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ご褒美は、超アメリカンなサンデー


ご褒美を設定してHiccupに備える!

Hiccup (ヒカップ)という英単語、日本語の意味は「しゃっくり」です。日本語ではしゃっくりの音をヒック、ヒックと表すことが多いように、英語でもその音からHiccupという言葉が生まれたのか、それとも単なる偶然なのか…?
何はともあれ、この「しゃっくり」にあたる「Hiccup」という単語は、スラング的には「小さな問題や困難」という意味があります。そして、その「問題」や「困難」は、長期的に続くものではない一時的なものと想定されます。まさに一端始まると止めるのに困ってしまうものの、やがては止まる、または気づけば止まっている「しゃっくり」のイメージと合致しますね。

先日、ちょっとした医療処置を受ける必要がありました。医療に関する問題は、Aが発生すると、それに伴いBが必要になったり、それがまたCに結びついたり、そしてCを確定するためにDもEも必要というような連鎖を引き起こすもののようですが、長い目で見れば、そのひとつひとつは「Hiccup」なのかもしれないなぁ、なんて。

とは言ったものの、「Hiccup」の真っただ中にいる間は、そのたびに不安になったり、緊張することをやめられないのも現実です。今回は、処置後には喉の痛みを始め、いくつかのノコリモノが予定されていたので、一時的なものとは分かっていても、とにかく気が進まないものでした。まさか、嫌だと言ってキャンセルするわけにもいかないし、それならば、事前に処置後のご褒美を設定することに。喉が痛くても食べられるものとして、スープなどを買い込んではみたものの、喉に優しいご褒美といったら、やっぱりアイスクリームだよね~という話になり、旦那さんと処置翌日にサクラメントエリアでは人気の、老舗のアイスクリーム屋さんに、アメリカンな特大のサンデーを食べに行くことを約束。おいしいアイスクリームを食べて、更にはそれをnoteに書くという、私にとってはまさに一石二鳥的ご褒美プラン。

サクラメントエリア人気No.1アイスクリーム屋「Leatherby's」

アイスクリーム屋さんというと、日本では「サーティーワン」の呼び名でおなじみの「Baskin robbins」のイメージが強いかもしれませんが、今回紹介する「Leatherby's Family Ceramery」というお店は、何と言っても特大のサンデーが有名。それに加えて、ハンバーガーやサンドイッチなどの軽食も提供しているDinnerスタイルです。公式ウェブサイトにいってみると、1982年の創業となっていますが、これは正直意外でした。というのも、お店の雰囲気は50年代か60年代の、古き良きアメリカのイメージ。日本で言うところの「昭和なイメージ」みたいな感じでしょうか。創業以来、基本は家族経営とのことで、今でも100人を超える家族関係者がスタッフとして働いているそうです。お店の人気の理由のひとつでもある、昔ながらのアットホームな雰囲気にも納得ですね。

お店に入ってすぐに目に入るのが、この光景。
アメリカ的な昭和感…


目玉は超アメリカンな特大サンデー

「Leatherby's」の目玉商品は、何と言っても超アメリカンな特大サンデー。もちろん、コーンやカップのアイスクリームもありますが、せっかく「Leatherby's」に行ったら、でっかいサンデーを食べたいものです。私は、数日前からホームページのメニューを眺めながらどれにしようかなぁ、とニヤニヤ&ワクワク。ちっとも小さくない「ミニサンデー」というものもありますが、通常のサンデーを旦那さんとシェアするのだろうな、と思っていました。食の好みが違う私たちは果たしてどう落ち着くのかなぁと思いつつも、純粋に「どのアイスにしようっかな~」と迷うのはアイスクリームの醍醐味。

当日の朝、予定通りの喉の痛みで、ろくにしゃべることもままならない私に「本当に行けるの?」と心配そうに尋ねる旦那さん。
行く、行く!もちろん!

道中、サンデーのシェアで同意し、いざ入店。平日の昼間だったので、混んでいることはありませんでしたが、意外にも普通にランチをしている家族が目立ちました。でも、お客さんたちの様子を見ていると、ランチには間違いなくサンデーのデザートが登場していました。運ばれてきたサンデーに大はしゃぎの子や、すでにアイスとチョコレートで口のまわりをベタベタにしている子の姿は、まるで絵に描いたような光景。

さて、私たちはというと「今日は、サンデーを食べに来ました!」と言って、テーブルに案内してもらい、改めてメニューとにらめっこ。
さて、どうしましょ。

これは迷いますよねぇ


これぞ、アメリカのサンデー!

結局、アメリカによくある「お好みのサンデーを!」というカスタマイズサンデーにすることにしました。内容は、好きなアイスクリームを2種類とソースを2種類、それにブラウニーかバナナの好きな方を選んで、そこに断らない限りはたっぷりのホイップクリーム+チェリー。

まずアイスクリームは、私はトーストアーモンド (Toasted Almond) を、彼は珍しくコーヒーを選択。私はピスタチオとの間で最後まで揺れていたのですが、彼に「えぇぇぇ!ピスタチオ?!」と言われ、迷いが吹っ切れました。

次はソースです。彼はホットファッジ (Hot Fudge) に即決。要するに、温かいチョコレートソースですね。またしても優柔不断だった私。お店のオリジナルのキャラメルソールがとても気になりますが、いかんせん甘そうで… ストロベリー、ラスベリー、パイナップルというフルーツソースもありますが、私たちが選んだアイスクリームとの組み合わせを考えると、これもないよねぇ… あぁぁぁ、どうしよう!!!
迷いすぎて判断基準を失った私が口にしたのは…
マシュマロ。。。
え、それ甘いくない?って感じですよね。そうなんですけど、もうよく分からなくなっていまして…
その「アメリカっぽさ」が決め手だったような気がしますね。

さて、私たちのオーダーメイドサンデーがこちらです👇👇👇👇👇👇

日本ではお目にかかれなさそうでしょ?


これに「モコモコサンデー」と命名したのは、写真を見た日本の母。
真っ先に目に入るモタッとした白い物体がマシュマロです。その下に隠れがちですが、ホットファッジが見えますね。マシュマロの上の白い盛り上がりがホイップクリームで、左下にいるのがブラウニーです。その他は全てアイスクリーム。

この見た目を気にしない感じが、なんともアメリカン。もちろん、お皿にこぼれているホットファッジは最初から。日本では当たり前の「インスタ映え」なんてものとは程遠い、この大胆さこそがアメリカン。
そして、そのボリュームにもご注目くださいね。選んだアイスクリームの色がかぶってしまったので、少々分かりづらくはありますが、各フレイバーが2スクープずつ。しかもスクープサイズは特大。

気になるお値段はというと、15ドルってところでした。ふたりでシェアしても十分すぎるくらいなので、意外とお買い得だと思いませんか?

とにかく「Wow!」だった私たちでしたが、いざ食べ始めてみると、アイスクリームがさっぱりめということもあってか、懸念されていたマシュマロが甘すぎるということもなく大満足。ただ、私には甘すぎたのがブラウニー。アメリカのブラウニーはとにかく激甘なので、これには注意が必要です。ブラウニーの甘さで「食べる」という行為自体が終了してしまうことすらある甘さなんです、ホントに。ということで、ブラウニーだけは彼に任せましたが、あとは二人で仲良く完食。

サンデーのおいしさという物理的な魅力に加えて、この大きなサンデーを「シェアする」というスタイル自体にも魅力を感じます。英語ではよく「Shearing is caring」と言いますが、要するに「シェアすることは思いやること」という意味。あなたのことが大切だから、半分あげる!みたいなイメージですね。
Hiccupをひとつひとつ乗り越え中の私を思いやってくれる彼の優しさとともに、ありがたくいただいた、超アメリカンな特大サンデーでした。

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