エシカルな本の読み方

うちの会社では、頻繁に自主的な勉強会が行われる。
みんな業務外にも関わらず、誰に言われるでもなく、朝8時くらいから集まって熱い話し合いをする。
こないだその一つで副社長主導の朝の読書会が行われて、そこで教えてもらった本の読み方が、さすがすぎたのでご紹介。

ちなみに、今回の勉強会の課題の本は山口絵里子著「Third way 第3の道のつくり方」。

みなさんは、どんな風に本を読みますか?
貧乏性で真面目な私はこの24年間、本のお金を無駄にしないよう、1ページ目から漏らさず最後まで読むことが、「本を読む」ことだと思っていました。

「今日から本を読むことを止めてください!」
と、副社長は一言。

何のために本を読むのか?
本を読むために本を読むのではなく、
何かを理解するために、本を読む。
本を読むことはあくまでも手段であり、目的ではない。
(こないだ同じような事を仕事でも痛感しました、、。目的と手段を間違えると行動がハチャメチャになる。読書に限らず常に気を付けたいですね。)

では、本を「理解する」ために何をしたらいいか?

それは、供給者視点で目的を考えること。
世の中に出回っているモノ・サービスは、誰かの何らかの目的を持って生まれてきた。
わたしも、普段そんな目的も一緒に届けたくて日々モノを売っているし、できるだけ目的を知った上でモノを選んで買っている。
それは本も同じだ。
私たちが本を開く前にまずすることは、
「この本は何を目的に、誰によってつくられたのだろう」
それを考え、仮説を立てることである。

ちなみに、今回の課題図書「Third way 第3の道のつくり方」においては、出版社はハフポスト×Discover21。
ネットニュースの会社であるハフポストが、このご時世にわざわざリスクを負って本を出す理由は何なのか。
ハフポストは本を通して、「会話する場」をつくろうとした。
ネットニュースなど「速いメディア」が主流となった今だからこそ、みんなでゆっくり立ち止まれるメディアを使って、人々や社会に溢れる壁を壊そうとしているのです。

この目的はおそらく、この本を読んだほとんどの人に残念ながら届いていない、、。

とにかく、まずは「この本をつくった人、そして目的を知る事」
タイトルや表紙からも意図を汲み取る事。これが難しい、、。

そして、そこに自分がこの本を読む目的を掛け合わせること。

その上で目次から仮説を立てて読む。

そうすることで読むスピードが一気に上がるのだとか。

本に限らず、映画やレストランのメニューに至るまで、
世界は誰かの意図によってつくられている。
そんな意図に気づき、自分なりの仮説を立て、自分のポリシーに会った選択が出来るようになりたいものです。

今回、「Third way 第3の道のつくり方」を読む私の目的は、third way(AにもBにも縛られない新しい道)を目指しているブランドが数多く存在し、消えていく中で、マザーハウスが成長し続けている理由を探る事。
簡単にはその答えは出そうにないので、自分なりの答えはまたの機会に。

#読書
#エシカル
#サステイナブル
#sdgs

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