事業やビジネスドメインには出会えなかったし、私としてもおそらく見つからないまま働いていくんだろうな、と思っていました。

そんな中、リクルートで進路・教育事業を2年ほど担当したことがあったのですが、その時は高大接続のような大きな節目が見えている・自分としても子供が産まれ教育について考えるようになる、といった公私双方の理由があいまって、「おもしろいな・もっと深く関わりたいな」と感じました。

高校生ハッカソンのファシリテーターや会社のキャリア教育で小学校の先生を体験したり。社内でチャンスを見つけては行動していくうちに、その思いはどんどん高くなってきました。在籍最後の2年は進路・教育から離れていたのですが、今回ふとしたキッカケで教育を変えていこうとしている企業と出会ったので、これはチャンスだと思い転職を決めました。

これから何をするのか

ということで、4月からは Classi という学校教育をICT支援するプラットフォームを提供している Edtech な会社にUXデザイナーとしてジョインしています。

日本の教育は今まさに変わろうとしていて、2021年からセンター試験が変わる、というような分かりやすい変化の裏に様々なチェンジが起きて起きつつあります。未来の教育はどうなるのか?まさに答えのないこの大きな問いに対して挑戦をしている会社です。

私も子供を2人持つ親として、日本に住まう一人の人間として、これまでの経験、特にこれからの社会を変える力を持つと注目されているデザイナーとしての経験をここに注ぎ込み、今の子供たち・将来の日本・そして自分の子供たちのために貢献をしていきます。

これからのアウトプットも教育・進路デザイン・Edtechのような要素が増えるとは思いますが、引き続き、よろしくお願いします。

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