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♯75 まいにちnote🎤わたしの原点

別れとは次の出会いにつながる
避けられない門出だと
言い聞かせてもあふれでる涙

できるなら離れたくないのになぜ
夢という名の方舟漕ぎ出していく
何度目のさよなら

君と肩を並べて見上げた夜空
変わらずに 今も星たちは
笑っているのにね

何かを求めるたび 失くしてくもの
理不尽な輪廻の中で
繰り返す卒業

それぞれが積み重ねた毎日の
終わりのない競争とその傷跡は
生きてきたしるし

摩天楼の谷間で羽ばたく鳥は
吹きすさぶ風に叩かれて
それでも生きていく

望むままにいつでも伸ばすこの手に
届かないものがある事
わかっていたけれど

沈みかけた泥舟 逃げ出す勇気
欲望の連鎖の渦から
自由への卒業

『自由への卒業』うた : TUBE
作詞 : 前田亘輝(TUBEボーカル)
作曲 : 春畑道哉(TUBEギター)

この曲は、今年の6月1日にデビュー35周年を迎えたTUBEの最新アルバム『日本の夏からこんにちは』にはいっている曲『自由への卒業』です。

歌詞に、前田さんの力強い歌声に、TUBEらしいメロディに、あらためて、TUBEの歌って人生の応援歌だなぁ、TUBEの歴史に名曲がまた生まれたなぁ、感動して涙ジョボーでございました。

感動して好きになる。

TUBEとの出会いもそうでした。

5歳からはじめた水泳は18歳の高校3年を卒業するまで続きました。顔を水につけることはできるのに『水中で鼻から息を出さずに口から息を吐き続ける』という水泳の基礎となることがずっとできなくてスイミングスクールの落ちこぼれでした。

水中でうまく呼吸できないから鼻に水が入ってビービー号泣するばかりで、三ノ宮駅から徒歩で20分ほどの神戸YMCAに到着するまでの道中、わたしを送り届けたあと、兄のお迎えがあるのに、行きたくなくてお腹痛くなって座り込んでは駄々をこねて母親を手こずらせたりもしていました。

クヨクヨしてばかりでプールに行くもんだから、プールのなかでお腹キュルキュルなるしで、お手洗いいきたいといってはプールを逃げ出して、戻りたくないのに連れ戻されて(あたりまえやろー)、

弱虫なダメ子の自分との闘いは、何ヶ月も続きました。今でも温水プールにいってカルキのにおいを嗅ぐと、当時の気持ちを思い出して、ちょっと緊張するくらいです。

どうしようもないダメダメな子を前にしても、リーダーたちは慣れたもので、少しでも上達したらめちゃくちゃほめてくれるんですよね。

ほめられたのに、翌日、またプールに近づいたらお腹が痛くなる。母親を手こずらせてそれに落ち込んでプールに入るからうまくいかない。その繰り返しだからプールの中では、ずっと泣いてました。

ゴーグル(水中メガネ)をつけてるからリーダーにバレないのに、涙でくもって前が見えなくなるし、涙がたまっちゃうからまたそれで泣いて、どんだけ泣いたら気が済むねん!くらい泣いてばかりでした。

スクールの授業が終わって、全員がプールサイドで泳いだ体をほぐすための体操をしているのに、わたしだけひとりプールのなかに残されて『およげ!およげ!』のスパルタです。

その様子も、プールを見下ろす2階の見学室には、授業をみているお母さん方が大勢いるんですよ。

気にしぃな性格だったから、終わってからも『お母さんごめんね』といって泣くしで、どうしようもないアカンタレですよね。

そんな居残りスパルタ授業に鍛え上げられ、ヘタレのわたしを休まずスクールに連れて行ったくれた母親の努力の甲斐もあって、気がつけば、水の中がどこよりも自分らしくいられる場所になっていたんですよね。

クヨクヨな日々だったのに、その場所で練習を重ね続けたことで、母親にひきすられるように通っていたわたしに新たな機会が生まれます。

小学5年のとき、体育の先生が『クロールのフォームが一番きれいだから』とわたしを選んでくださったんです。クラスのみんなの前で25メートル泳いだら、みんなに『きれいな泳ぎだね!』と褒められたー😭😄

そのことが、泣き虫日々子からの本当の卒業でした。

小さな自信が少しずつ増え始めて、自分の意思で『スイミングスクールに通わせてほしい』とまで両親に頼み込んで、そこから本格的な水泳選手生活がはじまりました。

中学にはいり、クラブ活動ももちろん水泳です。明けても暮れても朝から晩まで年がら年中、水泳三昧。

朝起きて、スイミングスクールで泳いでから学校のプールで泳ぎ、授業をうけて、お昼休みもお弁当をダッシュで食べてプールに飛び込み、午後の授業のあともプールへドボン、学校帰りも自転車でスイミングスクールへまっしぐら。

選手コースで土日も休まず泳ぐ生活は、途中、タイムに伸び悩み、サボっていた中学2年後半の数カ月をのぞき、高校を卒業まで水泳一色の日々を過ごしました。

そんな多感な青春時代に、出会ったのが、TUBEの音楽でした。

歌番組で登場したTUBEのボーカル前田さんの歌声に、爽やかな夏を呼ぶメロディに、ときめきました。

わずか0.02秒で決勝に残れたのに予選落ちしたとき、決勝に残ったのに突然はじまった生理で断熱けざるを得なかったり、しょんぼりなわたしの心を励ましてくれました。

泣き虫で飽きっぽい性格のわたしを鍛え続けてくれた水泳一色の高校3年の夏。最終結果は、国体にも行けない県大会止まりの弱小記録でした。

そんなときにも、結果がすべてじゃない、努力した日々、涙や汗にまみれた日々はあなたの力になるからと、そっと寄り添ってくれたのもTUBEの歌、歌の力、真心、でした。

10代の頃、こんなことがありました。メンバーが運転していた自動車事故で同乗していた方が亡くなりました。いまのように携帯電話も、インターネットもなかった時代です。テレビも週刊誌も騒ぎ立てました。まだそのマスコミ熱もさめていなかったとき、今はなき大阪球場でのTUBEコンサート。親友と参加したとき、前田さんは

『多くはいいません。ひとつだけいえることは、角野は彼女を愛していたっていうこと、それだけです。』

と。その日はTUBE3人でのライブでした。つづけて

『角野がいつかまたこの場所に戻ってきてくれることを待ってやってください』

と。多くを語らず、メンバーの悲しみに寄り添い、待っているよ、といえる深い愛情に、まだ10代だったけれども感銘をうけたことが昨日のことのように感じます。

そんな日々も乗り越えてデビューから35年、TUBEは、いまもデビュー当時と変わらないメンバー、前田亘輝さん、角野秀行さん、春畑道哉さん、松本玲二さんの音楽は、いまも変わらず、わたしの原点です。

何十年も長く人々に愛されているグループって、わたしがそうであったように、それだけ多くの人たちの心を掬ってきたんですよね。

いまもTUBEの音楽を聞くと、血液がみなぎって気持ちを奮い立たせたり、そっと背中をさすってくれながら、心を初心に還してくれます。

TUBEの歌に出会えたことを心から感謝しているし、これからもわたしの人生にTUBEの歌も一緒です。

今年は35周年記念の5年ぶりの阪神甲子園球場での記念ライブも、毎年恒例の夏の横スタ、横浜スタジアムでの野外ライブも、夏のツアーもすべてコロナのため中止となりましたが、またライブで会える日を心待ちに、きょうも撮影の往復はTUBEソングを聴きながら気分上々です!

↑写真はTUBE公式ラインよりお借りしました。

よろしかったら、TUBE『自由への卒業』ご試聴くださいませ。こちらはiTuneより↓

https://music.apple.com/jp/album/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8D%92%E6%A5%AD/1517958202?i=1517958210

きょうもおたずねいただいてありがとうございます。スキ&フォローいつも感激です!マスクは連日の暑さでサウナ状態だけど、これで顔があごのあたりがシュッとするといいんやけどなぁ〜と思いながら、マスクの中はドボドボの汗(笑)それこそ、プールに飛び込みたい日々子です。みなさまもリフレッシュしつつ、この暑さ、ともにのりきっていきましょうね!

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