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【提出詩】「名前」

2024年はじまりの日
たくさんの命が消えてゆきました

〇〇〇さんは
〇〇に住み
〇〇で生活を立てていました
そして 突然
〇〇で 命を落としました

〇〇〇さんは 誰ですか
〇〇はどこですか

人には名前があり
生活を立てる仕事にも
家のある土地にも
必ず名前があるのに
それが伏せられたまま
私たちは知らないまま

死者〇〇〇人の中に
数えられるだけなのです

〇〇〇さんのことを思い出し
〇〇に思いをはせる
そうすることが
死を悼むことではないですか

燃える旅客機の中で助からなかった
犬や猫にも
飼い主は名をつけて
わが子のように思っていたでしょう
それらにも 名前があったのです
数の中だけに しないで――

※カルチャーセンター現代詩実作講座に提出作
 先生の講評その他はのちほど

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