Mack5

アラフォー自叙伝執筆家✏️ 1章10話完結、徒然なるままに。 ①人生を振り返るということ…

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アラフォー自叙伝執筆家✏️ 1章10話完結、徒然なるままに。 ①人生を振り返るということ ②愛し愛されるということ ③自分を愛するということ ④夢を語るということ ⑤オンナであるということ ⑥オンナの性(サガ)を紐解くということ ⑦アイに触れるということ 🆕⑧春を待つということ

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【第8章】春を待つということ。 第1夜

初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 男のひとのぬくもりを迎え入れることから遠のいて2度目の冬が訪れました。 わたしの人生でこんなにも性的交流から離れた時間があっただろうか、 ここのところ顔つきが幼くやわらかくなってきたのはきっとそんな理由もあるのだろうと、 セカンドバージンよろしくわたしのなかの処女性が研ぎ澄まされている今日このごろ、 あなたにおかれましては、 纏う空気で出逢うひとをあたたかく包み込んでいることと拝察いたします。 直接的な

    • 私、今、あなたに恋をしています ー春を待つということ。 #最終夜

      初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 わたしのなかの小さなわたしが、 囁くように、諭すように、 わたしに語りかけてきます。 「好きなもの、嫌いなもの、  はっきり言うのが苦手なのは  物心ついたあのころから  大人たちの顔色や様子を窺うことを  至極当たり前のこととして  振る舞うようにしてしまったからだよね。  我慢をする、  なんでもないふりをする、  聞き分けのよい子になることで  自分を守ってきたんだよね。  いつも愛されている

      • 教えてください神様 ー春を待つということ。 #第9夜

        初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 オンナも不惑を前に 心を焦がすほどの恋ができることを知ったわたしに与えられたのは 狂おしいほど募る想いと、 くだらないと思っていたはずの猛烈な嫉妬と、 残念ながらこの手の重たいそれは成就しづらいという経験値と。 恋煩いとは言い得て妙、 会うほどに好きになるこの気持ちを止めることはついぞ叶わず、 爆発しそうになる心拍数の上がりきった心臓をどうにか収めて、 ひとには分からぬよう取り繕って 取り繕う演技が上手

        • 夜が泣いたらこのうた歌うの ー春を待つということ。 #第8夜

          初めましてのみなさまも、お馴染みのあなたもこんにちは、MAKIです。 あなたのぬくもりを感じるのと 誰でもいいから腕のなかで眠りにつくのとを 天秤にかけたとき つかの間のオンナであるわたしを満たすことさえ 臆病になっていて選べずにいるのは 美醜コンプレックスのせいか季節の変わり目のせいか なにかのせいにして胸元のつかえが取れるのなら それはそれで自分を癒すことにつながるよなぁと 都合のいい解釈でなんとか自分の足で立つことを選べている今日この頃、 あなたにおかれましては

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          小さなつむじ風鳴いている ー春を待つということ。 #第7夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 桜の開花予想が囁かれる時期になると あの頃、 ともに桜を見た男のひとたちとの想い出を 振り返らずにはいられないのが オンナという生き物で 名所と呼ばれる地には それぞれとの歴史が刻まれているものです。 ただ咲いて ただ散ってゆくからいい かの相田みつを氏が花をそう詠ったように、 桜はその時期がやってくると芽吹き、 ただ、咲いて、 ただ、散る。 その儚さを詩的に表現するのは わたしたち人間側の都合で、

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          それが知りたくて立ち止まる ー春を待つということ。 #第6夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 頭打ち、という言葉の重みを感じ始めたのは 30を過ぎたころでしょうか。 いつだっていまが人生でいちばん若い日、 そうポジティブな解釈が令和とともに主流となり 遅すぎることはない できることをする そう囃し立てる世間の潮流をどこ吹く風と息まき 思考の癖がどうやら個性的だと自己認知をしてからのほうがずっと生きやすく これまでの出会いや経験にすべて合点が行き 意見が食い違ったり どうにも納得がいかなかったり

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          思い出だけが性感帯 ー春を待つということ。 #第5夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 2月22日。 かつて、 心の底から愛していると信じて止まなかったひとと入籍したかった日。 女は上書き保存だと定説はありながらも 数字にまつわる記憶力は パラレルワールドの扉を開くに容易く 無邪気に、健気に、 全力で生きる若者に あのころのわたしの姿を重ねてしまうのは 年齢のせいか経験のせいか 好きなひとがいることの喜びを 目いっぱい抱きしめて生きていたのは 世間知らずか夢みがちな乙女か そんな戯言

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          開いていないの ー春を待つということ。 #第4夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 青春の想い出に痛みが伴うのはよくある話で それがこころの問題か、フィジカルなそれかは わたしのみぞ知るところで。 さて、 オトコのひとからの贈りもので 手放しに喜べないもののひとつがアクセサリーだという持論があり 身につけるものにこだわりがありすぎるが故の悩みなのやもしれません。 駅ビルに入居しているティーンエイジャー御用達のアクセサリーショップにならぶ、 重ねるとひとつの模様になるだかどうだかのペア

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          最初にプロポーズしてくれたひとと結婚すると決めていた話 ー春を待つということ。 #第3夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 恋愛イップスの克服のためにも わたしの特技でもある 言葉を紡ぐ、という手法に 向き合い始めたのかもしれません。 誰かの人生に憑依し、 わたしではない人格を手に入れたら さながら女優のように 好きなひとに全力で向き合っていたわたしを 取り戻せるのかも、 そんな楽観的な思考を持ち合わせているうちは まだ、オンナとして終わりではない。 取り戻そうと躍起になることだって 決して遅すぎることはないのだと思うので

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          すべりだい -春を待つということ。 #第2夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 東京の空に雪が舞うと思い出すのは かつて、一生懸命に恋をしていたあの頃。 北国生まれの彼の背中を愛おしく追いかけて しあわせというマヤカシに浸っていた記憶は まるで赤の他人の人生のように昇華され 干支が一周するというのは これほどまでに冷静になることを指すと しみじみと、 過去世くらい遠くに思うわたしがそこにいて。 生きているなかで 大恋愛なんて呼べる出逢いはそうそう無く 始まったそれを大恋愛だと思い

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          【ネタバレあり】映画「ウィッシュ」に心打たれたアラフォーがんサバイバー

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 2021年に恋愛小説風自叙伝コラムを綴るようになったnoteですが、初めて日記的に使います。 突然ですが、 わたしの名前MAKIの本名には 「希望」にまつわる漢字が用いられています。 幼い頃から、とても気に入っている名前です。 かつて、就職活動をしていた大学生時代、 企業に提出するエントリーシートを 友人たちとやいのやいのしながら書いていた頃、 夢みがちな友人のひとりが わたしの名前を用いた自己PRを

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          【番外編】月の輝く夜だから

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 仲秋の名月と満月が重なる3年でした。 歳女、 病床下、 シングル、 それぞれ異なるフェーズで迎えた月の日は その見え方もそれぞれで 今宵、 夜空に浮かぶ輝く月を見ながら ふと 言葉を残したくなり綴ることにしました。 お付き合いいただけたら嬉しいです。 思い返せば、恋をしてきた人生でした。 あの信号も、 この歌も、 アイスクリームも、 町中華も、 世の中にあふれるすべてに 何かしらの恋の想い出があり

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          恋愛寫眞 ーアイに触れるということ。 #最終夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 手当て、という言葉があります。 多岐にわたるその言葉の意味のなかで もっとも好きなのは、文字通り 手を当てる行為であるケガの処置のようなそれ。 手、には 触れる、という機能があり 手を当てる、には 誰かのキズを治す効果があります。 20代を費やした彼と 会わない世界線を選んでからほどなくして、 とある師匠に弟子入りする機会を得ました。 愛のひとであるその方から学んだことは 数多くあるのですが パ

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          最後だと言いきかせて ーアイに触れるということ。 #第9夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 時は変わってわたしの30歳の誕生日。 別れたはずのそのひとの新しい住まいに わたしはいました。 彼だけの好きなものであふれたその部屋は わたしが好きになった彼の部屋であって わたしたちの暮らしの痕跡は ドラム式洗濯機を除き 何ひとつ残されていませんでした。 ソファも、ベッドも、 カーテンの模様も、 何もかもが彼色の世界に戻っていたその部屋は わたしがどれだけ彼を縛り付けていたのかを 無言で物語っていま

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          のうぜんかつら ーアイに触れるということ。 #第8夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 ※一部過激な比喩があるためこの夜の公開日を予定より遅らせましたが、不快になる方がいらしたら申し訳ございません。ご気分を害された方は、そっとページを閉じていただけると幸いです。 どれだけ触れ合ってもわたしと彼とは他人だし それぞれが独立した人間であることを思い知らされたあの日。 (まだの方は前回のおさらいを↓) 時を同じくして、 ある休日の昼下がり、 池袋南口のベローチェで大喧嘩の末 悔し涙を流したわた

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          他人の関係 ーアイに触れるということ。 #第7夜

          初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。 どうにも埋まらぬ 男のひとに満たされたいという欲求を パートナーに求めながらも 長らくサービス業に従事してきたからこそ 「視野を広く」を男女のそれにも取り入れたあの年から わたしのなかの悪女が目を覚まし、 白か黒かでいうところの黒な人生が動きだすこととなりました。 マルチタスクな活動を 昼の部、夜の部、深夜の部と まるで仕事のアポイントのようにこなしていき それは帰る家がある安心感からなのでしょう、 非

          他人の関係 ーアイに触れるということ。 #第7夜