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【ネタバレあり】映画「ウィッシュ」に心打たれたアラフォーがんサバイバー

初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。

2021年に恋愛小説風自叙伝コラムを綴るようになったnoteですが、初めて日記的に使います。

突然ですが、
わたしの名前MAKIの本名には
「希望」にまつわる漢字が用いられています。
幼い頃から、とても気に入っている名前です。

かつて、就職活動をしていた大学生時代、
企業に提出するエントリーシートを
友人たちとやいのやいのしながら書いていた頃、
夢みがちな友人のひとりが
わたしの名前を用いた自己PRを考えてくれました。

「名前の真ん中に希望があるわたしは、
 何事も諦めず、
 希望を捨てずに取り組むことができます。
 この名前を与えられたときから持っている
 わたしの才能です。」

そんなような言葉たちでした。
ふと、そのことを思い出したのが
今回感想を書くことにしたこの映画。

ディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」
公開から4週目、
遅ればせながら映画館に観にいきました。

ディズニー映画には夢があり、希望があり、
正義があり、必要悪があり、
仲間がいて、家族がいて、
嫉妬があって、愛があって、平和がある。

それはきっと普遍的なテーマたちで、
100年にわたり、さまざまな角度から
そしてたくさんの愛すべきキャラクターたちが
それらを伝え続けてくれました。

改めて、
愛情豊かなクリエイターである
ウォルト・ディズニーに感謝をし、
敬意を表します。
(偉そうに聞こえたらごめんなさい)


ここから、ネタバレを含みます。
映画を観てから読みたいよ、
という方はここまでにしていただけると。


「ウィッシュ」
90分余りに簡潔にまとめられた作品。
主人公はお姫さまではなく
いわゆるふつうの女の子。
お父さんを早くに亡くし、
お母さんと、御年100歳になるおじいさんと、
よく鳴くヤギとの4人暮らし。

おじいさんの夢を叶えてあげることを願う
心のやさしい、夢みがちなおてんば娘。

お父さんと星を見たり星に祈ったり
必要悪である王さまが星空を見えないように
暗雲で空を埋め尽くすあたり、
西野さんの「えんとつ町のプペル」的描写を
彷彿とさせるが、それはおいておいて

作品のなかで伝えられるメッセージたち
願い、
それは生きる希望であり活力であり
美しく力強くこころの中心にあるもの。
決して奪われてはいけない、
わたしたち一人ひとりのもの。
誰かに叶えてもらうものではなく、
願いを叶えるために自ら勇気を持って行動し
諦めないこと。
夢を捨てないこと。
願い、
それは愛であり命そのものであること。

映画を観ながら、
ステージⅣのがんサバイバーであるわたしは
いまの自分そのものだと思い、
多分な自惚れとともに
感情があふれて涙が頬を伝ったのです。

病気の告知を受けた2022年春。

希望なんてなくって、

ああ、わたしはもうすぐ死ぬんだ。
望まれて生まれてきたのに
両親より先に逝くことになって
なんて親不孝なのだ。
いま、
目の前にたしかにあった幸せたちはまやかしで、
手放さなくてはならない、
このまま静かに、
静かに、命尽きて、
美人薄命、って
3人くらいは本気で言ってくれるかなあとか
負の感情で自分というベールに覆われて
どう美しく散ろうか、
そんな感情に、
三日三晩寝ずに泣きながら浸っていたのだと
あの頃を振り返ります。


そんなわたしに、
友人や家族や仲間たちが
ほんとうに多くの勇気と愛を与えてくださいました。
楽しいこと、
読みたい本、
やりたいこと、
行きたいところ、
食べたいもの、
好きなもの、
観たい芸術、
着たい服、
歌いたい歌、
挑戦したい冒険、
会いたいひと、
伝えたい想い、
触れたいぬくもり、
綴りたい物語、
そんな、
わたしのなかにある
叶えたい夢たちを思い出させてくれました。

それは気付けば生きる希望になり、
いつでもわたしの中心にあったことを
改めて感じるキッカケをくれました。

希望をこころの中心に戻してからのわたしは
文字通り水を得た魚のように
まるで病気だなんてことを忘れているかのように
夢を叶えるため、
諦めないために、いまを生きています。

ミライからやってきた夢が
いまを生きるわたしを通して
過去の出来事を救ってくれるのでした。

誰しもに共通して訪れるミライ、
それは、死です。
肉体的な、死。
これは、病気だろうと健康だろうと
生命をいただいてこの世にある以上、
平等に訪れるミライです。


それなら、
死を悲しむのではなく、
いま、をどう生きるか。
これに尽きるのだと悟ったのです。

こういうことを綴ると、
災害や不慮の事故に遭われた方を慮っていない、
などと思われるひともいるやもしれません。

もちろん、
仕方がない、
そんなふうに思うほど非情な人間ではありません。

いつ地球が爆発するかも分からない
そんな現代だからこそ、

願いを胸に、
希望を捨てずに、
諦めずに、いまを生きること
その尊さを身をもって体験し、
がん告知からもうすぐ丸2年を迎えます。

おかげさまで、
こころはとても元気に、
生き生きと、生きています。

やりたいこと、
叶えたい夢に向けて、
毎日を笑顔で、
生き生きと、生きています。


このポジティブマインドで、
人生や恋愛や仕事や、
誰にも言えないモヤモヤを抱えたひとたちを
そっと包み込み、ただ、話を聞く、
そんなことを仕事にしていこうと決めました。

わたしの仕事の宣伝はさておき、
まずは公開中に
ぜひ映画館へ足を運んでみてください。

吹替版がおすすめです。

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