チョコボールの重さばらつき
大学の講義で、目の前でばらつきを体験してもらうという目的で、毎年チョコボールの重さばらつきの測定をしています。
注意:計測器も簡易的なものですし、素人計測なので、あまり真に受けないようにw
で、今回はちょっと気になったことがあったので、ここへ記載しようかと。
今現在、チョコボールは、チョコ増量という記載があるものが売っています。
小さく「※」にあるとおり、「1粒あたり 当社従来品比」とのこと。
ということは、チョコの重さが増えているということ!
森永!太っ腹!
…と思い、裏面を見ました。
ん?28g?
これ、前と同じ重さだぞ?
1個当たりのチョコ重量が増えて、総重量同じ…
チョコボールが大玉になって、数が減っているってことでは?!
早速調査しなければ!
そう、普通の人は持ってないデータを私は持っているのです。
ここ数年の、個々のチョコボールの重さのデータをw
まず、2023年増量版のデータがこちら。
2箱購入して、それぞれ測っています。
内容量の管理レベルはさすがですね。
あんな自然物のピーナッツが入ったものを、28gをちょっと超える重量でパッケージ化するってのは、とんでもない技術だと思っています。
規定量より軽いと怒られるし、重いと会社が損をする。
損失関数的に、28gピッタリが損失が最も小さくなるのですが、そこにかなり近づけています。
ボールの数は、15~16個
1つあたりの重さは1.8gってとこでしょうか。
では、古いデータと比較します。
これは2020年の時のデータです。
(。´・ω・)ん?
あれれ??
違わないぞ??
重さも、個数もほぼ同じ?
さらに前の2019年と2018年のデータをもってきました。
誤差レベルだと思うけど、むしろ軽くなってる???
どういうこと??
んで、私が想定した1つの解がこれ。
そう!
ピーナッツが小さくなっているのではないか?!
だとすれば、重量が同じで、チョコ増量が可能!
そうだとすれば、小さいピーナッツを安く仕入れ、その分チョコを増やし、この円安でコスト高になった状況を、なんとか乗り切ろうという企業努力なのでは!!
…と思った次第です。
考えたら、従来のピーナッツの大きさでチョコ重量を増やしたら、径が大きくなる。くちばしに引っかかって箱から出なくなる?
だとすれば、直径は変えたくないですよね…
だけど、食べてみると、ピーナッツが小さくなった感じがしない。
だから、この仮定も怪しいなぁ~って思ってマス。
さすがに、チョコ重量や直径まではデータを取ってないのですよ。
事実はわからない。
もう1つの仮定が、2022年と比較して、チョコが増えているのではないかということ。
実はですね、コロナ禍で、ここ2年ほどは重量を測ってなかったんですよ。
オンライン授業だったので。
つまり、2022年は、実はこっそりとチョコを少し減らしていた。
それを、従来の量に戻した。
それを「チョコ増量」と言っている…とか。
これなら、前と重量が同じ、分布も同じというのは理屈が通る。
今わかっている事実は、増量版を2箱だけ抜き出し、測ってみたら、2020年以前と同じだったってこと。
「増量とは何か?」と、考えさせられる事例でした。
ちなみに、2018年と2019年は、内容量が28gよりかなり多めに入ってますよね。これが、2023年だと、かなり28gに近い。
ほんとに、この管理技術はすごいと思います。
私がどんな風に測っているかは、こちらをご参考に。
ピーナッツ以外にも、イチゴ味、大玉なども測っていたりしますw
以上、与太話としてご査収くださいw
いただいたサポートは、有益な情報を提供し続けるための活動にあてていきたいと思います!