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アートについて

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記事一覧

文章による自画像 「ゴヤの手紙」

ゴヤの作品を最初に知ったのは30年以上前の学生の頃にヨーロッパをバックパッカーで旅行した…

森村一樹
1年前
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佐伯祐三展 作家の気迫が迫ってくる @東京ステーションギャラリー

2月11日 東京ステーションギャラリーで開催されている佐伯祐三の展覧会に行きました。いつ…

森村一樹
1年前
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絵画は「理解する」ものなのか 「理解」という言葉から自分を解放すると鑑賞の幅が広…

東京国立近代美術館の常設展で1953年に開催された「抽象と幻想」の回顧展が展示されていま…

森村一樹
1年前
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深川アートパラで独創的な作品に出会う

先日、深川界隈で開催されたアートパラマーケットフェアに行きました。 名前の通り、健常者で…

森村一樹
1年前
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侮れない区立美術館 マネの展覧会@練馬区立美術館

評判がいいので練馬区立美術館の展覧会に行きました。西武線の中村橋駅に降り立つのは初めてで…

森村一樹
1年前
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若い作家さんをフォローし、作品の変化を楽しむ

何人かの若い作家さんをフォローしています。30歳前後の作家さんたちがインスタやTwitterで…

森村一樹
1年前
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広重にはまる、江戸文化にはまりつつある

文化は江戸より京が好きでしたが、最近、江戸文化に興味を持ち始めてきました。それと同時に、広重の江戸をモチーフにした浮世絵にはまってきました。 「名所江戸百景」 ネットでも見ることができますし、画集も購入して眺めています。地図好きなので今の東京の風景と比較し、昔はこうなっていたんだ、と。 東京はますます魅力的な都市になってきていると思いますし、風景も変貌してきています。普段は気がつきませんが、海外駐在中に東京に出張する度にその変貌ぶりに驚いていました。 その魅力的な都市、東京

アートフェア東京2022 昨年と比較して購買意欲の熱気が・・・

アートフェア東京2022に行きました。昨年と違って「買うぞ」という熱波を感じられませんで…

森村一樹
2年前
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アート市場はどうなるのか 米国長期金利の上昇の影響

インフレ懸念からアメリカの長期金利が上昇しています。FRBはコロナ対策の大規模な緩和策の…

森村一樹
2年前
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現代アート 友禅の多様性と独自性に触れる

東京藝術大学の美術館で開催されている上原利丸教授の退任記念展に行ってきました。 上原利丸…

森村一樹
2年前
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ビジネスにアート思考が求められる②

今回は企画部門とアート思考について書いてみます。 企画部門は会社全体の方向性を企画する役…

森村一樹
2年前
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ビジネスにアート思考が求められる①

ビジネスとアート思考に関連する書籍や記事が増えていると思います。代表的な書籍は山口氏の著…

森村一樹
2年前
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作風の変化が面白い 現代アートの魅力

作家さんをフォローしていると作風が変化していく様子をリアルに経験することができます。 大…

森村一樹
2年前
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絵画の評論 言葉遊びで幾つか書いた 月並み〜レトリックの羅列

作家さん(Aさん)のご了解を得て、作品についての評論を何パターンか書いてみました。 (普通のパターン:観たままのイメージを描写) 緑を基調とした作風は、植物に囲まれて育ったAの原体験からだろう。柔らかい雰囲気が全体的に暖かい空間を作り出している。 目線は自然と下方から光り輝く上方に移っていく。中央の赤い植物がアクセントを与え、ぼやけてしまいそうな筆致に、柔らかながらも引き締まる効果を出している。 作家はいくつもの大作に挑んできており、そこで試した技法・表現方法がこの小さなキ