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自己肯定感の低さと摂食障害。必要なのは愛情の〇〇

自己肯定感が低いということ

自己肯定感(じここうていかん)とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のこと。自分の価値や存在意義を肯定できる感情を意味する言葉です。

自己肯定感が低いというのは、自分自身に対して否定的な感情を抱いているということです。
ものごとをネガティブに捉えやすいとも言えます。

摂食障害にかかりやすい人は『自己肯定感が低い場合が多い』のです。

自己肯定感は幼い頃、両親や親しい人から愛された実感をもとに育ちます。

親が十分に子どもを愛していた。ではなく、子どもが愛されていると感じていたかが重要です。
また、コップ1杯の愛情で足りる子どももいれば、コップ2杯分の愛情が必要な子どももいるそうです。

それは、やはり親が子どもと向き合って
必要としているだけの愛情を注ぐことが大切なのだと思います。

自己肯定感が低いまま成長した子どもは、
容姿や成績などの順位や、スクールカースト等のシビアな環境で挫折を味わった際、
・『もっと良い子になろう』
・『勉強を完璧に』
・『痩せて可愛くなりたい』
と、自分の実力以上に無理をしてしまいます。
そうすることで、自分を守れると勘違いしてしまうのです。

自己肯定感が低いと、容姿や成績、学歴などをからかわれたりした時に大きなダメージを受け、想像以上に心が傷ついてしまいます。

こうして無理をし過ぎた結果…

心に傷を刻み

生きづらさにつながり

拒食や過食・過食嘔吐という症状としてあらわれます。


では、

自己肯定感が低いまま成長し、摂食障害になってしまったらどうしたら良いのか…?


自己肯定感が低いと、否定的な感情などが先に出てしまい、前向きに捉えられないことがあります。

いわゆるネガティブ思考です。


これに対して

自己肯定感が高い人は、自分を認めたり、物事を前向きに考えることが簡単にできます。


よく身近にいませんか?

『その自信はどこからくるの?』という位、誰に何を言われようと気にせず、確固たる自分を持っている人。

(私の夫がこのタイプです。笑)

摂食障害になりやすい方は、自己肯定感が低かったり、自我が芽生えていないケース(※1)がよくあります。


そうなると、


いつも人の言いなりになったり、自分の意見がうまく言えず、自己主張ができない大人になってしまいます。

他人(恋人など)にも依存しやすくなります。


(※1)自我の芽生えとは…
2〜3歳のイヤイヤ期などに、「自分でやりたい」と自己主張したり、中学生位の思春期に親に反抗しするなどして、意思を表示し自分を確立していくこと。



自己肯定感が低い、

自我が芽生えていない場合、

どうしたらいいのか?

摂食障害に有効だと言われているのは…

【愛情の受けなおし】

一番良いのは、本人が愛されたかった相手(母親など※2)から、もう一度愛情を受け直すことです。

(※2 )摂食障害にかかりやすい人は、母親との関わりが関係していることがよくあります。


具体的には…

・言葉や態度などで表現してもらう。

(愛しているよ、あなたを認めている、抱きしめてもらう)

・心の込もった料理を作ってもらう

・相手(母親など)からの謝罪

など。


実際には難しいことかもしれませんが、そのくらい、大げさなくらいの愛情表現や、愛情を受け直すことが摂食障害になった人には必要なのです。


『摂食障害になってしまったあなたの、
存在そのものすべてを認めて全肯定してもらう』

ということです。

これは母親でなくても、家族以外の誰かでも良いと思います。


親しい親族や友人、恋人。

自分の存在意義を認めてもらえたという自信がつき、少しずつ自分自身を肯定していくことができるようになります。



摂食障害の症状である拒食、過食、過食嘔吐を無理やり止める、止めさせるのではなく
『傷ついてしまった心を癒やす』為に、
(幼い頃に十分愛情で満たされなかった分の)
『愛情の受けなおし』が必要なのです。


最後までお読みいただきありがとうございました。















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