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15の春

まだ幼さの残る子が島を出る。
この島には高校がありません。
なので、15歳の中学卒業と共に進学や就職で子どもたちは島を出るのです。

島には給食センターがあるから、いつもあったかい給食を食べられるんだよ

那覇は星が見えないし、車がうるさいから空を見なくなったよ

一年中天の川が見れるってすごいよね

やっぱり島が好き

子どもたちの島自慢は尽きることがありません。

島では無邪気に走り回っていた子が那覇に出ると外に出ず、家にこもりがちになると耳にすることがあります。

島と本島では価値観が違い、なかなか馴染めないらしいのです。

島中で15歳の門出を見送ります

https://youtu.be/it5gaoid05A?si=TYr1WvYG83lXlTRP

島を誇る気持ちのままでいて。
あたたかくておいしい給食が自慢な、その気持ちのままでいて。
観光センターのイスやフェリー乗り場のテーブルで大騒ぎしながら宿題をしていたことを覚えていて。

大人の勝手だとわかっていながらも、美しい景色の中で元気に過ごしていたあなた方を見守ってきた者として願わずにいられません。

これから島の子たちに出会うみなさん、私たちがたいせつに守り、育ててきた子どもたちです。
どうかどうか、よろしくお願いします。
たくさんかわいがって、島の話に耳を傾けてあげてください。

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