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【第8章】春を待つということ。 第1夜

初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。

男のひとのぬくもりを迎え入れることから遠のいて2度目の冬が訪れました。
わたしの人生でこんなにも性的交流から離れた時間があっただろうか、
ここのところ顔つきが幼くやわらかくなってきたのはきっとそんな理由もあるのだろうと、
セカンドバージンよろしくわたしのなかの処女性が研ぎ澄まされている今日このごろ、
あなたにおかれましては、
纏う空気で出逢うひとをあたたかく包み込んでいることと拝察いたします。

直接的な肉体関係から距離をとると
不思議とみえてくるのは
物質に込められているパワーや想い。

傍目にはついぞ男に相手にされなくなって
気が触れたスピリチュアルおばさんに映るかもしれないな、と自分を客観視しながら
それでもたしかにひとの念や願いや思い出は
モノに託されていくことを知ったいま

いままでぞんざいに扱ってしまったかもしれない
わたしのモノたちを憂いながら
いま、たしかにこの手で
抱きしめることのできるモノたちに触れるなかで

ふと、

あなたに触れたい、

そう思える出逢いがありました。



これは、
私的ラブレターのようで架空の回顧録。
人生をかけた恋になるやもしれない
小さな小さな希望のかけらを
忘れないように、無くさないように、
大切にしたいからこそ、
書き出すことにしたのです。

春を待つあいだ、
しばしお付き合いいただけましたら幸いです。


つづく

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