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INFJの抱える生きづらさについて解説してみた。


MBTIの16コのタイプの中の一つ、INFJ。
世間で広まっている16Personalitiesでは「提唱者」と呼ばれているタイプです。

全人口のわずか1%と言われていて、なかなか希少。しかしTwitterやネット上ではINFJの存在や記事が多く、多くのINFJがこのタイプ理論に興味を持ってることがわかります。
そんな私もかつてオタクのように調べ尽くし、
公式セッションを受け、ついには資格まで取りました。

INFJと検索すると、「生きづらい」というキーワードが必ず一緒にでてきます。
かくいう私は、INFJのタイプ解説に出会って救われました。
漠然と抱えていた、なんとも言えない生きづらさを理解してもらえたような気がしたからです。

INFJの私が抱えてきた、なんともいえない生きづらさ。ちょっとダークになってしまうけど、今回はこのテーマについて話してみようと思います。
同じような生きづらさを感じるINFJの心が、少しでも楽になれば。

※前提として、同じタイプだからといって
全ての人が同じ考えではありません。
INFJの一人の意見として捉えてくださいね。


INFJの解説を見て、初めて自分の理解者を得たような感覚

こう言うと、「信頼できる人が周りにいないのかな」って思われるかもしれませんね。
でも、そういうわけではありません。友達もいるし、素敵な同僚もいます。
表面上の付き合いなんかじゃなくて、深い話もできるような、そんな大事な友達や先輩です。
皆、良好な関係です。私の性格を理解してくれているとも思います。

だけど同時に、「本当に自分のことを理解してくれる人はいない」という気持ちもありました。
自分でもなぜそう思うのかわかりませんでした。
仲も良く、自分も皆が大好きなのに、なぜか孤独を感じていました。

そんな時、INFJというタイプを知りました。
そこに書かれていたのは、まさに自分。
なんでそんなに私のこと知ってるの?ってくらいの衝撃でした。

最初の入り口は、16Personalities。
「提唱者」の説明文で"あなたを助けるためにも私を助けて"という文章を見た時、心がギュッとなりました。
「無理して外向っぽく見られる」
「深いところに注目し、世界を異なったものと認識しているため、他の人と一緒にいても孤独を感じている」

自分すら気づいていなかった、でも本当は誰かにわかって欲しかった部分を言葉にしてもらえたような感覚でした。


人の気持ちを洞察してしまうが故に、疲れる

人の気持ちを察する。その気がなくても勝手に気づいてしまう。そしてすり減る。
ちょっとイライラした人が部屋に入ってきただけで、心身ともに硬直です。
誰かが嫌な気持ちになっているのを察したら、落ち着かなくなります。
ギスギスして欲しくない。その空気に耐えられない。だから頑張る。
なんとか場をいい方向に持っていく。和ませる。誰も気付かないように、それくらい自然に。

日常の中で、いつも相手の情報が入ってきます。
あぁこれ本心じゃないな〜とか、
この人のこと苦手なんだな〜とか、
ものすごく気遣ってるな〜とか。
そんな気の遣い合いや探り合いを見て、自分も疲れる。
媚売ってるなあとか、承認を求めてるんだろうなあとか。
意識的ならまだしも、それを無意識でやってんだろうなってことまで感じ取る。

観察しようとしてるんじゃなくて、自然とパッと情報が頭に入ってくる感じ。(まあ、この感じ取ったものが本当に合ってるかどうかはわかんないんだけど。笑)
いずれにせよ、一人になるとドッと気疲れ。
これが当たり前だった私にとって、どうやら他の人はここまで色々感じていないらしい、とわかったのは大人になってからの小さな驚きでもありました。
最近はこの性質ともかなりうまく付き合えるようになりましたけどね。

ちなみにこれは、主機能のNiと補助機能のFeによるもの。
Niは、見えないものを見通すインスピレーションを司る機能であり、
Feは、相手にハッピーでいてほしいと周囲にエネルギーを注ぐ機能です。


伝わりにくい、人に対する深い情愛

中身空っぽのルールや礼儀。
気を遣い合う人間関係、利益を期待した人脈づくり。
心がこもっていなくても、人を良い気持ちにさせる言葉を吐ける人が可愛がられる世の中。
結局、心が本当に優しい人よりも、世渡り上手が得する世の中。
人とのつながりを大事になんて軽々しく言うけど、どれくらい本気で言ってるんだろうと思ったり。

INFJは、人間に対して深い愛を持っていて。
その人の言動、考え方、人格、今までの人生、全てを受け入れたいとさえ思います。
無条件で全部丸ごと包み込みたい気持ち。
この感覚を、あらゆる人に対して抱いています。
知り合いはもちろん、世界のどこかで苦しんでる誰かに対してもです。

でもこの深い情愛の感覚を、誰にも理解される気がしません。
それを訴えたとして、「ただ思ってるより、言葉で伝えることの方が大事なんじゃない?」って一蹴されてしまう気がします。
言葉で伝える方が大事って、そりゃわかるんだけど。
必要性も理解してるし、もちろんそうしたりもするんだけど。
でも、「あなたのこういうところが好きだ。大事だ」とかって言葉じゃ伝えきれない感覚。
その人の全てを受け入れて、「うん、うん」って優しくうなずくことが
もしかしたらINFJなりの愛の表現の仕方なのかもしれません。わかりにくいけどね。


世間と大事にしてるものが、どうやら違う

こうすべきだというアドバイス。
成功や努力。目標達成、成長、人脈。
皆、何かを目指して今を犠牲に頑張っているけど、それが不思議に思えて仕方ない。

今を幸せに生きることが何より大事なはずのに、それ以外のことは本当はちっぽけなことなのに、それを忘れて、一体皆何を追っかけているんだろう。

努力?成功?「幸せになるために頑張ってるんだ」って言うけども。
仮面を被って人と接して、終わらないマラソンを続けているような。
時々、世の中の人たちが奇妙な生物に思えてきて、自分の視点がブワーッと広がって、世界と自分が隔絶されたような感覚になります。

皆が追いかけてるものに価値を見出せないし、「こうしろああしろ」と助言のつもりで、それらの”正しさ”を押し付けてくる人々に嫌気が差す。
私にあなたの正しさを押し付けないで、といつも思ってきました。

人間の本質を掘り下げ、本当の幸せについて考えるINFJにとって、意味を感じられない世間の”正しさ”は、生きづらさを感じさせる要因になってるのではないかと思います。

誰の感情に憂いてるのかわからない

時々、世界のことを考えて涙が止まらなくなることがあります。
世界に絶望して出る涙ではなくって、むしろ逆。
いじめや自殺、パワハラや陰口、日常で繰り返される自己否定。
社会のあらゆる負の部分は、それだけ人間が愚かなのではなく、そうしなければならないほど、その人自身が傷ついているということ。

本当は皆、善なのに。心の奥ではピュアな人格が絶対いるのに。
社会のルールや教育、情報により、辛くて不健全な状態になってしまっているだけで、きっと本人が心の奥では誰よりもがいている。
本当は善である存在たちが、その状態になってしまってることを思うと悲しい。
そんな人たちが、世間的にはただ悪だと評価されることも辛い。
そんな世界を、どうにか自分が救わなければ。そんな使命感にかられる。

そして同時に、もがきながらも本当は善である彼らの存在を愛おしく思う気持ちもあって。
そんな世界の素晴らしさに泣いているのか、自分が辛くて泣いているのか、誰かの代わりに泣いているのかもわからない。

INFJは、人の感情を察するのが得意な反面、自分の感情を理解するのが苦手。
この感情の大渋滞は、INFJの生きづらさを助長させているような気がします。

生きづらさを抱えるINFJの人たちへ

INFJは、表面的な部分ではなく、
人の深い本質的な部分を見ています。
洞察力が鋭いからこそ、気付きたくないことまで気付いてしまうこともあるでしょう。
人間の持つ善の部分と醜い部分に
切なくなることもあるでしょう。
本当はたくさん傷ついているだろうし、理解されずに孤独を感じることもあるはずです。

だけどその分、INFJは優しい。
それは目に見えるわかりやすい優しさじゃ
ないかもしれないけど。
INFJは人間を深く理解し、
人を包み込む力を持っています。
その優しさが、人の心を救います。
本当に素晴らしい強みですよね。

今回は理論ベースというより個人的見解をベースにお話ししたので、人によっては当てはまらない部分もあったかもしれませんが…
この記事を読むことで、生きづらさを抱えるINFJの心がちょっとでも癒されたら嬉しいです。


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