見出し画像

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

クモ好きな人って、まあ、ほぼいないだろう。大抵の人が「気持ち悪りー」ってなると思う。ただ、もしかしたら、そのうち、クモ好きの博士ちゃん(TV朝日系『博士ちゃん』)なんてのも出て来るかもしれないが。

クモは嫌いなのに、これがスパイダーマンとなると一転大好きって展開になるパターン多いよね。間違いない。だって親愛なる隣人だぜ?

僕も、またTV番組の話になるが、もしも“スパイダーマン芸人”特集の時はひな壇に座りたいもん。いや、そもそもオマエ芸人かよ?って(笑)

スパイダーマンとの出会いはドイツの空港でスティーヴ(ロジャース=キャプテン・アメリカ)たちとバチバチな感じの時に、トニー(スターク 故人=アイアンマン)が連れてきて・・・、それ、『シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ』やんか。

そうじゃなくてさ。少年時代、TVの特撮ヒーローもので観た時。東映だか東宝だかの。(そこはちゃんと調べようよ)少なく見積っても40年は経つことになる。当時はこれがアメコミ、輸入もんだとは知らなかった。

時は流れオリジナルはアメコミと知り、そしてその本国で実写映画化されると知る。たぶん、その頃から“スパイダーマン芸人”になったと思う。(だから、オマエ芸人じゃないだろ)

アメコミといえばDCとマーヴェルコミックスという大きな枠があって、スパイダーマン(以後スパイディ)はマーヴェルのキャラクター。

マーヴェルには現在MCU、マーヴェル・シネマティック・ユニヴァースという一大フランチャイズがあって、まだ自前のスタジオ(制作会社)をマーヴェルが持っていなかったからスパイディの映画化の版権はソニーが持っていて、と、その辺の事情があって長くMCUにスパイディが登場することはなかった。

遂にスパイディがMCUに登場したのが前述した2016年の映画『シヴィル・ウォー』である。

2016年といえば当初はスパイダーマン前シリーズ、ソニー・ピクチャーズの『アメイジング・スパイダーマン』第3作が公開されるはずだった。全米での興行成績が振るわなかったことも確かにあるが、2015年にソニーがマーヴェル・スタジオと提携したのを受け今後のスパイディはMCUで、という路線変更により第4作まで企画されていたアメイジングシリーズは打ち切られることとなる。


2012年、

日本よ、これが映画だ

という挑発的なコピーが付けられた『アベンジャーズ』が公開された当時はさほどMCUに興味なかったが、

えっ?!スパイディ出るの?マジ?

と、初めてMCU作品を観に行ったのが『シヴィル・ウォー』で、そこから現在では熊本一マーヴェルに詳しいとまで言われるようになっていった。
(そんなことはない。大風呂敷拡げたな、大丈夫か?)

MCUでピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるトム・ホランドはスパイディとして初めての撮影当時18歳くらいだから、前任のトビー・マグワイア(サム・ライミ版)やアンドリュー・ガーフィールド(アメイジングシリーズ)に比べても、作中でもぜんぜんお子様感。本作でもドクター・ストレンジから、「これだから子供は・・・」ってたびたび言われてた。MCU単独作1作目『ホームカミング』では15歳の設定。

『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(以後NWH)はMCUにおけるスパイディ単独作の3作目。通称ホーム3部作の完結編である。


やっとここまできた(汗)長えーー。



前作『ファー・フロム・ホーム』(以後FFH)以降、マーヴェルとソニーがちょっと揉めたこともあって今作の制作自体危ぶまれたが、トム・ホランドが両者を繋ぎ止めてくれた。

まさしくこんな感じ。※ホームカミングより



MCUの時系列でいうとFFH直後、そのまま続きの物語。先に公開されているドラマシリーズ『ホークアイ』とは同年の出来事ではあるが、こちらの方が前になる。


ロンドンでの事件の最後ミステリオに正体を明かされ、そしてそのミステリオ殺害容疑までかけられてしまったスパイディ。
ダメージコントロール局に拘束され、MJやネッド、メイおばさんまでも尋問を受ける。

盲目の弁護士マードック(マット・マードック!)の尽力もあって不起訴にはなるが、世間からは疑われたままで、ピーター、MJ、ネッドは大学を不合格になってしまう。

このままではまわりに迷惑をかけるばかり。ピーターはスパイダーマンの正体が自分であると世間が知ってることを魔術でなかったことにできないか?とドクター・ストレンジの下を訪ねる。

ストレンジは盟友ウォンから危険すぎるからと止められた魔術を使うが、ピーターの度重なる変更依頼で失敗。


ストレンジ: 君が6回も変えるからだ
ピーター: 5回ですけど?


ストレンジ: 私に頼む前に大学側に交渉しなかったのか?(キレ気味)
ピーター: え?そんなんできるんですか?

ピーターは空港へ向かう大学の副総長補佐に直談判しに行く。

そこへ現れたのがドクター・オットー・オクトビアス。サム・ライミ版のヴィランで、アイアンスパイディと交戦。

ハローピーター!からの、はっ?オマエ誰や?ここ最高(笑)

ナノテクスーツの一部を奪い、自分の知ってるピーターじゃないことに気づいたオットー。えっ、何なに?
スーツに搭載されたAI“カレン”により動きを制限されてその場はしのぐが、そこへ今度は緑のアイツが現れる。これまたサム・ライミ版のヴィラン、グリーン・ゴブリン。

ストレンジの魔術でサンクタムに転送されたピーターとオクトビアス。

ストレンジでさえまだ解明できていないマルチバースの扉が開いてしまい、別次元から呼び寄せられてしまったヴィランたち。

まだまだいる。まとめてそれぞれの次元に帰すからあとは自分たちで探せ、とストレンジはいい、ピーターに転送できるようにしたガジェット(?)を授けた。

と、まあ、序盤の展開。ここまでで1時間までは経ってないかな?大丈夫。2時間半くらいあるんで(笑)。


大学の副総長補佐が車中で読んでいた本はピーターの同級生フラッシュが書いた「フラッシュ・ポイント」。これはDCで同名のストーリーがあり、そのストーリーもマルチバースを扱ったもので、本作がマルチバースものですよとの暗示でもある。

マルチバース!(何回いうんや)ドラマ『ホークアイ』ではキング・ピンが出てきたり、本作にはマット・マードックが。
Netflixで展開されたドラマシリーズはこれまでMCUとは別物とされてきたが、遂に両者が交わった。

事件です!これは事件ですよ!

今後、ディフェンダーズの面々も登場するんでは?フェーズ5とか6とかに。

う〜ん・・・、ケイオス(笑)


お馴染みエンドクレジットは次作の予告なのでアレとして、ミッドクレジットに残された伏線。いよいよ赤いのはヤバいといったアイツも登場するな。



大いなる力には大いなる責任が伴う

と、ピーターがいう言葉、

全員は救えない

この二つが肝。サクリファイス(犠牲)が裏テーマじゃない?



もうゲップが出るくらい詰め込まれてるけど意外にあっさりしていて、もう、おかわり何杯でもいけますわ!って感じでとりあえず2回目観ます。次はIMAXで。


最後にどうでもいい小ネタ。ホーム3部作はすべて同じ劇場で観ました。

ほんま、どうでもいいわ!(笑)


画像引用 ©️Marvel Studios

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?