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【フレスコボール】ラリーを長く続けるコツ Part2

先日、こんなnoteを書きました。

今回は少し違う角度から書いてみます。

主題は、相手から見た自分。

これは持論になるので、賛否分かれることは承知の上、書いてみることにしました。

賛同できないところは聞き流してやってください。
今回も、多少経験している人向けです。

理想のフォームなんてどうでもいい

というのが、私の正直な考えです。

さっそく暴論ぽくてあれなんですが、正確に言うと、「自分の理想のフォームを追求することに関心はない」ということ。

フレスコボールは、ペア競技であって、個人競技ではありません。どんなに自分が完璧な形で打っても、相手が取れなきゃ意味がない。

すみません、手前味噌になりますが。。

私は誰と打ってもそこそこ長いラリーができます。

「ラリーは相性」と言われたりしますが、実際のところ、本当にトップレベルの争いにならない限り、相性でそんなに明らかな差は出ないと思っています。ほとんどの差は、スキルとマインド。

さて。
なぜ、経験の浅い方、自分があまり打ったことのない方とでも長いラリーができるのか。

1.相手の動きを見て特徴を早めに把握している
2.その特徴によって打ち方を変えられるだけの動きや返球のバリエーションを持っている
3.打ち方の型よりも、相手に与える安心感を重視している

このうち、3→2→1の順番で大事にしています。
つまり、1番大事なのは3つめ。(じゃあ最初に書けよって感じですね笑)

アタックでもディフェンスでも、相手の取りにくいところに打ってしまって、「ごめん!」「申し訳ない…」と思うことってありますよね。
でもその時に、相手がいとも簡単に打ち返してきたら、「あ、そこに打っても大丈夫なんだ、よかった」と思えませんか?

逆に、自分がうまく打てたと思っても、相手がすごく打ちにくそうに返してくると、「そこは打ちにくいのか、もっと打ちやすいところに修正せねば。。」と思う。
自分が変なところに打ってしまったら、反省としてそう思うことは悪いことではないです。
でも、毎回コントロールしなきゃしなきゃと思い続けると、だんだんのびのび打てなくなっていきます。

結果、心理的余裕がなくなって体が強ばり、ミスが増える。楽しくもなくなります。
ここ結構、繊細な方は気になるところです。
わずかな心の揺れが、負のスパイラルを招いてしまう。
私にも経験があります。

だから、打ちにくいと思われそうなところも、打ちにくさを感じさせずに返す。
動きで、「ここもストライクゾーンだから大丈夫ですよ」と伝える。
そういう形で相手に与える安心感がすごく大事だと思っています。

単に、守備範囲を広げましょうという話ではありません。
守備範囲が広くても、辛そうに打っていたら、相手はもっといいところに返さなければと思います。それで動きが逆に縮こまり、ミス率が高まる。

守備範囲にあるボールを、いかに簡単そうに処理するか。
いかに「頑張って取ってる感」を出さずに取れるか。

簡単そうに処理すると、プレー自体は地味になります。
本来は難しいボールも、端から見れば簡単なボールに見えます。
ファインプレーがファインプレーではなく、普通のプレーに見えます。

でも、そういう"隠れファインプレー"が、長いラリーをつくります。
目に見えるファインプレーは、隠れファインプレーでもまかなえないところにだけ発揮すればいい。

それじゃ魅せるフレスコボールにならないじゃないか、という声もあると思います。

そんなことないです。

ワンプレーの派手さはなくても、1分、2分とラリーが続くと、徐々に周りは引き込まれるものです。すごさがじわじわ伝わってくる。スピードに乗っていればなおさら。

レベルの高いプレーヤーほど、見栄えのするワンプレーよりもスピードを維持した長いラリーをする難しさを知っているから。

百発百中の正確なラリーを目指していても、人間がやることなので、ミスは絶対に出ます。
そのミスをミスに見せないカバー力を、これからも磨いていきたいと思っています。


「この体勢で取ったら相手に申し訳ないと思わせてしまうかもしれない」
「今の自分のスイングは、強くは打てるけど相手にとって取りやすいものではないかもしれない」

と、常に相手から見た自分を意識する。

相手にとって打ちやすいラリーをするために、頭を使い、腰を落とし、足を動かす。
だから、自分目線での理想フォーム、かっこいいフォームを追求することに(私は)関心がない、というわけです。

言っておきますが、基本のフォームは大事ですよ。笑
ただ、そのフォームは相手の取りやすいボールを打つために最低限身につけるものだということ。

それが協力型スポーツ、フレスコボールのおもしろいところだと思っています。


あとこれは、ブラジル人のように、とか、豪快に打ちたい、スピード出したい、とか、そういうのは完全に置いといた話なので、その辺はご容赦ください。

普及活動をする中で、初心者の方、経験の浅い方の相手をすることも増えると思います。そのときに意識してもらえると、結果的に自分の技術向上につながるはずです。

長いラリーをするために、落球を減らすために、何かの参考になれば幸いです。

おしまい🙂

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