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【実践報告】~ビジョントレーニング②~

異動して半年以上が経ちました。
2年生の一大イベントの修学旅行の引率も無事に終え、今日は埼玉県民の日で学校は休みでした(職員は出勤日です笑)。
 
以前の投稿でも記しました通り、異動初年度の今年度は卓球部の顧問となり、私は野球が専門のため卓球の技術指導はできませんが、一顧問として日々を過ごしています。

前回の投稿で紹介しましたが、夏休みの終わりに、野球の指導へつなげるために民間のメンタルトレーニング関係の指導者資格を複数取得した経験を活かして、卓球部員へメンタルトレーニングの指導を行いました。

そして今回は、これも野球の指導へつなげるためにと取得したビジョントレーニングの指導者資格の学びをもとに、卓球部員へビジョントレーニングの紹介と体験、指導を行いました。

以前のビジョントレーニング指導者資格取得や、前任校の野球部での実践に関する投稿は、以下のURLよりぜひご一読ください。

https://note.com/m_kondoh/n/n911fd437a58d
▲【資格取得③】ビジョントレーニング指導者2級

https://note.com/m_kondoh/n/n766182b447e3
▲【実践報告】〜ビジョントレーニング〜

ビジョントレーニングとは

ビジョントレーニングは現在では結構広く知られ、ご存知の方は多いと思います。

私も高校時代は、チームにビジョントレーニング用のギアがありましたし、先輩方も当たり前のように打席に入る前のネクストバッターズサークルなどで親指フォーカスをやっていたので、ビジョントレーニングが身近にありました。

しかし、ビジョントレーニングと聞いて「視力のこと」「“眼”のトレーニング」程度に認識されている方も多いのではないでしょうか?

まず、“ビジョン”とは日本語訳すると「視覚」という言葉です。

「視力」でもなければ、「眼球」でもありません。

視覚」には、視力のみではなく、それに加え「それが何であるか」を理解して反応する能力も含まれます。

つまり、ビジョントレーニングはその“視覚”機能を向上させるトレーニングということであり、

①眼球をうまく動かして目標物を捉え脳に“入力”する機能

②脳内で素早く正確に分析・認識して“情報処理”する機能

③脳内で判断し処理された情報に応じて実際にその動作を自分の体で“出力”する機能

の3つの機能を鍛えるトレーニングを総じて“ビジョントレーニング”といいます。

眼球を動かすだけではなく、それを“情報処理”することや、それに基づき“体を思い通りに動かす”こともトレーニングするということです。

例えば野球というスポーツだと、投手の手から離れて約0.4秒後にホームベースに到達する小さなボールを細いバットで正確に打つなど、高度な視覚機能を必要とします。

今回指導した生徒たちが行っている卓球というスポーツは、野球以上に狭く小さな卓上で高速で球を打ち合うため、それ以上に高度な視覚機能を必要とされると想像つきます。

ビジョントレーニング
メニュー紹介・体験

まず、前章で記した理論を少し解説し、その後はビジョントレーニングメニューの紹介と体験を行いました。

跳躍性眼球運動をして左右の親指に焦点を合わせる【親指フォーカス】という非常に簡単でオーソドックスなメニューから、【ブロックストリング】や【ナンバータッチ】、【エキセントリックサークル】などのtheビジョントレーニングといったメニューまで紹介し、体験してもらいました。

▲ 親指フォーカス
▲ お手玉落とし(ピンポン球で代用)
▲ ブロックストリング
▲ ナンバータッチ

生徒の様子からして、【エキセントリックサークル】が一番難易度が高かったようです。

▲ エキセントリックサークル

楽しみながら取り組んでいたので、良かったです。

こういったトレーニングは、楽しみながらやるのが一番ですね。

さいごに

前回のメンタルトレーニングと同様、ビジョントレーニングも「まずは取り組んでみること」、そして「長期間にわたって取り組み続ける(継続する)こと」が大事です。

年間を通じて、日々、日常から取り組んで、初めて成果として現れるものだと思っています。

卓球は個人スポーツですので、最終的にはその子しだいです。

メンタルトレーニング同様、今回の内容から何を吸収し、いつまで根気よく継続することができるか、彼らのこの先の頑張りを楽しみにしつつ、見守ってみようと思います。

ただビジョントレーニングに関しては、効果を数字などの目で見える形で実感したり、「眼が動くようになった!」「よく見えるようになった!」「上達した!」と実感したりすることはなかなか難しいと思いますが、各個人の中で何かしら効果を感じてくれたら幸いです。

▲ 感想文1
▲ 感想文2
感想文3

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