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色が苦手だったカラーデザイナーのはなし

はじめに

こんにちは、MAcciです。
わたしは本業では「カラーデザイナー」、NFTでは「アーティスト」として活動しています。

これまで
わたしに色についてご相談くださった方々、ありがとうございます。
お名前は控えさせていただきますがとても嬉しかったです。
少しでもお役に立てたら(色って楽しいなって思ってもらえたら、、)
と思い、noteにしてみることにしました。

文字通り"苦しかった"色付け

本題に入ります。
わたしはもともと色付けが苦手でした。
線画は楽しかったけど
塗りや色決めが苦手でした。
今は、色も含めて楽しい気持ちで創作しています。
むしろ、色が生きる作品って何かな〜と考える日々です。

りんごは「赤」葉っぱは「緑」

苦しかった時期は
「そういう風に塗らなければいけない」という縛りがあるようなそんな感覚でした。
りんごみたいな赤ってどれだろう、、
葉っぱっぽく見えるかな、、
そう思いながら色を決めて、色を塗っていました。

許される感覚

色々な方の作品を眺めていて
りんごもいろんな「赤」で描いていいんだ
葉っぱはいろんな「緑」で出来ているんだ
と気付いた瞬間がありました。

それと同時に
わたしが描きたいのはどんなりんごなのかもっと具体的にしなければいけないことにも気付きました。
今思えば
わたしは漠然と「りんご」を描こうとしていたんですね。

どんなりんごを描きたいのか具体的であればあるほど
例えば
・太陽の下でイキイキと実っているりんご
・スーパーで思わず手に取りたくなるりんご
・綺麗な形のりんご
・色はくすんでいるけど本当は甘いりんご、、、
形のイメージも、線画も、そして色も、総動員しないととても表現しきれないんです。

そこから派生して
・真緑のりんごがあったらどうだろう
そんな「存在しないりんご」の具体的なイメージまで想像することが許されました。

きっかけをくれた「色」が好き

こんな風にわたしは「色」で許された体感をもとに
「表現して良い」ことを知り、創作がとても大好きになりました。
線やパース、構図、バランスなどイラストを構成する要素には色々ありますが、わたしはわたしにきっかけをくれた「色」が好きです。
色に対するこの不思議な熱量のおかげで、わたしはカラーデザイナーに近づけたと思います。

名前がある色、名前がない色、どんな色も
その色を「使う」ところから、更にその色を「生かす」ところまで表現し切りたい。そこに繋がっていきます。
ここの話はまた今後させていただきますね。

あくまでわたしのお話です

こうすればいいよ!という配色の本のようなお話ではなく
「色付けが苦手だったMAcciのはなし」として受け取っていただけますと幸いです。

色に執着している感覚よりも
色に感謝している感覚です。
わたしに気付きをくれて、ありがとう。


今回の表紙の子はこちらでした!

Sylph (シルフ)

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