「今、おおむね幸せだよ」
友人のその言葉を聞いて、幸せな気持ちになりました。

〇引っ越した友人

友人は２年前に、東京のど真ん中から、東北へ引っ越しました。

大きな決断でした。
慣れ親しんだ都会を離れ、全く知らない土地に移り住むという決断。

この２年ずっと連絡を取っていなかったのですが、久しぶりに彼女とオンラインで会いました。

後で気づきましたが、私が聞きたかったことは、

「元気でいるか」
「今、幸せかどうか？」

これだけだったなぁとしみじみ感じたのです。

〇今幸せ？＝恋愛だった頃

10代、20代の頃の話題の中心は、恋愛ばかりでした。

久しぶりに会う友人には「今、幸せ？」と聞いて、

イコールこれが「今、彼氏いる？」「恋している？」という意味を指していました。

これが共通認識、当たり前でした。

恋愛していなければ幸せでない、とでも思っていたんでしょうかね。

そんな時代を経たこともすっかり忘れ、、、

現在は同じ「今、幸せ？」という質問でも、乗せる思いが全く違うことに気づきました。

〇直球の質問「今、幸せ？」

今現在 投げかける「今、幸せ？」という質問は

「今の人生に満足しているかどうか」

というストレートな意味しかありません。

言葉のまんまです。

若い頃のような、恋愛について暗示もしていませんし、むしろ恋愛、パートナーシップはその一部でしかありません。

友人に「今、幸せ？」と聞いたら

「うん、おおむね幸せ。全く雪には慣れないし、いろいろあるけど、幸せ」と笑顔。

私はうれしくなりました。

〇今幸せなら、それでいい

彼女は続けました。

「おおむねって言葉、100％じゃないよね。だけど、あえて使っていて」

「人生は常に100％幸せじゃなくていいと思うんだよね」

「80％以上であれば、それでいいと思う。残りは、今後の人生の“伸びしろ“っていうことで♡」

そんな考えを持つ余裕も生まれるほど、変化があったのね。

今、あなたが幸せなら、それでいい。

心からそう思いましたし、この報告が私に大きな喜びをもたらしました。

〇生きているだけで他者貢献

知らない土地で、元気に暮らしている友人。

その存在だけで、彼女は私の日常に元気をくれています。

改めて、アドラー心理学の青い本「嫌われる勇気」でおなじみ、哲学者 岸見一郎先生の「人は生きているだけで他者貢献している」という言葉を実感しました。

仮に、「今、幸せ？」の質問に対する彼女の答えが「幸せじゃない」だったとしても、それは同じです。

そこで生きていてくれるだけで、元気をくれています。

あとは私が、彼女がより幸せになるように祈り、できる限り力になろうと頑張ります。そういう場所を与えてくれるのも、また貢献なのです。

どんな状態であっても、生きているだけで他者貢献しているのですね。

生きていてくれて、ありがとう。

本当に、ありがとうございます。