【映画】名作『風と共に去りぬ』を見て。
(ブログより転載)
ネタバレありの感想です。
名作と名高い『風と共に去りぬ』。
脚本家・尾崎将也さんの著書『3年でプロになれる脚本術』の中に「とりあえず見るべき名作映画百本」として紹介されていたので観ました。
2時間で終わるかと思いきや、上映時間222分(3時間半超)の超大作!
風と共に去りぬってどんな作品?
風と共に去りぬは、1936年に刊行されたマーガレット・ミッチェルの同名小説を映画化したもの。
気性が激しいが持ち前の美しさで男を虜にする主人公のスカーレット・オハラ。
アシュレーという意中の相手がいるものの、アシュレーに気にかけて欲しいがあまり他の男たちと親しげにする。
それでもアシュレーは自分を愛してくれている!と思いきや、アシュレーは心優しいメラニーという女性と結婚してしまう。
結婚してしまったアシュレーたちに対抗?して、自分も(特に好きでもない男と)結婚。
しかし、そのころ、戦争(南北戦争)が始まり男たちは戦争に出てしまう。スカーレットたちがいる南部は劣勢。街を襲われ逃げようとするも、病弱の上に身重のメラニーを置いてはいけないスカーレット。
メラニーの子供が生まれ、いよいよ逃げなければとなり、メラニーたちと共に自分の故郷を目指す。
なんとか故郷につくも、変わり果てボロボロになったわが故郷。母親の死。
しかし、スカーレットはたくましかった。
「もう家族を飢えさせない。なんとしてでも立ち直ってみせる!」と決意する。
そこからは綿花を育てて生計を立てたり、時にはお金目当てで妹の婚約者と結婚したり。仲間を守るために、人を殺めてしまうことも。
商才のあったスカーレットは夫の店を大きくしていく。そんな時、ある事件がおこり夫が死亡。2度目の未亡人となる。
結婚はもうしないと言っていた彼女に、レット・バトラーという男が求婚してくる。
このレットは物語序盤からスカーレットにちょっかいを出してきた男。自分に結婚は向いていないと独身貴族を貫いていたもののスカーレットに惹かれて求婚してきたのです。
レットとスカーレットは子供をもうけ、娘を溺愛するレット。しかし、不幸にも娘を事故で亡くしてしまう。
レットと、結婚してもなおアシュレーを思い続けるスカーレットの夫婦仲は良くなかったが、この件でさらに溝は深まる。
追い討ちをかけるように、同時にこれまで二人を支えてきたアシュレーの妻・メラニーも亡くなる。
メラニーから夫を頼むと言われたスカーレットはアシュレーを慰めるが、そこでアシュレーが本当に愛していたのは自分はなくメラニーであると気づき、メラニーを失い弱気になるアシュレーに気持ちが冷めてしまう。
そして、自分が愛しているのはレットだ、と自分の元を去っていくレットに涙ながらにすがりつく。それでもレットの気持ちは戻らず冷たくあしらわれるスカーレット。
途方に暮れかけるも父やレットに言われた言葉を思い出し、故郷に戻りレットの心を取り戻す方法を考えよう、「明日は明日の風が吹く」と気を取り直した。
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感想
男に思わせぶりな態度をとったり、いつまでもアシュレーを追いかけたり、淑女のイメージとはかけ離れているスカーレット。
彼女の性格に周りの人は振り回されており、「周りは大変だなぁ」と思うも憎めないです。
特に、自分の命も危ない状況で、好きな男の妻の出産を手伝うスカーレットを見て「これって心境はかなり複雑な状況だけど、ここでメラニーを見捨てない!根はいい人なんだ」という印象を持ちました。
家族を飢えさせないと誓った通り、人にどう思われようが生き残る選択をする。彼女の強さが表れている行動です。
ただ、ラストのシーンについてはあまり納得が出来ず…。
レットに袖にされて、あんなすぐ立ち直れる??
レットを愛していたことに気づいたなら、自分が今までレットにしてきた仕打ち(レットの気持ちを無下にして、アシュレーを追い続けた)ことを反省すべきでは。
反省した上で「レットの気持ちは戻らないかもしれないけど、それでも故郷でレットを思い続けよう、努力しよう」とはならんのですかね。
こう思うということは、わたしにはまだ早い作品だったのかも……?
今回は、ぶっ通しでなく合間合間で見ていたので、次見るときはもっと集中してみたい。
10年後くらいに見ればまた違った見方ができるかも。
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