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知らない町で声をかけられまくるday13アジス~ブルゴス(+22Km/282Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

最初の頃は「どれだけ巡礼者と仲良くなれるのだろう」と不安でしたが、2週間弱歩いてそれなりに知り合いも出来て楽しくなってきたこの頃。

パンプローナ以来、約10日ぶりの訪れた大きな街、ブルゴス。

世界遺産の大聖堂を見てぶらぶらしていると大柄なアジア系の男性が声をかけてくれます。

「最初の頃、会いましたよね?」

彼の名前はスンジュ、日本に住んだこともある韓国人で20台後半。後で写真を見返してみるとスタート前のバイヨンヌ駅の写真にも写り込み、その後も、いろんな写真の端っこの方に写っていました。しかし、彼は快調に歩いていた記憶があり、一方、私はログローニョで丸1日休んでいます。「なんでまだブルゴスにいるの?と、聞くと

「マメがすごくて歩けなくなってしまい、この町で丸1日休んだ」

とのこと。それで私と出会うことになりました。とても温和でやさしいその好青年とは、結局、ほぼ同じペースでその後の3週間を歩き、ほぼ一緒にゴールし、そして、抱き合って喜びあう関係になりました。このとき、あらためて「休むことは勇気がいるが、でも休んだからこそ得られるものがある」と思いました。

その後も昼寝を挟んで飲み屋街を歩いていると、「Ken!」と声をかけてくれる人やら、手を振ってくれる人があちらこちらにいました。

「日本から遠く離れたスペインの、そして始めて訪れた街であちらこちらから声をかけられるなんてカミーノでしかできない貴重な経験だな」

と、うれしくなりながら、またどんどんと夜のお店に吸い込まれていきました。


2022年8月31日のメモ

  • 田舎から都会へ

  • 大都市に出るとこの服装(いわゆる山登りの格好+60リットルのでかいリュック)は恥ずかしい。若くもないし。

  • ブルゴス大聖堂は流石の迫力。 いわゆるでかいゴシック大聖堂よりは装飾的でない気がして好き。(天気がよいのは朝6時から打合せした私への神のご褒美)

  • ブルゴスの有名バル。カウンター前の食材、客と店員に目を光らすおじさん。この空気は新世界の串カツの名門「八重勝」だ!

  • そして、ブルゴス名物は豚の血とお米のソーセージ。「ひとくちチーイリチャー定食」と名付けよう。

  • スペインの街を歩いていて「おー、元気かー!」的に手を振り合う顔見知りがいる不思議さよ。

  • マスクって何?(公共交通機関では意外と皆さん着けてる)


朝はいつもくらいうちから出発します。
最初の宿で朝ご飯を一緒に食べ、ナヘラで再開したアジア系の女性とは
ここであいさつしたのが最後でした。
ゆっくり歩いてたらひとりぼっち。
この日は曇天。
朝陽があがってきても曇天。
原人がいることで有名なアタプエルカ。
遺跡もあるのだが、朝7時くらいゆえ当然よらない。
小さな丘を越えると
丘のてっぺんには大きな十字架がありました。
そして説明もあるのだが、まったく意味はわからない。
丘を越えようとした頃、だんだんと空が青くなってきました。
いつも見たような風景ですが、その先には大都市ブルゴスがちょろっと見えます。
まだ15Kmくらいあるのに。
やっと太陽も上がってきました。空も結構、はれてきた。
丘を越えて出てきた町で朝ご飯。
花を愛でながらまた歩く。
ブルゴスのベッドタウンといった感じの町。
このあと、打合せが入ってて写真は撮れず。ブルゴスの町外れに大きなブリヂストンの工場があって、ちょっと興奮。
ブルゴスでは巡礼者のオブジェがお出迎え。
町の教会
担当のお姉さんがすごく愛嬌があって感じが良い。
町の入り口にはでっかいカミーノのマーク。
素敵な教会。しかし、進んでも進んでも中心部につかない。
うちのベンツも現役。
そして本日はホテル泊。荷物をぶちまけられる幸せ!
このためにやってる。
ピザはおまけでついてきた。
ここはまた別の店だけど、ピザの自販機。
バルに入ってみた。アスパラを豚で巻いて揚げたやつ。うまし。
すし屋のケースはここでも定番。次はこの美味しそうなお肉。
付け合わせもたくさんで幸せ。
このシシトウ的なものは「パドロン」といい、この素揚げも定番メニュー。
世界遺産のブルゴス大聖堂前。この人、とても有名。
疲れた感じがリアル。
で、ブルゴス大聖堂。ちょっと見たことのない大きさ。
正面から見るとこんな感じ。それにしても天気が良い。
ここまでは無料。なんとなく有料ゾーンまではいかず。
全体的にカラフルな町並み。
ブルゴス大聖堂の奥は丘になっているので登ってみる。
裏から見る大聖堂もまた良し。
そして今度はまた逆から。
ここはブルゴスの域内に入る門。
ホテルの近くにあった老舗のグローサリーストア。とても素敵。
例によって昼寝をしてから出陣。
あかるいけどけっこうな時間。
そうとうに盛り上がってきています。
平日の夕方なのに、けっこうな人。
昼に行った居酒屋通りで、有名なバルに突入。
おじさん達がカウンターのなかでお客さんに目を配っており、
スピード感を持ってサービス。
この緊張感と的確なサービスは大阪じゃんジャン横町の名店「八重勝」の空気感。
ブルゴスの名物、豚の血とご飯のソーセージ。
沖縄には豚の血を炒めた「チーイリチャー(血、炒め)」という料理があるのだが、ご飯も入っていることもあり「ひとくちチーイリチャー」と名付ける。
名店パンチョ
これがブルゴスの居酒屋通り。
マスクをしている人なんていない。
ちょっと気になっていたブルゴス大聖堂近くの海鮮タパス屋さん。
このトマトソースべちゃべちゃのムール貝がうまい。
ソースをパンにつけるのがうまい。
もちろんビールもうまい。
いよいよ夜も更けてきて、大聖堂も違った風情に。
そして見つけたマッシュルームのグリルを赤ワインと共に。
いよいよ夜。
濃紺と水色が混ざり合う空。
月と町とSAAB。
なんだかディズニーランドみたいな色合い。
街路をとおって一路ホテルに行くはずが、
まだまだ飲みたくてホテル近くのバルでワイン。
ホテルのバルでも。は、我慢。
14日目、終了。

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