自分で飲み方は考えちゃえ 『スタバではグランデを買え!』

この書籍2007年9が13日初版、11月27日10刷 ダイアモンド社発行、著者 吉本佳生氏の書籍です。 中身としては著者が言われている日本で普通に暮らしている生活者が、自分なりに楽しく生活するためには経済の仕組みをどう理解したらいいのかを説明したとして書かれた本です。

目次を見てみるとおもしろいな〜とおもうタイトルが並んでいます。第5章『スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?』を読んで思うところを書きました。

第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか? 第2章 テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?     第3章 大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?     第4章 携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?          第5章 スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?     第6章 100円ショップの安さの秘密は何か?              第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?    第8章 子供の医療費の無料化は本当に子育て支援になるか?      最終章 身近な話題のケーススタディ

『取引コストの節約は店と消費者の両方に利益をもたらす』

当時の書かれていた時のスタバックスの価格と容量での比較ですが、Sサイズの価格をA としたときに、量が2倍あるグランデの価格がAx2倍の価格ではなくてS サイズ+100円高いだけということです。意味としてはコーヒー1杯を提供するのにかかるコストのうち、コーヒー豆ミルクがコストに占める割合が非常に小さいらしいです。

コーヒー豆を買っているのではなく、自分たちがコーヒーを飲むタイミングでおいしいコーヒーを入れてもらったり雰囲気のいい店で飲めるという付加価値サービスを買っているということであるらしいです。当時の計算でもコーヒー豆にかかる費用が5〜10円、輸送費を入れても10〜20円、ミルクなどを入れても15~40円程度と算出されています。あとは店賃料、アルバイト、袋、ストローその他包装関係費用入れてもコストは2倍にならないということです。

Sサイズから100円アップするだけで店側の利益も上がるし、消費者も2倍のめるという両者に利益をもたらす構造というか内容は下記です。ややこしいのでぶっ飛ばしてもください。

・コーヒー量 S→グランデ 2倍・輸送費 S⇒グランデ 同じ(すでに輸入済みのものを利用)
・ミルク S⇒グランデ 1個 同じ・アルバイト料 S⇒グランデ 同じ(オーダー1回の作業)
・コップ S→グランデ 2倍ではない
・ストロー S→グランデ 1本
・スターラーS⇒グランデ 1本
・包装関係 S⇒グランデ 同じ袋か少し大きい目(価格は同じか高くても1-2円の差)
・厨房、コーヒーメーカーの稼働費用S⇒グランデ(1回の動作)・店の賃料S⇒グランデ 同じ変化なし(1日の営業)
・広告宣伝費用 S⇒グランデ 同じ(媒体に関わらず)

 価格が上がるのはコーヒーの量だけで、それも金額が非常に安いので他の費用がサイズが大きくなるからと言って2倍にならないということで売る側の利益(Sサイズより利益が増える) 、買う側の利益(たくさん飲める)のWIN-WIN状況になるらしいです。

 但し、たくさん飲まない方、飲みたくない方にとっては無理にグランデを買わずにS サイズで楽しいひと時を過ごせればいいと思います。

 私の見解ですが、Sサイズを1回目に買った時どうしても、もう一杯Sサイズを飲みたい時には 一杯目を購入した方にはレシートに2杯目が100円か150円で飲める割引券がついているので、その割引サービスを利用することで得した感じになります。店側も一人の顧客に2杯飲んでいただくことで割引をしても利益Sサイズを1杯で終わるか、2杯まで飲んでもらうかで利益の残り方が違う(増える)ということだとおもいました。

 結局グランデをSサイズの価格+100円で買うのもSサイズを1回目注文して2回目を割引券で100円で買って2杯頂くのは上記でいうと2回の行動の費用が発生しますが、その費用は少ないので利益は100円で2杯目を買ってもらうことでも確保できているということになりますね。

私はSサイズをいつも2杯飲みます。グランデと同じコーヒーの量を飲みかつ、区間を相手も、その場にいても長い間スタバでゆっくりとくつろげる時間ができるからです(笑)  


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