人生初のフィギュアスケート〜氷の妖精たちが人間らしさを見せる時〜
「もう、今年の運を使い果たしちゃった?」そう思うほど、ラッキーなことがあった。
プリンスアイスワールド2023-2024のペアチケットが当たった!たまたまFacebookを見て応募して、突然チケットが届いた。母はスケート好きなので喜んでいた。
たぶん応募の時に「新しい刺激を受けて、鑑賞後は必ずSNSで発信する!」と一言欄に書いたからかなと思う。
嘘はつけないので、ここで感想を書きます。
人生初のフィギュアスケート。東伏見アイススケートセンターで、今年初滑りの元オリンピック選手が続々登場。
荒川静香、高橋大輔、宇野昌磨、織田信成...でも昨日の主役はプロデビュー1日目の本田真凜ちゃんが注目の的だった。
スケーターは全員がほんとに、ほんとに妖精のようだった。妖精なんて呼び捨てでは失礼かも。
思わず「妖精様!」と心の中で叫んで、じっと目で追う。
人生で妖精に様を付けたことなんてない。
やはりオリンピック選手は終始惹きつけられて感動した。
恵まれた環境だけでなく、命を削ってきた感がある。同じ人間だとは思えない軽やかさ、安定感、身のこなしは生きている間に一度は目にしてほしい。
特に宇野昌磨では涙が出そうになった。全然ファンじゃないのに。選曲もいいからますます、込み上げてくるものがある。
なのに「今夜は真凜ちゃんとどんなラインをするんだろう......」と、どうでもいいことも考える。
ゲストを支えるプリンスアイスワールドチームも素晴らしい。全国で選ばれたプロがブロードウェイミュージカルを表現する。衣装がかわいくて、セクシーで、大人になったらあれが着たいと思う子どもがいるはず。
よくアスリートが「観ている人に夢を与え続けられる人になりたい」とかコメントするけど、「あー...確かに私は今、夢をもらってんな」と気づけば口角が自然と上がっていた。
会場は氷だからとにかく寒い!
でも手袋を外して、拍手喝采を続けた。手を叩いて称賛したかった。顔の前で手を叩くと寒い風が頬にかかって、またさらに冷える。「でも大丈夫、後でラーメン食べるし!」って休憩時間に駅前のラーメン屋を検索。
とにかく、品のあるエンターテイナー万歳🙌だった。
でも疑問に感じたのは最後の写真撮影。ショーが終わると、スケーターがお客さんの前に来て自由に撮ってもいい許可が出る。
スケーターがリンクを周ってポーズを撮ったり、手をふってお礼を伝える時間。ファンにとってはここが至福なんだろう。
私も撮ったけど、数枚撮るうちに「なんだか安っぽくない?」と疑問に思った。確かに撮れるのは嬉しい。けど、軽々しく「真凜ちゃんかわいい!」「こっち向いて」「一緒に写って!」と前のめりに声を出す50代〜60代の女性陣やおじさん方を見て引いた......。
あんなことしなくていい。あんなに素敵な時間を過ごして、妖精になって観客に魔法をかけるショーをしたのだから、あんまり人間らしさを出さないでほしい。
写真撮影と言っても、リンクをサーッと一周して、なんとなく運が良ければ写真が撮れるくらいだろうと考えていたら、長い時間自由に撮り放題だった。
「なんだか、水商売みたい」と母が呟いた。そうそう、露出も高い服を着て、お客からジロジロ眺め回されて、そりゃ異常なファンが出てもおかしくない。
実は観客席はまばらに空いていた。空席が目立つスタンドもあって、値段も決して安くないからなかなか埋まらないのかもしれない。
だから確実なファンを持つことが大事なのはわかる。特に最前列のファンたちの勢いがすごい。
でも、世界で活躍するプロ達が、お金さえ払えば触れられそうな位置まで簡単に近寄ってくれるのは嬉しいやら、なんやら......。
これだと、スケート素人でも熱烈ファンでも気軽に関係性を築けたと勘違いしそう。だから結婚した途端、悪質な嫌がらせが始まるのか。
簡単に会えたらダメだ。
最後まで妖精になりきってサラッと消えてほしかった。
って、私は滅多に行けないからたくさん撮ったけどね。
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