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トレーナー1年生のための教科書 最初にみるのは立位?それとも?

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こんにちは、トレーナーの山下です。今回はセッション開始時の姿勢チェックについて書いていきます。

どの姿勢からチェックをする?

あなたの目の前に今日のクライアントがいて、ちょうどセッションが始まるところです。まず初めに姿勢チェックを行おうと思いますが、あなたならどの姿勢からチェックを始めますか?

注目すべきは重力

一口に姿勢と言っても色々あります。立位、座位、側臥位、仰臥位・・・などなど。どの姿勢から見ていけば良いのでしょうか?
クライアントの目的にもよるとは思いますが。個人的には仰臥位からチェックすることをおすすめします。それはなぜかと言うと、仰臥位が重力の影響が一番少なくなり、姿勢が安定するからです。

立位では足の裏で体重を支えています。仰臥位では身体の背面で支えています。つまり、支えている面(支持基底面)の大きさが異なります。細長い棒を立てるとグラグラするのに、同じ棒を寝かせると安定するのと同じように、人間も寝ている姿勢のほうが安定します。
姿勢が安定するということは、余計な力が入らないのでクライアントが本来持っている姿勢を見やすくなります。なので一番安定する姿勢、仰臥位から見ていくのが基本となります。

どこに問題があるか見極める

では、次に見ていく姿勢は?
これは重力の影響を考えればわかってきます。次に見るべき姿勢は腹臥位です。そこから側臥位、四つ這い、座位、膝立ち、立位と見ていきます。少しずつ重力の影響が大きくなっています。もちろん、これらを全てチェックすると時間がかかるので、必要に応じて選んで行います。

そして、この姿勢チェックのどこの段階で姿勢(主に脊柱のアライメント)が崩れるかを見ていきます。
例えば、膝立ちではバランスが整っているのに、立位になると姿勢が崩れるのであれば、足関節に問題があると考えられます。また仰臥位で問題が無くても、腹臥位にした途端、姿勢が崩れることもあります。腹臥位では身体の前面で支えるので、前面の筋肉のどこかに過緊張や働いてない部分があるのかもしれません。
このように姿勢チェックの過程でどの部分に問題がありそうかを絞り込めます。

まとめ

以上をまとめると、特別な理由が無ければ姿勢チェックは仰臥位から行いましょう。そこから、重力の影響を考えながら体位を変えていき、問題がありそうな部分を絞り込んでいきます。
そうすることで、効率よくアプローチする部分が特定できるのでスムーズにトレーニングへと移行することが出来ます。

いかがだったでしょうか?
ぜひ参考にしていただければと思います。
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