春の便り：桜吹雪を追いかけて
昨日に引き続き、春の便りをお届けします。今日は北海道のソメイヨシノ。
画塾の生徒さんが北海道で撮影した写真だそうです。（去年の写真かな？）
何の電車なんだろう。とても気になります。
写真よりも桜のボリュームを増やして、桜の花を散らして、ドラマチックにするぞー！と意気込んで描いた作品がこちらです。
ユーミンの『春よ来い』が聞こえてきそうな雰囲気になりました。
そういえば「火垂るの墓」に桜が舞うシーンがあったような。子どもながらに「きれいだなぁ」と感動したことを思い出しました。スタジオジブリの「かぐや姫の物語」の桜も、ハッとする美しさでした。どちらも、寂しいような、儚いような、そんな読後感が残っています。私も、日本らしいの美しさをもっと表現できるようになりたいです。
ご興味のある方は、制作過程もどうぞ。
むしろ電車や線路のパースに全集中！
たっぷりの水で濡らした画面に、ほんのりとオペラを。
地面はイエローオーカー。
地面や植物を描き入れて桜を浮き立たせていく。
桜の花びらを感じるように、桜と背景のキワはちょっと濃い目に。
電車の側面をウルトラマリンブルー、ちょっとのオペラで暗くする。
そして桜の木の影を入れていく。
角度を間違えないよう細心の中心を払いながら。
桜の花の影を入れていく。桜をところどころ水で濡らしてから、
紫系の絵具をスパッタリングしていく。
オペラ＋ウルトラマリンブルー＋オレンジなどの割合を調整しながら。
線路、電線、電柱、桜の枝などの細部を描き込んでいく。
最後のホワイトガッシュで思いっきりスパッタリングしたら完成。
（完成版だけ違う時間に撮影したため、光の具合が変わってしまいました汗）
さて、来週はいよいよ、ほんものの桜も咲くかな？
素敵な春を。
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