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noteの株主総会、今回は欠席

今日2024年2月25日(日)はnote株式会社の第12期定時株主総会の日です。会場は東京の千代田区にあるベルサール半蔵門。
私は購入最小単位で購入した株主でして、総会の案内は事前に来ていました。購入した理由は自分が趣味でお世話になっているnoteを支援したいから、というものです。株価の値上がりや株主優待券など経済的なことは期待してはいませんが、note株式会社がIPO(株式公開)後の株主総会ですし、日曜日の開催ですので行ってみようかと思っていました。

が、今回は止めました。

保有株数や住所と氏名などの株主情報を証券代行会社(三菱UFJ信託銀行)を通じてnote株式会社は保有しています。総会には住所・氏名が記載された「議決権行使書」を持参しないと入ることができません。
一方、私は自分の嗜好に任せて自由に書くためにペンネームにしています。
株主総会に来場した株主とペンネームをつきあわせるほどnote株式会社には余裕はないとは思いますが、どのような人達が株主総会に来ているか総会運営側は見ていると思います。
そんなことを考えているうちに、個人情報が特定されることを懸念してではなく、なんだか面倒になってしまいました。あまつさえ雨で寒いし。巣ごもりして本を読みふけっていました。

そこで、今回の株主総会の特徴と気がついたことを忘れないうちに書いておくことにしました。

まず、開催曜日。ほとんどの企業は平日に開催します。そのため、出席できる人は限られてしまいます。一方で、株主総会を開催する方からすると、日曜日に開催すると多くの株主が来場出来る代わりに、社員は休日出勤になってしまいます。noteのサービスは小売業のように土日は関係なく、柔軟な働き方の制度になっていますので、日曜日開催でも労務上の問題がないのでしょう。

次に、株主総会後に「株主ミーティング」が開催されることです。総会での質問だけでなく、マネジメント・ボードメンバーと株主との直接対話の機会を設けていることです。
会社法で規定されいる株主総会は法定の公式な場ですので、挙手して質問するには勇気がいると思いますし、会社側も株主との対話も重視しますが議案を議決することも重視していますので、そうした株主総会の堅苦し雰囲気よりも、総会とは別の機会を設けていることは株主に対して丁寧な対応だと思います。私のようなユーザー&株主もいるでしょうから、経営戦略・事業戦略・財務戦略だけでなく、ユーザー目線での要望などを吸い上げる良い機会だと会社側は前向きにとらえているのかもしれません。

株主総会の招集通知には事業報告が記載されています。IPO直後ですので業績(赤字)は気にしませんが、従業員が前事業年度より減少していることは気になりました(20名減)。コロナで採用を抑制したようですが、従業員が183名から163名になったことになります。株主としてではなく利用者として事業継続性(サステナビリティ)が気になったのです。経営側に聞いてみたかった唯一の点でした。

意外に思ったのは、note株式会社の統治形態(コーポレートガバナンス体制)として、「監査等委員会設置会社」にしていることです。
公開企業(上場)は会社法の規定により統治形態を「監査役会設置会社」「監査等委員会設置会社」「指名委員会等設置会社」のどれかにしないといけないのですが、「監査役会設置会社」が従来の日本の会社の統治形態、「指名委員会等設置会社」が欧米の会社の統治形態、note株式会社が採用している「監査等委員会設置会社」はその中間、になります。
会社側(経営陣・総務部など)からすると、「監査等委員会設置会社」の運営は負担が多くなりますが、最初からそれを選定していることが意外だったのです。
コーポレートガバナンスの観点からはいいのですが、IPO企業としては負担感があるかもしれません。一方で先進的な統治形態を採用していることはIR上はプラスになると思います。

もう1つ意外だったのは、監査法人です。4大監査法人の1つのE&Yが監査法人になっています。中小監査法人ではなく所謂4大ファームを選定しています。

公開会社にとって株主総会は一大イベントです。無事に終わることを祈念して仏像の写真にしました。

お疲れさまでした。


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