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夜中に仕事をするときは、カップ焼きそばが心強い(映画の中のごはん)

わたしはスナックやハンバーガーなどのジャンクフードはそこまで食べないのですが、カップ麺は好きで、コンビニで新しい味が出るたびに、とりあえず一個は買って食べてみるということをよくしています。

カップのラーメンやうどんも好きですが、無性に食べたくなるのはカップ焼きそば。UFOや一平ちゃん、モッチッチあたりをよく食べます。

なぜ急にカップ焼きそばについて書いているかというと、最近鑑賞した邦画『死刑にいたる病』『鳩の撃退法』の2本で、同じようなシチュエーションでカップ焼きそばが登場したからでした。

『死刑にいたる病』は現在公開中、『鳩の撃退法』はNetflixで観れます

映画に出てきたカップ焼きそば

『死刑にいたる病』では、過去の連続殺人事件の真相を独自に調べる大学生として岡田健史さんが、『鳩の撃退法』では小説家に翻弄される担当編集者の土屋太鳳さんが、カップ焼きそばを食べるんです。

一人暮らしの若いキャラクターが、資料や原稿を読みながら夜遅くまで作業(仕事)をするシーンで食べるものが、カップ焼きそば。なんだか共通点が多いなぁと思いました。

きっとゆっくり食事をする時間も惜しく(おそらく料理する手間をかけたくない)何かに打ち込んでいる若者。そんな彼らが空腹を満たすために手にする食べ物がカップ焼きそばなのは、腑に落ちるアイテムだなと思います。

たしかに、焼きそばはスープがないので作業しながら食べやすいし、味が濃くてパワーも出そう。あとなんとなく夜食というイメージもあります。
もしこの2作品と同じく、仕事や作業中のキャラクターが食べているならば、カップ焼きそばは何だかジャンクフードなだけじゃなく、心強い食べ物に思えてきます。

『死刑にいたる病』

2022年5月6日に公開されたばかりのサイコサスペンス作品。一足早く4月中にオンライン試写で鑑賞させていただいていました。

「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督なので、ある程度かまえて鑑賞しましたが……世間を震撼させた連続殺人鬼を演じる阿部サダヲさんが想像以上怖く、今後の阿部さん出演作品を鑑賞するときの障害になりそうです(褒めてます)

本作は、鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届くことで物語が進んでいきます。手紙の中で榛村は自身の罪を認めているものの(裁判も終わり死刑宣告を受けている)最後の事件だけは冤罪だと訴え、真犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼します。
雅也は独自に事件の真相を調べるのですが、ここでカップ焼きそばが登場。一人暮らしの部屋で夜中、事件の資料を見ながらカップ焼きそばを食べていました。大学生とカップ焼きそばって、すごく相性がいい。雅也役の岡田健史さんは、“斜に構えた鬱屈した大学生”を見事に演じていたと思います。

これだけ焼きそばの話を書いてしまったのですが、本作でパン屋さんが舞台のひとつとなっており、焼きそば以上に印象的なフードとして登場します。特に、雅也と犯人・榛村の間をつなぐ食べ物が、BTLサンドとオレンジジュース。パン屋さんで被害者たちに近づいていく犯人・榛村の怖さは、ぜひ本編でお確かめください。

『鳩の撃退法』

Netflixで鑑賞しました。小説家が主人公の映画は、予想もしていなかった出来事に巻き込まれる作品が多い気がします。
ただ本作では、踏んだり蹴ったりに見える小説家の主人公が、実はストーリーを動かしていた……という展開は一体、何が本当で、何が嘘なのか?最後まで気になる上手い作りになっていました。繋がるはずがない人が、何かのきっかけで繋がっていく様を観るのは面白いですね。

深夜のコーヒーも登場します

『鳩の撃退法』では、主人公・津田の担当編集者役の土屋太鳳さんが、部屋で1人で原稿を読みながらカップ焼きそばを食べていました
過去に津田は著作を巡るトラブルを起こしており、以来、津田の小説が本当にフィクションなのか疑念を持っている。それでも津田から原稿を受け取ると、面白く(興味深いという方がニュアンス合ってるかも)引き込まれていく様子が分かります。

これから観たい焼きそば映画

焼きそばについて調べていたら、2018年公開の『見栄を張る』という作品で、焼きそばに生姜をぶち込んで食べるというシーンがあるらしい!
しかも劇中で何度か出てくる食べ物らしく、鑑賞した方がこぞって真似しているようなのですが、けっこう美味しいらしい!今度ぜひ試してみようと思います。

気になる!!!!!!!!!

なんだかカップ焼きそばについて書くという、不思議なnoteになってしまいました。きっと現実世界でも、焼きそばは深夜作業を支えてくれるフードになってくれるはず。これからもよろしく。


(C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
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