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インドネシアのごはん映画|『アルナとその好物』

前回、「CROSSCUT ASIA」というオンライン映画祭で鑑賞したシンガポールのごはん映画『ワンタンミー』についての記事を書きました。すごくいい映画だった…!
本日はこの映画祭で鑑賞した、インドネシアのごはん映画『アルナとその好物』についてメモします。

東京国際映画祭の一部門として、2014年から2019年の6年間にわたり、国、監督、テーマなど、さまざまな切り口で東南アジア映画の特集上映を行ってきた「CROSSCUT ASIA」がオンラインで開催。2022年1月21日〜2月3日まで上映されており、『ワンタンミー』『アルナとその好物』という2作品を鑑賞しました。

ポスターもポップで可愛い

『アルナとその好物』は2018年のインドネシア映画。2019年の大阪アジアン映画祭でも上映された作品でした。ストーリーはこんな感じ。

鳥インフルエンザの調査旅行に出かけることになった疫学者のアルナは、友人の料理人ボノを誘って各地の名物料理の食べ歩きも計画する。そこに女友だちのナッドが加わり、思いがけず元同僚のファリッシュとも出くわし、4人の男女が旅することに。互いに思いを抱える者らのグルメ道中、そして肝心の鳥インフルエンザの調査の行方や如何に…。

出典:https://crosscutonline.jfac.jp/?lang=Japanese

ロードムービーにグルメとラブコメディ要素も混じって、とても楽しい作品でした。特に本作を楽しい雰囲気にしているのが、主人公のアルナが第四の壁を超えて、こちらに話しかけてくること!可愛い!

4人の男女がインドネシア各地を巡りながら地元の食の食べ歩きをすると同時に、鳥インフルエンザの調査で出てきた謎を追い、企業の闇を暴くストーリーも良いアクセントになっていました。(オチはちょっと突然感がありましたが…)

▼▼『アルナとその好物』に登場するごはん▼▼

牛のしっぽスープ/鶏団子麺/チーズトースト/スラバヤの牛肉のスープ/カタツムリ/アヒル料理/マテ貝料理/シンカワンの蒸し餃子/焼きちまき/焼き飯

インドネシア料理が出てくる本作。味の想像がつかない料理もあったのですが、知らない料理がたくさん登場して非常に興味深い作品でした。

どこの国も麺料理は全て美味しそうに見える

スラバヤという場所で食べる牛肉のスープ。「スラバヤ 牛肉のスープ」で調べると東ジャワ名物のラウォンという料理が出てきたので、多分これかなぁと思っています。
keluak(ケルアク)という実が使われていて、この実が入ることでスープが真っ黒になるようです。劇中では、「さっぱりして出汁がきいて甘すぎない」というセリフがあったので、見た目より食べやすいのかも!

シンカワンの蒸し餃子がすごく美味しそうでした!調べると米粉の皮を使うようで、つるんとした食感に見えました。最後はピーナツなどを振りかけていたので、カリカリの食感も楽しめそう。

蒸し餃子を食べるシーン

料理名が分からなかったのですが、下の画像で食べているものが気になってます。白いスープのようなものに、揚げパンのような(中国や台湾で見る油条のような)を浸して食べていました。ココナッツミルクなどスイーツのようなものに見えたのですが、これは何という料理なんだろう〜?
どなたか分かる方がいたら、ぜひ教えてください!

画像引用:https://variety.com/2019/film/reviews/aruna-her-palate-review-1203143664/

主人公が子供のころ、お手伝いさんに作ってもらっていた焼き飯の味を再現するために、お手伝いさんの出身地へ赴いて隠し味を探します。インドネシアの焼き飯といえばナシゴレン。劇中、字幕ではナシゴレンという表記は無かったのですが、屋台で食べる焼き飯がいいな〜と思いました。

他にも、マテ貝を使った料理や、焼きちまきなどの郷土料理が登場するのですが、もうひとつ気になったのが、主人公アルナの友人ボノ(料理人)が作るチーズトーストでした。
フライパンでパンをトーストしたあと一旦取り出して、チーズを削って少し焼きながら、チーズの上にパンを戻して、クロックムッシュのようなトーストを作るのですが、これがすごく美味しそうでした!真似してみようかな。

カラフルでポップな作品

エンドロールもカラフルですごく可愛かった!最後までこだわっている映画は好きだなぁと思います。
まだ配信などはない作品だと思うのですが、もし観れる機会があれば、ぜひご覧ください!


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