断る勇気

私は、最近になって、人からの誘いに対して『意識的に断る』選択をするようになった。また、悩んだ末に『誘いに乗った』場合でも、『次からはどうしようか』と自問することも、増えたと実感している。と言うのも、自己分析の結果、以下の思考回路を辿ったので発信する。
私は、【もしも自分が断る】ことによって、『相手の気分を害すかもしれない』とか『次から誘われなくなったらどうしよう』なんてことを【無意識に考えてしまう癖】がある。あくまでも【自分だけの想像の世界】に過ぎないのだけれど、『自分勝手に不安に駆られていたこと』を自覚した。でもそうじゃなくて、最近の私は『ぶっちゃけそれならそれでいいじゃん?それで私が私のやりたい選択を続けられれば満足して過ごせるじゃん?』って思考に変化し始めている。以前にも発信した通り、最近の私は、【暇=友達】の概念から【暇=自分の時間】へと、『意識的に思考変換する』ようにしている。すると、『私が今、本当に優先したいこと』が少しずつ見えてくるようになった気がしているのだ。そして、以前よりはきっと【明確な自分の意思】を持つことで、初めて【自分の意思】で『誘いを断る』ことも『誘いに乗る』ことも選択出来ると思った。

また、誘いに対して、断るのか乗るのかを迷っている時は、きっと『何かしら【迷う理由】がある』と思った。その実際のエピソードも交えて、私の思考の変化を発信したい。
先週末、友達から急遽誘いがあった。同じ友達なのだが、『金曜日の夜に日曜日の予定』と『土曜日の昼にその日の夜ご飯、一緒に食べない?』という内容だった。普段、自分から誘うことの少ない彼女だったからこそ、私は珍しいなって率直に思った。話を聞くと、同棲している彼に予定があるらしく、自分一人で【暇】になるって話。友達の彼も、滅多に出かける予定を入れない人なので、これまた余計に珍しくて納得した。しかし私は、金曜日の夜の時点では、日曜日に入れるかもしれない予定があったので、1回返事を保留にしたまま、お互いの日曜日を過ごした。また、土曜日の話のきっかけは私だった。『私にしては大変珍しいことをしていて、それについて話をしたかった』ので電話した。決して【暇】だけが理由ではないことを強調したい。普段と変わらず話をしていたら、夜ご飯の話へと発展したのだった。聞くと、夜ご飯については、既に別の友達と予定が決まっていたらしい。ただ、共通の友達だっただけに、私も『行きたい気持ちが高まった』のは正直なところ。だけど私は断った。何故なら私は、その日、少し手間のかかる掃除をしていて、片付けを含めて『自分のペースでやり遂げたい』気持ちがあったからだ。更に、夜ご飯も私は決めていて、『彼の先週からのリクエストを叶えたい』気持ちもあった。2つとも、【明確な自分の意思】だったが故に、その電話のタイミングでは既に【断る理由】の方が圧倒的に勝っていた。もちろん、友達にはそのまま伝えて断ったのだけど、今回の場合は【タイミング】さえ前もって合わせていれば断る理由はなかったって話。なので「今度は前もって予定合わせてご飯行こうよ!」なんて会話に繋がった。

そして、前々から私自身が自覚してることについて、自虐っぽく聞いてみた。「私って、基本的に誘いに乗るし、断る印象少ないから、今日の今日でも誘いの話したんだよね?あと、『私なら、きっと来るだろうなー』みたいな感覚あったりするのー?」ってな話。実際に私は、周りの人から【誘ったら断らない人】とか【誘ったら来る人】みたいな『印象を持たれているんだろうな』ってことを、最近になって割と頻繁に実感する。そして、逆を言えば、そんな印象を与えているのは【普段の自分の言動や行動】だと納得している。その為、『私の反応を変えなければ、この先もきっと変わらない』と思い始めている。具体的に言えば、【断る明確な理由】がある時は【自分の意思】で断れば、それでいいってこと。反対に、【断る理由がない】とか【興味がある】とか『嬉しい・楽しい』みたいな【ポジティブな感情】が勝つならば、そんな【自分の意思】に自信を持てばいいじゃない?ってこと。

こんな自分の思考を発信して思うことは、要は、【私を誘う・誘わない】って行為自体は、間違いなく【相手の気持ちの話】な訳で、【その誘いに乗る・乗らない】ってことが、間違いなく【自分の気持ちの話】ってこと。冒頭にあった『相手の気分を害すかもしれない』とか『次から誘われなくなったらどうしよう』っていう思考は、【相手の気持ちの話】なので、いくら私が考えたところで【明確な答え】など分かるはずがないってことよね。そんなことよりも、【自分の明確な意思】を考える方が、よっぽど【明確な答え】に近づくと思った。『自分で【自分の意思】に沿った答えを求める』訳だから、相手の反応がどうであろうと『自分が出した答えなんだよ』って話。
仮に、私が1度でも断ったとして、その後同じことを求めるならば、今度は私が誘えば良いだけの話。また、迷った結果、1度誘いに乗ったとしても、『次回の私はどうしたいか』ってなんてことは、1度でも経験があるからこそ分かるようになるって感じ。どちらにしても、【自分の答え】に【責任を持つ】ってこと。これまでの私が、どれだけ【簡単に返事】をして、【自分の意思】を『考えずに生きてきたのか』ってことを物語るようだ。そして、気づいたからこそ【何でも経験】っことで、今回の友達の誘いを【自分の意思】で断る選択をしたってのが、今回の私の実体験。

実際、土曜日は、私は私で充実していた。誘いを【自分の意思】で断る選択をするのは、個人的にはとても珍しいこと。だけどその結果『自分が望んで満足出来る時間を過ごした』訳だ。要はそれが『私が今、本当に優先したいこと』だった。『自分で自分の意思に沿った答えを求めた』からこそ得られた、【貴重な自分の時間】だったって話。そして【自分自身が納得出来ることが何よりの答え】だと私は思う。これからも、今回のような『自分自身が納得出来る選択』を重視して、時には【断る勇気】を持って返事することも大事にしたいと学んだのである。

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