あなたは価値に支配されている(2)
第4話
~・~ 怒りの価値 ~・~
ムカっとしたことはありませんか?
いや、ムカッとしたことが無い人はいないと思います。
なぜ人は怒るのか。
怒ったら、得をした経験があるからです。
そんなことはない?
いえいえ、よく思い出してください。
思ったような状態ではなく、泣き叫んだ経験はありませんか?
これも一種の怒りです。
そう、赤ん坊の時に、やっているはずです。
おなかがすいた状態で泣き叫んだら、お母さんがミルクを与えてくれました。
おむつを替えてもらいたくて、泣き叫んだら、おむつを替えてくれました。
欲しいおもちゃの前で、怒って駄々をこねたら、おもちゃが手に入りました。
どうですか?
怒り泣き叫んだら、いい事が舞い込んできましたよね?
大人になった時、怒り心頭で相手を大声で罵倒したら、相手がビビッて、自分の思った通りになりませんでしたか?
怒りをあらわにした後、あなたは得をしました。
だから、思い通りではないときに、怒るのです。
怒ることに、価値を感じているのです。
ちなみに、育児放棄された赤ちゃん、泣かないそうです。
なぜか?
泣き叫んでも、誰も助けてくれなかったからです。
つまり、泣き叫ぶことに価値を感じないのです。
駄々をこねて、おもちゃをゲットした子供は、次も駄々をこねるようになるそうです。
これに対しては、子供にちゃんと向き合って、なぜおもちゃを買えないのか、しっかりと親が理由を説明するようにします。
すると、子どもはちゃんと理解し、駄々をこねることをしなくなります。
駄々をこねても思い通りにならないことを学ぶからです。
人間は、それを行う価値がある方を選択して生きているのです。
そう、あなたは「価値」に支配されているのです。
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