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リラックスを広げていく

前回のトレーニングが、2月の終わりだったので実に4カ月半ぶりのシステマ。

6月からはちょっとご無沙汰になってしまったものの、緊急事態宣言中は、ほぼ毎日Zoomで開催されてたトレーニングに参加していた。けれど、対面での練習はもう本当に久しぶり。

ネットの画面越しで、ひんぱんにお会いしていたトレーナーの北川さんは久しぶり感が薄いものの、一緒に練習している人たちが元気そうに参加されていて、顔を合わせるだけでも嬉しい。伊藤烈インストにお会いするのも久しぶり。

夏休み明けで、みんな日焼けして「ひさしぶりー」と、ちょっとソワソワしながら登校する小学生たち、みたいな。……そんなのんきな状況じゃないけれど。でもびっくりするほど痩せていたり、髪が伸びたりしていて「印象が変わったね!」みたいなやりとりも。

久しぶりのワークは、マッサージからスタート。

二人一組でペアになって、ひとりはうつぶせに寝転ぶ。もう一人は足の裏から、ふくらはぎ、太もも……の順に踏んでいく。疲れが溜まっている箇所は、ふまれたら「ギャー!」と叫ぶほどに痛い。ただ、ペアを組んでくれた人は、「思ったより柔らかくて、いいですよー」といってくれた。

マッサージの次は呼吸とリラックスのワーク。

体をねじるなど、緊張の多い姿勢を呼吸でリラックス。ねじった姿勢を変えずに、体の内側に生じたリラックスを広げていく。これが今回のテーマ。

リラックスを広げるとは……? と思いながらも、やってみるとなんとなくわかる。呼吸をすると、姿勢を変えなくても、体の力がゆるみ、緊張がほぐれてくる。さらに呼吸を続けて、ゆるんだ箇所を全身へと広げていく感じ。

二人一組になり、リラックスに目を向ける練習。

ひとりはプッシュアップ・スクワット・シットアップの姿勢になり、もう一人は手をそえる。ぎゅっとにぎらないで、本当に添えるだけ。触れた場所からリラックスを相手に伝え、プッシュアップなどの際に生じる緊張をリラックスに変えていく。

腕をねじられたり、倒されたりしながらも、リラックスを伝えていく。

私の今までの認識だと、リラックスは「体がもっとも楽な状態にある」ということだと思っていた。そのため、「リラックスする=背骨を曲げない」という動きが大事だと、なんとなく認識していた。

しかし、今回のワークでは、背骨が曲がった状態でも、リラックスを広げていくだけでも、力は相手に返っていく。もちろん、力が相手に伝わっていく過程で、背骨(というか歪められている部位)はまっすぐに戻ろうとする。

リラックスを広げる際には、呼吸を続けることも大切。

烈さんと組んでもらったときに、「呼吸が止まってしまうと、相手への力の伝わりが途切れ途切れになってしまっている」とアドバイスをもらう。自分の拳の先まで、自分の呼吸を伝えるようなイメージを持ちつつ、体のリラックスを広げてみる。

自分の内側にこもる感じでやると、力の伝わりは半減する。自分の身体の中だけのリラックスだけじゃなく、相手にリラックスを広げて、動きを支配する。相手の動きをコントロールする際には、相手を見て、動かしたい場所に意識を向けるイメージ。

ワークの最後の方でなんとなくつかめてきて「楽しいですねえ!」となっていたところでタイムアップ。今回のワークで得た感覚を忘れないようにしたいなあ。

最後に、北川さんが話していたことが、とても興味深かった。

自分がイメージ(意識)している身体と、実態の身体には誤差がある、というもの。

筋肉ムキムキの太い腕、と思っていても現実ではそうでもない、とか。その話を受けて「足まで意識が届いてない」という話も、とても納得。

自分の足って、ぜんぜん自分の思い通りに動かない。足の指を広げることすら難しい。関節も曲がらないし。でも、自分のイメージだと「できてる」って思ってしまう。

自分の身体の幅、とかも、もしかしたらイメージと実体でかなり違っているのかも。普段、家の中で夫がかなりいろんな場所にぶつかっていて、物を落としたり、蹴り飛ばしてしまうことがある。おそらく本人は「ぶつからない」と思って動いているに違いない。自分で思っているよりも、幅が広くなってますよ……ということかな。

足が上がってなくて、ちょっとした段差で転ぶ、とかも筋力の衰えだけの問題じゃないのかもしれない。

それにしても、久しぶりのトレーニングは大変充実した時間だった。引き続き自主練は続けるとして、Zoomでの参加しているトレーニング(週末開催されているヴラッドの6回コース・ミカエル&ダニールのコンデショナー養成コース)で貪欲に学んでいきたい。




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