合同会社まちみらい 寺沢弘樹

合同会社まちみらいです。現場重視・実戦至上主義のコンサルティングを行なっています。 h…

合同会社まちみらい 寺沢弘樹

合同会社まちみらいです。現場重視・実戦至上主義のコンサルティングを行なっています。 https://machimirai.biz/

最近の記事

2024年度PPP入門講座スタート

PPP入門講座なぜやるのか? 現在、各地で公共施設マネジメントやPPP/PFIに関する書籍・セミナー等が溢れ、インターネットも含めれば非常に多くの情報を簡単に得ることができるようになっている。もちろんきちんとしたものも多いが、これだけ情報が多くなると必然的なことではあるが玉石混淆の状態となっている。 一般的なセミナーでは(悪い場合は発表者本人がその事例に関わっていない、担当者の声も聞いていない、現場にも行っていないにも関わらず)表面的に有名なプロジェクトの事業スキームを

    • 「自分たちで創る」力を育む

      最近の出来事最近、首長選挙や外部の横槍によって既契約案件(の本年度分)やこれからの案件が契約できなくなるなど、行政あるあるだが非合理的な事象が身の回りで複数発生し、個人・会社としてとしても振り回されている。 現在の主たるビジネスモデルが浮き沈みの激しいものなので、ある程度は受け入れるしかないが、そのなかでもできることを考え試行錯誤していくしかない。 そして、こうした場面に数多く直面しても解決していくこと・乗り越えていくことでこれらは全て経験知に昇華することができ、結果的に個

      • 【お知らせ】2024年度PPP入門講座

        PPP入門講座とは毎年、特定非営利活動法人日本PFI・PPP協会主催で開催してきたもので、PPP/PFIに関して実務ベースで解説していく講座です。50分×3コマで合計6日間(計18コマ)で構成しています。毎回、約300名の方にご参加いただき、毎年の恒例行事として遠方から東京まで通っていただいたり、課全員で会議室で視聴したりと楽しみにしていただいている自治体も多くあります。 「PFI法とは何か?」「SPCの組成の仕方」「VFMの算定」といった教科書的なことではなく、実践に特化

        • 非合理的な社会で・・・人事異動の季節に寄せて

          非合理的な社会なのに人事異動の季節、「なんで自分があそこに。。。orz」「なんであいつがうちに。。。orz」といった悲喜交々というか愚痴がわんさか出てくる時期。 人事も確かに(いろんな事情があるだろうが、)非合理的で、その非合理的な人事に基づく意思決定によって動く行政も、非合理的な側面を多く持ち合わせてしまう場面が多く出てくる。 ただ、嘆いていても仕方ないし何も変わらない。「誰か」が走らなければ何も変わらないし、まちは加速度的に衰退していく。 そうした「非合理的な世界」でど

        2024年度PPP入門講座スタート

        マガジン

        • 情報の非対称性
          2本
        • 竣工即負債
          7本

        記事

          【結果発表】レビュー書いて超特濃接触サービス_アンコール版

          超特濃接触サービス_アンコール版とは新著出版記念企画 2冊目の拙著「実践!PPP/PFIを成功させる本」が2023年11月17日に発売されたことに伴い実施したものです。 1)こちらの本をご購入いただく 2)Amazon等のサイトにレビューを掲載 3)まちみらいに連絡 4)いただいたレビューのなかで面白いものを厳選し、その団体(自治体・民間事業者等)へ直接伺い1日、職員研修・案件協議等を実施(交通費・宿泊費等の費用は全てまちみらい負担) 第一弾 第一弾は2023年12月

          【結果発表】レビュー書いて超特濃接触サービス_アンコール版

          【緊急企画】能登地震と公共施設管理セミナー(チャリティー)

          趣旨 2024年1月1日に発生した能登地震では甚大な被害が発生し、いまだに多くの方・まちが苦しんでいます。 今回、完全に手探りですが、まちみらい主催で3月14日に下記のセミナー(オンライン)を開催することとしました。多くの方にご参加いただき「能登地震で何が起こったのか」「公共施設・インフラの重要性」を改めて考え、改めて「自分たちが何をしなければいけないのか」を心に刻んで、覚悟・決断・行動していくきっかけとしたいと思います。 参加料は「無料」ですが、Googleフォームの申し

          【緊急企画】能登地震と公共施設管理セミナー(チャリティー)

          まちとしての総力戦

          能登地震甚大な被害 2024年1月1日に発生した能登地震は能登地方を中心に富山県などに甚大な被害をもたらした。 地震発生から約50日が経過した2024年2月20日現在でも、輪島市では約10,000戸全てで断水状態(石川県HPによると一部で通水し19日現在で約8,700戸が断水)になっており、避難者数も石川県全体で11,000人を超えている。日常生活への復旧まではまだ長い時間を要する。 地下に埋めてきた上下水道管 こちらのnoteでも記したとおり、徐々に報道でもクロー

          補助機関≠ただの歯車

          首長ガチャ様々な首長 多くの自治体に関わっていると、改めて「まちのリーダー」としての首長の存在の大きさに気付かされる。 常総市・宮崎市などこれまでnote、拙著「PPP/PFIに取り組むときに最初に読む本」「実践!PPP/PFIを成功させる本」等でも記したような言動一致、強烈なモチベーションとスキル、補助機関としての職員を含む人々を惹きつける人間力を持ち合わせた「まちのリーダー」たる方も多い。 一方で若くして首長となり、当初は先進的な政策を打ち出し執行機関としての職員

          【中間報告】レビュー書いて超特濃接触サービス_アンコール版

          超特濃接触サービス超特濃接触サービスとは 2冊目の単著「実践!PPP/PFIを成功させる本」の出版記念企画として実施している「レビュー書いて超特濃接触サービス」。 超特濃接触サービスの結果発表&アンコール版 超特濃接触サービス_アンコール版2024年2月29日までアンコールを受け付けていますので、ご興味のある方はぜひご応募いただきたいと思います。 2024.2.7現在の状況 1月以降、Amazonでいくつかのレビューをいただいています。 どれも非常にありがたいです

          【中間報告】レビュー書いて超特濃接触サービス_アンコール版

          そこに愛はあるんか?

          手が動かない多くの自治体でアドバイザー業務をさせていただいたり、職員研修で講演をしたりセミナー終了後の懇親会等でよく出される素朴な意見が「どこからやっていいのかわからない」「何が課題なのかわからない」「自分たちにできるのかわからない(自分たちではできない)」といったものである。 今回は、このあたりについてなぜそうなってしまうのか考えてみたい。 どこからやって良いのか 「どこからやって良いのか」途方に暮れている人・まちはこれまで国の方針、法律や条例で位置付けられたこと、既

          優しさが欲しいの?

          公共FMフェス2024in福山概要 2024年1月17日に福山市のiti SETOUCHIで日本管財主催の「公共FMフェス2024 in 福山」が開催された。 2023年8月22日に草加市で開催した第1回の公共FMフェスと同様、全国から現場で試行錯誤を続ける自治体担当者による1:1のガチトークバトルを3本、全く事前打合せもシナリオもないなかでSlidoを併用して会場参加型で行う取り組み。 イメージするのは、熊本で行われた伝説のオールナイトライブ「BEAT CHILD」

          こんなときに⇒こんなときだからこそ

          能登半島地震2024年の元旦、能登地方を震源とするM7.4の能登地震が発生した。関東でも緊急地震速報が流れたが、現地の正確な被害状況は2024年1月1日21:00現在ではあまり伝わってこない。 正月早々、どう表現して良いのかわからない自然災害が発生し、正月気分も一気に吹っ飛んでしまったが、富山県・石川県・福井県には知り合いも多く、何人かとは連絡が取れたが、まだ状況のわからない知人もいる(もちろん、自身や家族等の安全や生活が最優先なので落ち着いてからの話が大前提)。 まちな

          こんなときに⇒こんなときだからこそ

          ステプロジェクト

          そんな簡単ではないやることは無限にある 多くの自治体職員から「何からやった方が良いのか」「自分たちに何ができるのか」という相談を受けることがある。 これ以外にも「自分の部署には権限がない(事務分掌で対応できない)から」「うちのまちはやる気や経営資源がないから何もできない」「首長や議会ガー」と何もやらないオーラを出す人たちが多い。 本当にそうだろうか。まちに一歩出て見ればそのまちにしかない地域コンテンツがあり、オリジナリティ溢れたビジネスや行動をする地域プレーヤーに数多く出

          ザ・公共施設マネジメントの10年

          ザ・公共施設マネジメント公共施設・インフラは負債 総務省が2014年に公共施設等総合管理計画の策定を要請してから10年の年月が経過した。この間に総務省は(どのような意図があったかはわかりかねるが、)個別施設計画や総合管理計画の見直しの要請など「二次元の計画づくりの無限ループ」に自治体を巻き込んでいった。 上記noteや拙著「PPP/PFIに取り組むときに最初に読む本」でも散々指摘したように、「二次元の計画を作ること」がなぜか目的化してしまい(公会計≒後悔系の数字遊びに走

          ザ・公共施設マネジメントの10年

          知的財産の価値_2023冬

          PPP/PFIの大原則は対等・信頼企画提案書を開示せよ! ある民間事業者から(同業務の2期目にあたるプロポーザルコンペで優先交渉権者に引き続き指定されたが、)議会が審議するために執行部から「優先交渉権者の企画提案書を資料として提供してほしい」という要請が出され困惑しているとの相談を受けた。 拙著「PPP/PFIに取り組むときに最初に読む本」「実践!PPP/PFIを成功させる本」や上記noteでも記したとおり、民間事業者の企画提案書は知的財産の塊であるので、簡単に開示する

          撤退したらどうするんだ!

          撤退を恐れる行政ある自治体での議員説明会 アドバイザー業務を実施しているある自治体では、先日議員選挙が行われメンバーが多少入れ替わったことから、改めてPPP/PFIや公共施設マネジメントに関する議員説明会を行った。 このまちでは、完全独立採算・逆算方式の道の駅の実現に向けて現在、優先交渉権者を選定・協定を締結して詳細協議を実施しているところである。このプロジェクトの意義なども含めて説明をしたところ、ある議員から「プロジェクトの意味はわかったし大変そうなことをやっているのも

          撤退したらどうするんだ!