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なぜ北海道はキャバクラをニュークラと言い換えるのか?

本州から札幌のすすきのへ遊びに行く時は要注意だ。

なぜなら、北海道ではお店の呼び方の独自ルールがあるからである。

本州でキャバクラと呼ばれるお店は、お店に行くと女の子が横について、お酒を注いだり、お話をしてくれるお店だ。

これは北海道では、「ニュークラ(ニュークラブ)」と呼ばれる。

ゴージャスな雰囲気で、綺麗なお姉さんが横についてくれ、お酒を注いでくれるのである。

一方で、北海道のキャバクラは、時間が来るとおさわりOKタイムが来る。

つまり、北海道のキャバクラと呼ばれるものは、本州の「おっ◯いパブ」に近い。

さらに言うなら、北海道のキャバクラは、「ソフト」、「セミハード」、「ハード」で分かれている。

ぼくも詳しいことは知らないが、すすきので「ハードなキャバクラ」に行くと、すごいことになるらしい。

昔、ぼくの高校の友人がハタチくらいの時にすすきのに行ったのだが、「ソフトなキャバクラのおかわりで、居酒屋で飯を食った後にハードにも行ってしまった」という話をいまだに語ってくれる。

さて、今回のお題は、なぜ本州と北海道では同じキャバクラという名前なのに、お店のサービス内容が違うのか?という話だ。

北海道のキャバクラがなぜ本州のキャバクラと違う意味で使われるようになったか?という語源はよくわからず、いまだにネットで調べても出てこない。

ただ、ぼくはようやく仮説を考えられたので披露したい。

先日、道民のうちの奥さんとたまたま「北海道で商売するなら何がいいか?」という話していたのだが、彼女は言った。

「本州から札幌に出張へ来るサラリーマン(男性)が使いやすいちょっとエッチな業態はなんだろう?」

どうやら奥さんは、ノーパンしゃぶしゃぶのようなセクシーなお店をすすきので作り、一儲けしようと企んでいるらしい。

たとえば、懐かしのノーパンしゃぶしゃぶはその名の通りエッチなお店である。

でも、1990年代にあそこで接待されていた大蔵省(今の財務省)の官僚は、家に帰ってなんと奥さんに言っただろうか?

「ノーパンしゃぶしゃぶで今日は食べてきたよー!」

まさかそんなことは言わないだろう。

普通に「今日はしゃぶしゃぶを食べてきたよ」というのではないだろうか?

これは言い訳できる!

うちの奥さんとぼくは話し合い、ノーパンしゃぶしゃぶにできそうな業態を考えてみた。

・ゴルフ
・あかすり
・マッサージ
・バー

とここまで考えて思ったのだが、すでにあるではないか!

すすきののキャバクラである。

奥さんに出張ですすきののキャバクラへ行くのが見つかったら一大事だ。でも、キャバクラならギリギリ「仕事の付き合いで仕方なく行ったんだ」という言い訳がつく。

なぜなら、奥さんの頭には、「キャバクラって若い女の子がドレスを着てお酒を注ぐ業態」というイメージがインプットされているからである。

(本当はすすきののキャバクラなので、おたくのダンナさんはおっ◯いまで触ってるんだけど)

北海道に縁のない奥さんは、まさか北海道のキャバクラが本州のおっ◯いパブ的な場所だと気づかないだろう。

また使う男性側も、キャバクラと名前がついているなら、言い訳もしやすい。

だから、いまだに本州と北海道では同じキャバクラという言葉を使うのに、意味が違うのではないだろうか?

日本の大きな離島の北海道は、本州からの出張客・観光客から気持ちよくお金を使ってもらうために独自の言葉選びをしてきたのではないか?

仮説ではあるが、けっこう当たっている気がする。

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