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特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

 そもそも本阿弥光悦とは何者なのでしょう。刀剣の鑑定、研磨などを家業としていたらしいですが、書、蒔絵、陶芸、漆芸等で日本文化に多大な影響を与えた芸術家として有名です。

 Wikipediaでは、「江戸時代初期の数奇者」と紹介されています。

 今回の展示を見て、光悦の本質が最もあらわれているのは、その書であると感じました。

 激しくもなく弱々しくもなく、大胆過ぎず繊細過ぎず、大変安定した、見るだけで心落ち着く、ストイックな書体です。

 こういう文字を書く人だからこそ、徳川家康からも信頼され、京都に芸術村と言われる光悦村を築き、日本独自の芸術、工芸、モノづくりの拠点とすることが出来たのでしょう。


特別展『本阿弥光悦の大宇宙』
会期:2024年1月16日(火)~3月10日(日)
※会期中一部展示替えあり
会場:東京国立博物館 平成館

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