保育士というしがらみ

もう、5年前に私は保育士というしがらみから解放しました。自分自身を。

保育士だから、子育ての知識ある。

保育士だから、子育てちゃんと出来る。

保育士だから、子どもが好き。

こんな声が、周りから聞こえる気がして、勝手に頑張りすぎて、負のスパイラルに落ちていった日々。

子どもを産んだとたん、保育士という肩書きが急に怖くなりました。

だって私、保育士だけど子育てしてみたらすごく下手くそだったんだもの。

でも、気付いたんです。保育士だけど、子育ては初めてだってことに。

周りの声と、自分の思い込みで、保育士=子育てのプロと勘違いしてました。

保育士=保育のプロでなければならない。これは、正解だと思います。各園の保育方針があって、各クラスによって育ちの目標があって、保育するうえでの知識を兼ね備え、かつ、人のお子さんをお預かりしている立場なのですから。

しかし、子育ては保育じゃない!

整った環境があるわけではないし、複数担任で、毎日実践、反省を繰り返し、足りないところを丁度良くフォローしてくれる人がいるわけではない!昼食時間や、休憩時間の確保もない!

そして何より、固定時間じゃない!給料出ない!

毎日毎日、同じ子どもと向き合って、

旦那は、日中仕事だし、残業だし、両親もその頃まだ働いていたし、孤独を感じ、不安を感じ、当初は、赤ちゃんが遊びにいっていい場所もわからず。公園デビューしようにも、ほとんどが保育園や幼稚園に通っている家庭のため、公園に子どもがいないし。

本当に一人ぼっち。

子育ては、、保育と全然違う。子ども好きだと思ってたけど好きじゃないかも、、。

そんな日々の中で、「保育士だから」って思うのをやめにしたら、すごく楽になりました。

私、初めての子育てなんです!って思ったら、前より気持ちが軽くなりました。

今、また保育士として働いていますが、思うことがあります。

子育てしてても、自分の子どものことしかわからない。1人のデータとして、お話は出来るけど、保育士としての観点から話すことは出来ないなと。

だって、親子の関係でいるとき、私は冷静じゃないし、客観的に見られない。親でいるとき、私は保育士じゃないから。


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