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【実践報告】~ミラクルタイムマシン~

12月となりました。今年もあと3週間です。

以前の投稿でも記しました通り、異動初年度の今年度は卓球部の顧問となりました。
昨年までは野球部の顧問でしたので12月となると練習試合禁止のオフシーズンでしたが、今年度は12月に卓球協会の大会、部内では1月の大会選考のためのランキング戦、1月には高体連の新人大会と、試合・大会が続いていく忙しい冬になりそうです。

そんなタイミングなので、今日は夏休みに行ったメンタルトレーニングの指導を再び行いました。

指導の内容は前回とほぼ同様で、大会前や試合中に行うメンタルトレーニングのテクニックなどを、高校生でも実行しやすいものをまとめて紹介しました。

ミラクルタイムマシン

今回の指導では、イメージトレーニングのワークとして、【ミラクルタイムマシン】というワークを行いました。

イメージの世界で、タイムマシンに乗って自分が夢を実現した未来へ行き、夢を実現した未来の自分からメッセージやアドバイスをもらうというものです。

手順は以下の通りです。

①どんな夢が実現した未来に行くのかを決める。

②未来のいつなのか、時間は何時ごろで、場所はどこなのかを決める。

③目の前にタイムマシンがあることをイメージして、そのタイムマシンに乗り込んでいるところを想像する。

④タイムマシンが動き出して、夢が実現した未来に向かって進んでいると想像する。

⑤しばらく行くと、夢が実現した未来に到着する。周りには何が見えるのか、どのような音や声がするのか、自分はそこで何をしているのかを詳細に観察する。

⑥夢が実現した未来の自分は、どのような感覚なのか、身体で感じる感覚も観察する。

⑦夢が実現した未来の自分から、今の自分にメッセージをもらう。どんなことをしたから、そこにたどり着けたのか、ヒントをもらう。

⑧いつでもその場所に戻ってこられるように、試合会場の雰囲気やトロフィーなど、目印を一つ決める。

⑨大切なことを伝えてくれたことに感謝して、タイムマシンに乗り込んで、“今、この場所”に戻ってくる。

⑩今見てきたことや伝えてもらったことを、忘れないうちに書き留める。

このワークは慣れてくれば、個人でもできると思います。

イメージトレーニングの効果

「イメージトレーニングって意味あるのか?」と思ったことはありませんか?

野球に打ち込んでいた学生時代の私は「イメトレしてもそんなに変わらないだろう」と、正直思っていました。

しかし、メンタルトレーニングを学ぶと「イメージトレーニングになぜ効果があるのか?」の根拠を知ることができます。

人間の脳は、仕組み・機能として、“イメージしたもの”と“現実の世界”を区別できないそうです。

そのため、“イメージしたもの”が“現実の世界”と違うと、そのギャップを埋めようとして、“現実の世界”を“イメージしたもの”と同じにしようとするそうです。

これを「脳のフィードバック制御」というそうです。

https://note.com/m_kondoh/n/n32fb36a9fb58
▲ 脳のフィードバック制御に関する以前の投稿

脳のフィードバック制御機構

脳がイメージと現実を区別できないということは、脳は“イメージがリアルな現実で起きている”ことだと錯覚していることになります。

ということは、イメージトレーニングが“リアルな世界で実体験している”ことと同じになり得るということです。

イメージの世界で成功体験を得ることができるということです。

脳の力はすごいなと感じます。

さいごに

今回も試合前と試合中にできるメンタルトレーニングを紹介しましたが、実際は大会の2週間前から急にやりだしたところで大きく結果が変わることはないと思います。

本来メンタルトレーニングは、年間を通じて、日々、日常から取り組んで、初めて成果として現れるものです。

大事なことは「まず次の大会まで毎日の練習や練習試合で取り組んでみること」と「長期間にわたって取り組み続けること」です。

今回の驚きは、最後に書いてもらった感想文に「スポーツ以外の日常でも役立てられそう」というような感想があったことです。

大会に向けて行ったメンタルトレーニングですが、スポーツだけでなく、日頃から取り入れていって、将来、大人、社会人になっても役立てていってもらいたいと思います。

感想文1
感想文2
感想文3
感想文4
感想文5

※メンタルトレーニング関係の指導者資格取得に関する投稿のリンクは、以下に記載しました。
ぜひご覧ください。
メンタルウェルネストレーニング指導者2級
しつもんメンタルトレーニングインストラクター
スポーツメンタルトレーナー

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