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侮れない区立美術館 マネの展覧会@練馬区立美術館

評判がいいので練馬区立美術館の展覧会に行きました。西武線の中村橋駅に降り立つのは初めてでした。美術館は駅から徒歩数分の親子が遊ぶ公園の一角にあります。
正直言って、区立美術館の展覧会ということで胸膨らむ期待はしていませんでしたが、なかなかの企画力に唸ってしまいました。
区立美術館、侮るべからず、です。

公園

公園の奥が美術館です。

単にマネの作品を展示するのではなく、日本の画家に与えた影響を考える、美術館は「日本における受容性」というワードを使っていますが、マネの作品や他の西洋絵画を紹介し、日本の洋画家の作品を展示しながら、そのテーマを考察していくという意欲的・野心的な企画展です。

19世紀フランスを代表する画家、エドゥアール・マネが日本の画家に与えた影響を考える展覧会です。本展では、日本に所在する17点のマネの油彩画(パステル画を含む)のうち7点のマネ作品を中心に、印象派や日本近代洋画、そして資料などの約100点を通して、明治から現代にかけての日本におけるマネ・イメージに迫ります。
美術館のHPから


美術館の内部

受容性。
専門家の研究分野になり得るようなテーマですが、見終わった後には、分かった気になりました。本や雑誌を読むよりも、実際の絵画を観ることで「受容性」を印象として理解できた、感じです。
それを理解させる作品の配置、展示の流れを構成した学芸員の方々の企画力に唸ってしまいました。
鑑賞という視覚だけでテーマに迫るだけでなく、マネを紹介する当時の雑誌の展示もあったり、作品の横にあるキャプション(解説文)も詳しく、それを綴るだけで1冊の本になるような内容でした。
ただ、文字が小さく老眼世代には読むのがツラかったですが。。。


展覧会は今日(11月3日)までですが、美術館の高い力量を知るとともに、行きたい展覧会・フォローする美術館の範囲が増えてしまいました。

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