荒野に住むペルシャ猫

荒野に住むペルシャ猫

最近の記事

予定は未定

最近全然映画を観れてないから余裕がある夜に一人で開催するオールナイト上映会のリストを作った。梅酒をちびちび飲みながら暗い部屋で観る。以下項目順次開催。 高良健吾オールナイト上映会 一作目『ソラニン 』 二作目『あのこは貴族』 三作目『横道世之介』 とりあえず種田を摂取しておかないと高良健吾へのモチベが上がらないので、ソラニン。世之介に突入する頃にはもうほとんど頭が起きてないと思うから夢の中で続きを観ます。それができるくらい世之介は私の中の定番。 松岡茉優オールナイト上映会

    • キラキラ

      寝る前に炊飯器のスイッチを押す。朝一ですることは炊けたお米をラップに包んで冷ますこと。家を出る前に冷凍庫へ入れる。こうして私の一日は始まる。 余裕のよの字もない。資格を取るために教材を買ったのにほとんど進んでない。大好きな映画も転職してから一本も観れてない。仕事があれば仕事をするし仕事がなければご飯を作ってる。掃除機をかけて洗濯を回して干して買い物に行く。それだけで知らん間に夜になってる。録画残量を増やすためにドラマを見てると寝る時間。絶対に早起きできる性格だけど、毎日ちゃ

      • 春のせい

        最近ふとした瞬間にあらゆる過去がフラッシュバックするようになった。本当に大したことじゃなくて高校の通学路とか子供の頃に遊んだ公園とか友達とした些細な会話とかそういうの。走馬灯みたい。もうすぐ死ぬんかな。 三ヶ月ぶりに母に会った。大人になるまでほとんど一緒に暮らしてなかったからむしろこれが当たり前の生活なんだけど三ヶ月前までの四年間ずっと共に過ごしていたから不思議とロスが大きい。今回は父方の祖母も交えての食事会だった。父がくれた諭吉一枚で少し高級な中華料理屋さんに行った。祖母

        • 急に暑くなったからばっちりしっかり体調を崩した。鼻水を垂らしながら衣替えをしてリネン素材の部屋着を買った。父親がカルテット2話を見ながら声を出して笑ってる日曜日。

        予定は未定

        • キラキラ

        • 春のせい

        • 急に暑くなったからばっちりしっかり体調を崩した。鼻水を垂らしながら衣替えをしてリネン素材の部屋着を買った。父親がカルテット2話を見ながら声を出して笑ってる日曜日。

          はあ

          季節の変わり目はロビンソンが聴きたくなる。新しい季節はなぜかせつない日々だから気持ちが沈んでしまっても暗い文章を書いてしまっても少し愚痴を吐いてもいいよね。この世は他人に厳しいから誰も言ってくれなさそうだし自分で自分に言ってあげよう。「いいよ」 絶妙な時期に転職をしてしまったせいで辞めていく人たちを涙で送り出すシチュエーションを白い目で見守る羽目になって辛い。自分の元へ回ってくることはないであろう集合写真の中に入れられて辛い。名前も顔もあやふやの辞めていく人に「お世話になり

          疾走

          神父様は言った。宿命と運命の違いを説明できますか?にんげんは必ず死にます。死なないにんげんはいません。これが宿命。ですが、にんげんの死ぬときはひとそれぞれです。自分がどんな生き方をしていつどんなふうに死んでいくのか。それが運命です。 手越祐也を好きになった頃、私はまだ中学生だったんだけど親の影響で映画はよく観てた。重松清の疾走は上下巻で約800ページ(二段組)とかなり読み応えのある作品で過激な性描写と鬱すぎる展開に主人公は中学生の少年。よくもまあデビューして間もない演技経験

          ジョゼへ

          三年前の春に塚口サンサン劇場でジョゼと虎と魚たちを観た。あらゆる奇跡やら偶然が重なり観に行けた大切な思い出なんだけど、ジョゼに会ったのはあれで三度目。上映前の館内はくるりのハイウェイを永遠に流していて控えめに言ってもこの世で一番愛おしい空間だったと思う。 田辺聖子さん原作のジョゼと虎と魚たち。韓国でも制作されたしアニメ版もある。私が好きなのは2003年に公開された池脇千鶴さんが演じたジョゼだ。ジョゼという名の由来はフランソワーズ・サガン「一年ののち」より。 この作品のこと

          ジョゼへ

          運命だった

          テゴマスという伝説のユニットがいた。ごく一部の界隈にしか刺さらない超個人的な「伝説」ではあるものの二人が出会ったことは紛れもなく運命だった。テゴマスとはサンリオでいうところのキキララでありハロプロでいうところの辻加護である。ユニット名はそのまんま。歌に特化した踊らないアイドルとして2006年にスウェーデンで先行デビューした異色の経歴を持ちながらも2020年に諸事情で自然消滅してしまった伝説の二人組。 そもそも二人がNEWSというグループでデビューできたのも某社長に「YOUは

          運命だった

          最近

          朝起きて家を出るまでの時間をいかに効率よく過ごすかで一日のコンディションが変わる。電車の中で隣に座った人の体格とか行き道で前を歩いてる人のスピードとかそういうのも大事。アイライン上手く引けなかっただけで仕事に行きたくない。ウォークマンのシャッフル機能、空気読んでくれるときとくれないときとがあるよな。 推しグループから遂に既婚者が出て(しまった)からなんかずっとポヤポヤしてる。ショックでもないし嬉しくもないし変な感じ。あ〜Instagramに載せてたあのパスタ女に作ってたんだ

          どうせ死ぬなら

          あいみょんの「どうせ死ぬなら」を久々に聴いて帰り道で泣きそうになった。大人になればなるほど死を意識する機会が多くなる。死という言葉に敏感になる。どうせ死ぬなら好きな音楽をイヤホンで聴きながら眠るように死にたいわ。こんな腐りきった世の中とはお別れよ。 随分と前に母の妹が交通事故で亡くなった。私は当時のことを何も覚えていない。ただしばらく父方の祖父母の家で暮らしていたのはきっとこのことで母が家にいなかったからだろう。毎日寝る前に昔話百選という分厚い本を父親に一話ずつ読んでもらっ

          どうせ死ぬなら

          寝言

          歩きタバコしてる人間、みんな人混みで階段踏み外して周りに迷惑かけて足捻挫すればいい。よく来世は虫になれとかいう呪いかけるパターンもあるけどそんなの嫌だから今世でバチあたれ。 電車がものすごく苦手だ。電車の克服方法をグーグルで調べがち。わざわざ15分も早く起きてわざわざ15分も早く家を出てわざわざ各駅停車の電車に乗るのに朝はアホみたいに人が多い。加齢臭とか香水とかそういう色んな空気が入り混じった人間の匂いが辛い。イヤフォン経由で耳に流れてくる音楽すらも心地良さを失ってしまう。

          物心ついたときから猫と暮らしていた。私も前世は猫だと思う(思いたい)前の前の職場に「猫は◯匹ではなくて◯人と呼びなさい。飼うじゃなくて暮らすと言いなさい」と言う上司がいた。私は今でもそれを守っている。 曲名や歌詞の中に猫が出てくる曲はもれなく好き。二年前に観た「猫は逃げた」という映画も好きだった。犬派よりも猫派の人の方が話が合う。多分だけど。 ほんの一部だけど。子守唄にするのもいいし電車に揺られながら聴くのもいいし。 今も猫と暮らしている。耳元で小さな寝息が聞こえる。揺

          自分の話

          好きだった人が過去につけてくれた私のキャッチコピーをプロフィール欄に書いた。いまだ大人になった自分に慣れておらず市民税の納付書が届いて泣きそうになる。息をするだけでもお金がかかるこの時代に私はまだ文房具屋さんの入り口に置いてあるキラキラのシールが欲しい。 私は幼少期から人見知りだった。幼稚園の先生に好きなアイスクリームの味を聞かれても恥ずかしくて答えられなかった。服屋さんで声をかけられるのが大嫌い。転校をした経験が二回ある。広い体育館の全校生徒の前で自己紹介をさせられたとき

          自分の話

          推しの話

          推しという言葉はいつの間に私たちの暮らしに溶け込んだんだろうか。ここ数年で好きなものを好きだと言うハードルが急激に低くなったような気がする。私にも推しとやらはいる。もしくはいた。ずっと言語化するのを避けてきたけど書いてみようと思う。長くなるだろうけど誰でもいいから聞いてほしい。 推しとの出会いは私が小学六年生のとき。掃除の時間クラスの女の子に「◯◯君と◯◯君ならどっち派?」と聞かれた。それは当時流行っていた少女漫画原作のドラマに出演していたアイドルのことで。彼はそのドラマの

          推しの話

          26歳

          今日からまた新しい生活が始まる。これまでに何度やり直してきたんだろう。私はいつになれば安心できる場所に留まることができるのだろう。不安ばかり数えてしまって幸せを取り逃がしている気がする。学校で習った国語も数学も理科の実験もこの人生で役に立った試しがない。過去に戻りたいと願うのは罪ですか?それじゃあ「懐かしい」なんて言葉、この世から消してくれよ。 小学五年生の夏に母は家を出た。ずっと精神科に通っていた。ベランダの柵に座っているところを見つけたことがある。過呼吸を起こして救急車